農大でビジネスを学ぶ(経営管理)
(国際バイオビジネス学科経営管理研究室)

Zoomによる浪江町に関する特別講義を開催

去る7月29日、ゼミの3年生を対象に、福島県浪江町役場の大浦龍爾さん、PLAN VIE, INC.の馬場立治さんにZoomにてご講演をいただきました。

大浦さんは、学術研究活動支援事業(大学等の「復興知」を活用した福島イノベーション・コースト構想促進事業)にて農大チームが大変お世話になっている浪江町役場の職員さんで、農大のことは農大生以上に知っている!?長いおつきあいをさせていただいています。今回は、震災10年をむかえた浪江町の現状と課題、道の駅なみえのオープン、馬場さんと浪江町のかかわりなどについてお話をいただきました。

馬場さんはアートディレクターとしてご活躍されていますが、2011年より、ボランティア、被災地企業支援活動を開始され、その関係で浪江町フラワープロジェクトの動画や、浪江町のトルコギキョウを利用したバスボムの開発を手掛ておられ、福島県に会社も設立されました。

前学期は地域に出向いた活動が全くできませんでしたが、Zoomの画面からはみ出す大浦さんと馬場さんの情熱を十分感じさせていただきました。私たちも今できることから復興のお手伝いをさせていただきたいと思っています。

浪江町フラワープロジェクト
https://www.namie-flower.jp/
馬場さんの手掛けた美しい動画を見ることができます
(井形雅代)

農林水産省農林水産政策研究所・委託研究に採択(内山教員)

内山が参画して応募した農林水産省農林水産政策研究所・令和2年度連携研究スキームによる研究(委託研究課題)に採択されました。

研究課題:北米地域における日系商社の穀物フードチェーンと日本の穀物実需産業に関する研究(ポスト新型コロナウイルス時代における食料安全保障のあり方に関する研究のうち「食料の安定的な確保のための国際市場に関する研究」として)

研究代表:堀田和彦(東京農業大学国際食料情報学部食料環境経済学科教授)

研究チームは東京農大を中心に、他大学の研究者と連携して進めます。内山は分担者として、日本の穀物貿易フローと日系商社による穀物フードチェーンの分析に従事します。

日系商社の海外からの穀物調達行動については、2009年度から3年間、農林水産政策研究所の研究委託授業に採択され、分析を行った実績があります。今回は10年後の日系商社の穀物戦略について調べを進める計画です。
(内山智裕)

【出版情報】農業のリカレント教育(内山教員)

全国農業改良普及員協議会の機関誌『技術と普及』2020年9月号では、「農業のリカレント教育」の特集が組まれています。

我が国におけるリカレント教育とは、「働きながら学ぶ」「心の豊かさや生きがいのために学ぶ」「学校以外の場で学ぶ」など、広く「学び直す」ことを指します。農業分野に限らず、国際的に重要性が指摘されていますが、我が国ではあまり取り組みは進んでいません。

内山教員は、我が国の農業分野におけるリカレント教育の現状と展望について解説を行いました。
・教育プログラムとしての「体系性」
・農業者の抱える課題を直接的に解決する「実践性」
・反復・継続の効果を上げる「発展性」
・様々な立場の農業者の志向を捉える「多様性」
・常に最先端の知見を提供する「革新性」
が今後の農業リカレント教育普及の鍵となることを指摘しています。

<出版データ>内山智裕「リカレント教育から見た農業の人材育成」『技術と普及』vol.57(2020年9月)pp.39-41.

論文公刊情報(博士前期1年生Rivalさん)

当研究室の大学院博士前期課程1年生のRival Valcinさんの下記論文(仏語)が公刊されました。

・Alix Daméus and Rival Valcin, La filière maïs en Haïti dans une analyse de compétitivité par rapport au maïs moulu importé : une approche plurielle avec enjeux de croissance de consommation et production du maïs local (The Maize Value Chain in Haiti in a Competitiveness Analysis with Respect to the Imported Milled Corn: a Plural Approach with Stakes of Increasing Consumption and Production of the Local Maize), "Études Caribéennes" (Caribbean Studies), 45, 2020年4月-8月.(full textはこちら

本論文は、学部時代の研究成果を公刊したものです。Rivalさんは、大学院では本論文を他品目に拡張した研究に取り組んでいます。
(内山智裕)

食料品アクセス問題(農業経済学事典)

学生も教員も初めてづくしの前学期もなんとか終了し、夏休みに入っていますが、前学期の3年卒論演習(内山ゼミ)最終回について振り返りたいと思います。

最終回は、「農業経済学事典」第8章「食料消費と消費者行動」を学習しましたが、中でも学生の関心を集めたのが「食料品アクセス」でした。食料品アクセス問題とは、高齢者等が食料品の買い物に不便や苦労を感じる状況を指します。2015年時点で全国に800万人以上の「食料品アクセス困難者」がいるという推計もあり、食料摂取や栄養摂取を制約し最終的に健康問題を引き起こす可能性があることから、我が国でも重要な課題となりつつあります。関連する用語に「買物難民」「買物弱者」「フードデザート」などもあります。

この問題はスーパーマーケットなどが少ない地方部・農村部のことと捉えられがちですが、授業では、実はもっと身近に潜在的なアクセス問題があるという話をしました。

学生からは、買い物代行、お買い物バスといったサービスの充実の必要性や、民間と自治体の連携などサービスの担い手をどう確保するかといった課題が指摘されました。

全国的には十分に食料があっても、地域や世帯によっては食料品が購入しにくい状況をいかに解決するか。国際バイオビジネス学科が大事にしている視点は、このような社会的な要請や地域の課題をビジネスの手法により解決する「コミュニティビジネス」あるいは「社会的企業(起業)」を構想することです。皆さんは解決策をどのように考えますか?(内山智裕)

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