植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

キンラン Cephalanthera falcata  ラン科

キンラン(金蘭)は地性のランの一種で、今の季節鮮やかな黄色の花を咲かせます。草丈は50?ほどで、茎の先端に直径1?程度の花を総状に咲かせますが、花は全開にはならずに、最後まで半開き状態のままです。
北海道を除く日本各地に分布、さらに中国・朝鮮半島まで見られます。山や丘陵の林の中に生育し、以前は決して珍しい植物ではありませんでしたが、現在では絶滅危惧II類(VU)として掲載されています。
厚木キャンパスの雑木林内に自生しており、セラピーセンター近くの林内でただいま開花中です。今年は例年よりも開花が早いような気がしますが、鮮やかな黄色の花で比較的簡単に見つかりのでは?
(博物館実習生 森田修宇)

アメリカアサガラ Halesia carolina エゴノキ科

第2講義棟の東側、樹高2mほどの大きさですが現在花を多数付け開花しています。アメリカアサガラはエゴノキに似ていますが、開花期が早く大きい花がたくさん付けます。葉は小さく花が釣鐘型なのが特徴で、葉が出る前に花が咲き、開花時は見事です。今の季節に白い花を付け、夏には変わった形の実となります。 北アメリカ原産なので日本の太平洋岸の気候には合うのではないだろうか。日本には明治中期に渡来した。条件が良ければ樹高20mほどに生長すると思われます。
(博物館実習生 中山雄成)

ハンカチノキ Davidia involcrata  ヌマミズキ科

ハンカチノキの花が咲きました。開花時期は4月下旬〜5月上旬。花の付け根には大小2枚の白い苞葉があり、花を包む苞葉が、枝にぶら下がっているハンカチのように見えることからハンカチノキと名付けられました。属名のダビディという名前で呼ばれることも多く、近縁種があまりない一属一科一種の珍しい落葉樹だと言われています。花が付くようになるまで10〜15年かかるため、写真のような状態のハンカチノキはとても珍しいです。別名として「鳩の木」、「幽霊の木」とも呼ばれ、日本人に親しまれています。(博物館実習生 溝井 つかさ)

植物開花情報 アメリカシキミ

アメリカシキミ Illicium floridanum (シキミ科)
和名と学名の種小名から多分北アメリカ・フロリダ付近原産の植物か思われます。日本はユーラシア大陸の東部、そして北アメリカの東部(アパラチア山脈東部)付近は日本に似た環境で、落葉広葉樹林が見られ、日本に近縁の植物が多数知られています。本種アメリカシキミは日本・中国大陸の一部の生育するシキミI. religiosum と近縁の植物ですが、日本のシキミの花の色は淡い黄色で、同属の植物でこんなに色が違うとは? それからシキミ属の植物の大半は有毒植物ですから、くれぐれも取り扱いにはご注意を!

植物開花情報 ギョイコウ

ギョイコウ Prunus lannesiana 'Gioiko' バラ科
ソメイヨシノの花も終わり、八重桜が多くみられる今日この頃ですが、少し変わった花色のサクラ、ギョイコウ(御衣黄)か咲き始めました。花は八重咲きで、花弁は淡い黄色と緑色が混生し、肉厚で外側に反り返るようです。また、中心部に紅色の条線が見られ、開花時には目立ないですが、次第に中心部から赤みが増してきて(紅変)、散る頃にはかなり赤くなるようです。淡い黄色の花を咲かすウコンというサクラの栽培品種がありますが、ウコンP. lannesiana 'Grandiflora'の花弁には気孔は見られませんが、ギョイコウにはあるとか。いずれにしても、このサクラを初めて見た人にとっては驚きか?鉢植えですが植物園で今開花中。

ページの先頭へ