植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物結実情報(1597)コブシMagnolia kobus DC.(モクレン科) 2017-09-19東京農大・農学部・植物園

コブシMagnolia kobus DC.(モクレン科)

春に咲いていたコブシの花ですが、結実し種子が成熟し始めています。春先に白色の目立つ花を咲かせていたコブシですが、上の画像を見てください。果実の姿ですが、ごつごつした果実が「握り拳」に似るところから「コブシ」と名付けられたようです。そして、さらに果実が成熟すると果実は裂開し、赤い果肉が現れ、内部に種子か見られます。毎朝、成熟したコブシの下を通りますが、多数のカラスが見られ、コブシの果実を食するのか、裂開し赤い果肉が見られる果実が多数地面に落ちています。                     (植物園 伊藤健)

植物情報(1597)ミヤコジマハナワラビ(ハナヤスリ科) 2017-09-18東京農大・農学部・植物園

ミヤコジマハナワラビHelminthostachys zeylanica Hook.(ハナヤスリ科)

シダ植物というと普通葉の裏に胞子が付けます。本種は含まれるハナヤスリ科の種類は光合成をおこなう栄養葉の基部かその近くから胞子を付ける胞子葉を出します。中でも本種ミヤコジマハナワラビの栄養葉は掌状複葉、胞子葉は分枝せず、一種のみでミヤコジマハナワラビ属 Helminthostachys を構成します。日本では沖永良部島以南の琉球列島に分布し、国外では南アジアからオセアニアにかけての熱帯・亜熱帯域に広く分布します。沖縄では低地の森林に見られるが、生育地の数は少なく、絶滅が危惧されています。          (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1596)アキノワスレナグサ(ススキノキ科) 2017-09-16東京農大・農学部・植物園

アキノワスレナグサHemerocallis fulva L. var. sempervirens M. Hotta(ススキノキ科)

アキノワスレグサは中国原産で比較的標高の高い場所に生育するニッコウキスゲH. dumortieri var. esculentaで知られるキスゲ属の植物です。本属の多くは夏に花を咲かせる種類が多いのですが、アキノワスレグサは最も遅く秋に花を咲かせるのでこの和名がつきました。沖縄ではアキノワスレグサをクワンソウと呼び、食材として花(蕾)や葉、根を利用し、お浸しや味噌汁などに利用しています。今でも沖縄で栽培されており、市場で売られており、本株も那覇市内の公設市場で購入したものです。アキノワスレグサは睡眠改善の効果があるとして、伝承的に不眠症などに用いてきました。最近では沖縄の特産品として、健康茶などに加工され販売されています。      (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1595)アオべンケイソウHylotelephium viride H.Ohba (ベンケイソウ科) 2017-09-14東京農大・農学部・植物園

アオべンケイソウHylotelephium viride H.Ohba (ベンケイソウ科)

樹上またはコケのはえた岩の上に生育する多年生の多肉植物。本州(関東以西)、四国、九州に分布します。茎は高さ20〜50cmで、葉は対生、卵形。花期は9-10月。花序は散房状、球 形。萼片は3角形、長さ約1.5mm。花弁は淡黄緑色。地域のよっては絶滅危惧種に指定されています。
 (植物園 伊藤健)



植物開花情報(1594) オオキツネノカミソリ(ヒガンバナ科)2017-09-13東京農大・農学部・植物園

オオキツネノカミソリLycoris sanguinea Maxim. var. kiushiana T.Koyama(ヒガンバナ科)

キャンパス内でもヒガンバナL.radiata が咲き始めていますが、同属のオオキツネノカミソリも花が咲きはじめました。オオキツネノカミソリはヒガンバナより本来は花期が少し早いのですが今年は少し遅れたようです。また、ヒガンバナが草地などに見られるのに対し、本種は樹林下に生育することが多いようです。母種に当たるキツネノカミソリL. sanguineaの方が普通に見られますが、キツネノカミソリではオシベもメシベも短かく、オオキツネノカミソリはオシベとメシベが長く花被より長くなります。            (植物園 伊藤健)

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