農大でビジネスを学ぶ(経営管理)
(国際バイオビジネス学科経営管理研究室)

農業経済学のユニークネスと新展開(農業経済学事典)

農業経済学は、農学の一分野であると同時に、経済学の一分野でもあります。ただし、農業は生命体を扱うという特徴があり、地域ごとの個性を持ちます。農業が世界共通の画一的な市場制度に接合できるのか、という問いは農業経済学の最大の課題でもあります。

農業が地域個性を持つというときに、重要な研究対象となるのが、農業の生産基盤である農村です。我が国でも農業・農村が持つ外部効果(多面的機能)が強調される一方、農村地域の過疎化・高齢化、「限界集落」などが指摘されてきました。

授業では、むら機能の低下を踏まえ、「数軒しかない集落のために道路を整備・補修するのはナンセンス。都市部への移住を促すべき」といった意見がメディアで時折指摘されることに触れましたが、そこで出た学生の意見をいくつか紹介します。

「そこで農業や生活をしている人がいるからこそ、土地が荒れず、地域資源が守られている」、都市部でも自然災害が起こるようになった昨今の状況から「都市が危機的な状況になったとき、私たちに必要となるのは集落のような自然の多い場所なのではないか」など、むらを守ることの重要性が指摘される一方、「現在むら機能が失われつつあるなら、早急にむら機能がなくならないように保全するか、むら機能に代わるものを考えていかなければいかない」、あるいは「これからのむらのあり方がどうなっていくかが大事だ」、といった指摘もありました。

皆さんはどう考えますか?
(内山智裕)

「農業経済学事典」の学習(3年内山ゼミ)

私どもビジネス学科は、「農業や食料関連産業の現場に学ぶ」をモットーとしており、本ブログでも学外活動を紹介することが多いのですが、コロナウィルス感染拡大防止の観点から、学外での活動は制限されています。

いわば「身動きが取れない」状況にある中で、どのような学習を行っているか、継続的にご紹介していきたいと思います。

今学期は、すべての授業がオンラインで行われていますが、卒論演習(1)内山ゼミ(3年生)では、『農業経済学事典』(日本農業経済学会編、丸善出版2019年)を教材に学びを進めています。

「事典」というだけあり、総ページが800を超える分厚い書物です。これを読みこなすのは学生にとって「苦行」に近いものがありますが(笑)、自分たちがこれまで勉強してきたことを総括し、今日の社会における農業や食料関連産業を捉え直し、卒業論文を構想するいい訓練となります。

次回以降、授業の中で議論になったポイントなどについて、紹介していきます。(内山智裕)

オンライン授業のようす

3月以降の新型コロナウィルスの感染拡大、緊急事態宣言発令、キャンパス閉鎖と、教育研究活動もままならない状況となり,当ブログも更新が滞っておりました。

5月11日に今学期授業がオンラインで始まり、本日から7週目に突入です。今学期は12週が組み込まれています(他に3週分の補講)ので、ちょうど折り返しを迎えたことになります。

この折り返しを機に、置かれた環境にめげることなく情報発信を再開したいと思います。

本日はブログ再開に当たり、オンライン授業のようすを少しご紹介します。

写真は、大学院生や学部生の演習の様子です。教員側も自宅から、あるいは大学の研究室から工夫を凝らして取り組んでいます...

次回からは、どのような授業を行っているか、少し掘り下げてご紹介したいと思います。

(内山智裕)

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