農大でビジネスを学ぶ(経営管理)
(国際バイオビジネス学科経営管理研究室)

卒業論文調査:その2(井形ゼミ)

農業をとりまく課題には様々なものがありますが、原子力災害を受けた地域では一層課題が複雑です。

ゼミ生2名が学生活動でお世話になっている福島県浪江町で聞き取り調査を実施しました。一人目の課題は、「被災地の農業復興にスマート農業をどのように活用していくか」。浪江町では、稲作、玉ねぎ、花き等で営農が行われていますが、導入されているのはドローンやデータ管理・共有システムにとどまっており、農業者の年齢層やリテラシーにも関連するため、農業復興を一気に後押しするという状況にはなっていません。

もう一人の課題は「有害鳥獣害対策」。浪江町でもイノシシが増加しており、農業を再開しても「荒らされる」ことで意欲をなくています。震災前はイノシシが名物料理となっていた地区もあったそうですが、今は「食べる」いうことで駆除をすることもできません。こうした有害鳥獣害に対しても、AIの活用が期待されていますが、何よりも防壁となる人間の生活が復活していないことが、様々な対策を効果を薄めてしまっているということでした。
(井形雅代)

卒業論文調査:その1(井形ゼミ)

農家は鮮度が良いまま消費者に届けようと様々な努力をしています。その価値を消費者はどのように判断しているのでしょか−。もちろん、スーパーや青果店の店先には分析装置はありませんー。

ゼミ生の一人は今井助教(マーケティング研究室)のゼミ生とともに、2年生の実地研修でお世話になった北海道の矢尾農場のトウモロコシを対象としてこの課題に取り組んでいます。

トウモロコシは収穫した瞬間から鮮度が落ちていくという特徴があり、矢尾農場では、収穫当日販売や、個人の農家ではあまり導入されていない真空冷却装置を設置して、取りたてのトウモロコシを鮮度が良いまま関東や東海に出荷しています。

研究では東京や静岡で、ヽ峠于拱法の温度の変化を記録し鮮度の落ち方を推計する、⊇于拜阿隼埔譴篥稿への到着後の糖度や水分を測定し鮮度の変化を把握する、アイカメラを用いて消費者が何を鮮度を判断しているのかを把握する、➃アンケート調査によって鮮度対する意識を確認する、等の調査を行い、分析を進めています。

消費者が鮮度をどのようにとらえているのかがわかれば、そこの鮮度を重点的に維持したりアピールしたりすることでさらなる価値の向上につながっていくかもしれません。
(井形雅代)

プレゼンテーション講座:今年度も無事に終了(内山ゼミ)

10月12日(月)に、内山ゼミ3年生に対するプレゼンテーション講座の最終回を開催しました。

内山ゼミでは、例年(一社)アルバエデュ代表理事の竹内明日香氏をお招きし、全4回にわたってプレゼンテーション講座を実施しています。

この講座では、プレゼンテーションの「コツ」にとどまらない、プレゼンテーションに重要な「考える力」・「伝える力」・「見せる力」を養成することを目的にしています。

通常は教室で実施していますが、今年は新型コロナウィルス感染防止の一環でzoomによるリモート指導となり、最終回は学生は教室に集まることを基本としつつ、一部学生はリモート参加し、竹内氏にもリモートでご参加いただきました。

本講座は、学生が自身のプレゼンテーションについて直接指導を受ける貴重な機会となっていますが、今年は学生がそれぞれの発表を見聞きすることで、自らの発表を相対的に捉え直す機会にもなったようです。参加学生からは「ゼミメンバーの発表では、自分らしさが現れているものや感心する発表も多く自分の力不足を痛感した」という感想も寄せられました。

今年は例年とはやや異なる方式での実施となりましたが、新しい環境においてもプレゼンテーション能力は大いに伸ばしてもらいたいと考えています。(内山智裕)

浪江町で収穫の喜びを分かち合う(井形教員)

 ゼミの3、4年生有志5名が、10月3〜4日に行われた浪江町の研修に参加しました。この研修は、3キャンパス合同で行われ、厚木キャンパス、オホーツクキャンパスの学生も参加しました。

 まず、本学が連携協定を結んでいる舞台ファームが借り受けている受けている圃場で稲の収穫体験を行いました。もちろん、営農ベースでは大型のコンバインを利用しますが、田んぼや稲の感触を実感しながら、収穫の喜びを分かち合いました。震災前は、町内で約1,200haの水稲が作付けられていましたが、令和2年はようやく約9ha。これからも少しずつ拡大して行く予定です。

 稲刈りに続いて、米を利用した商品の開発に関するワークショップ、翌日は舞台ファームの関連企業によるドローンの講習会があり、充実した研修となりました。

 稲刈りの様子は、地元新聞にも掲載され、NHKの全国放送、そしてNHK WORLD-JAPANでも放送され、世界に発信されました。

NHK https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20201003/6050011904.html

NHK WORLD-JAPAN https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/news/20201003_22/

(井形雅代)

Zoomによる浪江町に関する特別講義を開催

去る7月29日、ゼミの3年生を対象に、福島県浪江町役場の大浦龍爾さん、PLAN VIE, INC.の馬場立治さんにZoomにてご講演をいただきました。

大浦さんは、学術研究活動支援事業(大学等の「復興知」を活用した福島イノベーション・コースト構想促進事業)にて農大チームが大変お世話になっている浪江町役場の職員さんで、農大のことは農大生以上に知っている!?長いおつきあいをさせていただいています。今回は、震災10年をむかえた浪江町の現状と課題、道の駅なみえのオープン、馬場さんと浪江町のかかわりなどについてお話をいただきました。

馬場さんはアートディレクターとしてご活躍されていますが、2011年より、ボランティア、被災地企業支援活動を開始され、その関係で浪江町フラワープロジェクトの動画や、浪江町のトルコギキョウを利用したバスボムの開発を手掛ておられ、福島県に会社も設立されました。

前学期は地域に出向いた活動が全くできませんでしたが、Zoomの画面からはみ出す大浦さんと馬場さんの情熱を十分感じさせていただきました。私たちも今できることから復興のお手伝いをさせていただきたいと思っています。

浪江町フラワープロジェクト
https://www.namie-flower.jp/
馬場さんの手掛けた美しい動画を見ることができます
(井形雅代)

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