植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物情報 アジサイHydrangea spp. アジサイ科の展示  2010-5-30

第二講義棟の1階にアジサイを展示しました。種類も色も様々です。
アジサイの花の色はアントシアニン、その発色に影響する補助色素や、土壌のpH、アルミニウムイオン量、さらには開花からの日数によって様々に変化することから「七変化」とも呼ばれます。一般に花と呼ばれている部分は「装飾化」で、本来の花は中心部で小さく目立たず、花びらに見える部分は「萼」です。
これからどんどん花を咲かせていくので、通りがかった際にはぜひご覧ください。
(博物館実習生 中山 雄成)

植物開花情報 センダン Melia azedarach センダン科 2010-05-28

センダンに花が咲きました。このセンダンという木の葉の形が元となり、「ひっつき虫」で有名なセンダングサの名前の由来となったのです。写真を見てわかるように5弁の花から成り、5月〜6月には枝先の円錐状花序に多数の花を咲かせます。10〜12月には黄色い果実が熟します。果実は果肉が少なく核が大きいせいかわかりませんが、あまり野鳥に人気がないみたいです。最終的にはヒヨドリが残り物の非常食として食べに来ますが、その時の木の周りのヒヨドリのフンと言ったら半端ではありません。「立つ鳥跡を濁さず」なんて言いますけどね。センダンからしたら鳥以外の方が実感のわくことわざかも知れませんね。   (博物館実習生 島津 吏希)

植物開花情報 サイハイラン Cremastra appendiculata ラン科 2010-5-22

サイハイランは多年草で、丘陵から山地のやや薄暗い湿潤な林などに生える植物です。草丈は30〜50cmで、北海道から本州・四国・九州で見られます。特徴として葉が根元に一枚だけ付き、花は細長い淡紅褐色で咲き方が下向きに垂れ下がって咲くことです。ちなみに名前の由来は、花序につく花の様子が武将の使う「采配」に似ているためそう呼ばれています。
現在、キャンパス内ではでは雑木林下に一株だけ自生しているのが確認されているのみで、今後大切にしなければならない植物の?種では。
(博物館実習生 中山 雄成)

植物情報 ノアザミCirsium japonicumの帯化現象 2010-05-20

 キャンパス内でノアザミの花が満開に咲き誇っていますが、一部の個体に帯化現象が見られます。
帯化現象とは茎が扁平(平らな帯)になりその部分から花が密生してたくさん咲く異常現象です。原因は一概には言えせんが、昆虫や細菌によって生長点が傷付けられたことによって生じるもの、遺伝子が変異を起こした結果生じるものなど様々です。
先の話ですが、ノアザミは多年草ですから、来年もこのこの株に帯化現象が起こりかどうか来年が楽しみです
(植物園  伊藤健)

ヒスイカズラ Strongylodon macrobotrys マメ科

ヒスイカズラという名前の通り、水色というか何とも言えない色の花を付けるマメ科の植物です。農大植物園では初めての開花です。
実もなりますが、自然界ではコウモリに受粉を仲介させるため、実を見る機会中々ありません。
2006年、新宿御苑で人工授粉させた果実は、4ヶ月かけて完熟し、収穫した果実の重さは600gを越え、2つの果実から15個の、ソラマメのような形状の種子が採れたそうです。
フィリピンのルソン島原産の植物ですが、現地では森林伐採が影響して個体数が減少し、絶滅危惧種に指定されています。
(博物館実習生 中根 千晶)

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