植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報(1562)クサギClerodendrum trichotomum Thunb. (シソ科) 2017-07‐25東京農大・農学部・植物園

クサギClerodendrum trichotomum Thunb. (シソ科)

暑い日が続きますが、日当たりのよい原野・林縁などによく見られる落葉小高木クサギの花が咲き始めました。葉は大きく、長い葉柄を含め30cmにもなり、柔らかくて薄く、柔らかな毛を密生します。和名のクサギは葉を触ると、一種異様な臭いがするところからこの名が付けられたと思われます。花冠は萼から長く突き出してその先で5列し開きます。雄蕊、雌蕊はその中からさらに突き出します。花冠は白、萼ははじめ緑色でしだいに赤くなり、甘い香りがします。日本では北海道から九州、琉球列島まで分布し、国外では台湾、中国まで分布します。                           (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1561)ウラジロギボウシHosta hypoleuca Murata(キジカクシ科)   2017-07‐23東京農大・農学部・植物園

ウラジロギボウシHosta hypoleuca Murata(キジカクシ科) 

本州(愛知県東部〜静岡県西部)の非常に狭い地域のみの湿った岩場生育するやや大形のギボウシ属Hostaの1種。その名前が示すように葉の裏面は粉白色で、卵形で厚く、長さ15〜30cm、幅10〜25cmと大きく、基部はハート形で、ただし1株に見られる葉は少なくて2枚程度と少ない。花茎は基部で少し曲がり、葉より高くなりません。苞は開花時に開出せず、しおれない。花被は白色ですが、内側の中央部は紫色を帯びます。花期は7〜8月。絶滅危惧B類 (EN)。         (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1560)メガネツユクサ 2017-07‐21東京農大・農学部・植物園

ケツユクサCommelina communis L. f. ciliata Pennellの1種(ツユクサ科)

早朝、キャンパスの様々な場所にツユクサの花が咲いています。よく見る花の色が少しずつ変わっていることに気がつきます。ここに紹介するメガネツユクサは花弁の縁取りが白くなることからフクリンツユクサとも呼ばれますが、普通のツククサに比べ、花の大きさが横に4cm近くあることに驚かされます。また、花を包む苞の外側には開出毛が見られることからツユクサC. communisの品種にあたるケツユクサf. ciliataの1種かと思われます。また、滋賀県大津市中心に、友禅染の下絵描きに利用される大型の花を咲かすツユクサの変種オオボウシバナvar. hortensis が知られています。  (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1559)イトキンポウゲRanunculus reptans L. (キンポウゲ科) 2017-07‐20東京農大・農学部・植物園

イトキンポウゲRanunculus reptans L. (キンポウゲ科)

北半球の亜寒帯に広く分布し、湖畔などの湿地に生える多年草。国内での生育地は北海道東部、余市山系、群馬県、日光、尾瀬などの極限られた地域のみで生育が確認されています。葉や地面を這って伸びる茎が糸のように細く、今の季節、黄色い小さな花を枝先に一つ咲かせます。準絶滅危惧に指定されています。                              (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1558)ヤブミョウガPollia japonica Thunb. (ツユクサ科) 2017-07‐19東京農大・農学部・植物園

ヤブミョウガPollia japonica Thunb. (ツユクサ科)

アジア(中国、朝鮮半島、台湾、日本)に分布し、日本では関東地方以西の暖地の林縁などに自生する多年草で、キャンパス内スギ林の下で満開を迎えています。茎は直立し、下部に5〜6段の輪生状に葉を出し、茎の先に20〜30cmの円錐花序を付けます。花は下部から咲き始め、一枝の先に10前後の花を順に咲かせていきます。花弁は白色の倒卵円形で、花の径は7〜10mm。萼片3個、花被片3個。同じ株に両性花と雄性花が混在し、両性花は花柱が長く、雄性花は雌蕊が退化して短く、子房も退化しています。
(植物園 伊藤健)

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