植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報(1539)ヤマモモMorella rubra Lour.(ヤマモモ科) 2017-06-23東京農大・農学部・植物園

ヤマモモMorella rubra Lour.(ヤマモモ科)

関東以北の出身の方には馴染みがないかも知れませんが、日本原産の果樹の1種ヤマモモです。中国大陸や日本を原産とし、暖地に生育し、暑さには強く、日本では関東以南の低地や山地に自生する雌雄異株の常緑広葉樹です。高知県では広く果樹として県民に親しまれ、県の花に指定されています。3〜4月に花が咲きますが、花には花被はなく目立ちません。そして、今に季節、雌株には直径1.5〜2cmの球形の核果が見られます。核果は紅色〜暗赤色に熟し、食べられます。食べる部分は外果皮が液質に肥大したもので、表面には密に粒状の突起があります。美味しいか食べてみては?  (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1538)ムラサキシキブCallicarpa japonica Thunb.(シソ科) 2017-06-22東京農大・農学部・植物園

ムラサキシキブCallicarpa japonica Thunb.(シソ科)

素敵な和名が付けられた植物の1種だと思いますが、花も実も紫色になることから「ムラサキシキブ」と名が付けられました。北海道から九州、琉球列島まで、国外では朝鮮半島と台湾に分布し、雑木林などの林縁や明るい林などに普通の見られる落葉低木で、樹高は2m〜3m。葉は対生し、今の季節、葉腋から対になって散房花序を出し淡紫色の小花を多数咲かせます。秋に径3mmほどの球形の紫色の果実が熟します。                   (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1537)キキョウPlatycodon grandiflorus A.DC.(キキョウ科) 2017-06-21東京農大・農学部・植物園

キキョウPlatycodon grandiflorus A.DC.(キキョウ科)

早くもキキョウの花が咲き始めました。日本全土、朝鮮半島、中国、東シベリアに分布し、日当たりの良い草地などに見られる多年性草本植物。ただし、現在では開発・盗掘などに伴い絶滅危惧種に指定されています。秋の七草の一つにも数えられていますが、夏が花の最盛です。花は「雄蕊先熟」で、咲き始めは、花粉のついた雄蕊は雌蕊の花柱にくっついています。花柱に花粉をつけ終わると雄蕊はしなびます。そして花柱の花粉が昆虫に持ち去られると、雌蕊が成熟して雌蕊の先端部が5つに裂けて柱頭が現れ、受粉が促されます。薬草としても知られ、根を生薬で桔梗根といい、去痰、鎮咳などの薬効があります。太田道灌公の家紋にも使用されることから、お隣・伊勢原市の市の花になっています。
 (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1536)ネジバナSpiranthes sinensis Ames var. amoena H.Hara(ラン科) 2017-06-20東京農大・農学部・植物園

ネジバナSpiranthes sinensis Ames var. amoena H.Hara(ラン科)

ネジバナの季節がやってきました。芝生の中、鉢植えの中など身近な場所で見ることができます。草丈普通20cmほどと小さくて可愛く、花はピンク色時に白色、名前も花序に花がらせん状につくことから「ネジバナ」と呼ばれ覚えやすいことで多くの人に親しまれています。花のつき方には右巻きと左巻きの両方があり、中には花序がねじれない個体や、途中でねじれ方が変わる個体もあり、観察してみると面白いかもしれません。花は小さく、5弁がピンク、白色の唇弁を持ち、カトレヤCattleyaなどと同じラン科植物です。         (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1535)オカトラノオLysimachia clethroides Duby(サクラソウ科) 2017-06-19東京農大・農学部・植物園

オカトラノオLysimachia clethroides Duby(サクラソウ科)

北海道、本州、四国、九州に、アジアでは朝鮮半島、中国に分布し、山野の日当たりのよい草原に自生し、普通、群生することが多く、決して珍しい植物ではありません。実はこの開花株ですが、キャンパス内に自生したものです。ただし、春から夏にかけての草刈りで、毎年茎の上部を切られ花が咲いたことはありません。そこで、昨年株の一部を抜き取り開花させた次第です。草丈50cmから100cm。葉は茎に互生、葉柄があり、長楕円形で全縁。花期は6月から7月で、白色の小さな花を茎の先に総状につけ、下方から開花していきます。花穂の先端が虎の尾のように垂れ下がります。                  (植物園 伊藤健)

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