植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物情報(1577) サワギキョウLobelia sessilifolia Lamb. (キキョウ科)2017-08-22東京農大・農学部・植物園

サワギキョウLobelia sessilifolia Lamb. (キキョウ科)

同好会)厚木植物研究会の夏の合宿のため、南アルプス北部に位置する入笠山に来ています。湿原では様々な花が見られますが、サワギキョウも大きな群落作り満開の花を咲かせています。花は同じキキョウ科キキョウPlatycodon grandiflorusとは大きく異なり、花冠は上下2唇に分かれ、上唇は鳥の翼のように2裂し、下唇は3裂します。今回1株だけですが、白斑入りの下部を発見、涼し気で素晴らしい趣があります。
 (植物園 伊藤健)

植物結実情報(1576)キョウチクトウ(キョウチクトウ科)2017-08-20東京農大・農学部・植物園

キョウチクトウNerium oleander L. var. indicum O.Deg. et Greenwell(キョウチクトウ科)

今年も赤い花を咲かせたキョウチクトウが結実し、果実ができています。開花株は多く見ることができますが、個人的ではありますが、果実を付けた株はこの株以外では見たことがありません。インド原産の本種は、日本国内ではこの花の構造は複雑で、雄蕊ように見えるのは5本の雄蕊の葯の頂部の付属体である。それをこじ開ける昆虫がいないので、日本では結実はほとんどないと考えられています。        (植物園 伊藤健) 

植物開花情報(1575) Stanhopea oculata Lindley(ラン科) 2017-08-15東京農大・農学部・植物園

Stanhopea oculata Lindley(ラン科)

鉢の脇から花茎を下垂させ、径10cm余りの巨大な花でバニラのような甘い芳香を漂わせるS. oculataの花が開花しています。白い花被片に、動物のヒョウのような斑点をいっぱいみられるのが特徴的です。メキシコからベネズエラまでと中南米地域に広く自生する着生ランの一種です。花命は短く数日で萎れてしまいます。   (植物園 伊藤健) 

植物開花情報(1574)マルバツユクサCommelina benghalensis L.(ツユクサ科)  2017-08-14東京農大・農学部・植物園

マルバツユクサCommelina benghalensis L.(ツユクサ科)

植物観察ツアーを行っていたところ、今まで見キャンパス内で見たとのない植物が見つかりました。本体、本州の関東以西から琉球列島までと小笠原に見られ、国外ではアジアからアフリカの熱帯に広く分布するマルバツユクサです。キャンパス内に広くみられるツユクサC. communisに比較し、葉は卵形から卵状長楕円形で先端は尖らず、縁は波状になる特徴が見られます。花はツユクサよりやや小柄で青色の花弁は長さ4-5mmほどで、秋には地下に閉鎖花ができます。従って繁殖力が強く、耕作地に生育すれば、毎年毎年次から次と発芽してくるから本当に厄介な植物でもあります。                  
(植物園 伊藤健)

植物結実・収穫情報(1573) レンゲショウマ(キンポウゲ科)2017-08-12東京農大・農学部・植物園

レンゲショウマAnemonopsis macrophylla Siebold et Zucc.
(キンポウゲ科)

日本固有の1属1種の多年草植物レンゲショウマが開花しています。草丈80cmほどで、根元から長さ60cm-80cmほどの花茎を伸ばし、わずかに紫かかった透明感のある白花を下向きに咲かせます。花の大きさは3cm前後、1本の花茎に数輪がまばらにつきます。外側に広がった花被は萼、雄蕊と雌蕊を囲むよう筒状に重なった中央部分が本当の花弁です。生育地は標高1000m前後の亜高山帯で落葉樹林内に限られ、東北南部から近畿地方に分布しますが、生育地はかなり限定され、一部の都道府県では絶滅危惧種に指定されています。                (植物園 伊藤健) 

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