植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報 ハルシャギク Coreopsis tinctoria キク科 2010-06-25

厚木キャンパスでハルシャギクの花が咲きました。和名の由来となっているハルシャ(波斬)はペルシャのことですが、北アメリカ原産の帰化植物です。花は6月に咲き、舌状花は先端側が黄色で基部が紫紅褐色。全体無毛で葉は対生し、葉は2回羽状複葉で細く、コスモスに似ています。また、花の模様が蛇の目に見えることから、別名はジャノメギクと呼ばれているそうです。ハルシャギクはもともと観賞用として渡来しましたが、強健なため、今日では各地の空地で野生化しています。ちなみに、厚木キャンパスでは何年も自家受粉を続けているせいか、舌状花がいろいろな形に変異していて、じっくり観察すると違いがわかって面白いです。
(博物館実習生 溝井 つかさ)

植物開花情報 ナガバミズアオイ Pontederia cordata ミズアオイ科 2010-06-24

北アメリカ東部原産の多年草の抽水植物。半耐寒性とあるが関東近辺では、屋外で十分越冬できる。
根茎から葉柄を伸ばし1枚の葉をつけ、株の高さは60〜90?になる。花期は6月から10月ぐらいで、穂状の花序を葉の付け根から伸ばし青紫色のホテイアオイEichhornia crassipesに似た小さな花をたくさんつける。ひとつひとつの花は1日でしぼんでしまうが、次から次へと開花するため長い間花を楽しむことができる。
ナガバミズアオイという和名がついているが、学名をそのままカタカナにして「ポンテデリア・コルダタ」や単に「ポンテデリア」と呼ばれることが多い。まだまだ知名度が低い植物ではあるが花は非常に美しく、見ていて清々しい花です。しばらく学食の前に展示するので学食の前を通った際にはぜひ見てください。
 (厚木植物研究会 農学科2年 風間 勇児)

植物開花情報  オウゴンオニユリ Lilium lancifolium var. flaviflorum ユリ科 2010-06-24

オウゴンオニユリとは、オニユリL. lancifoliumの変種で対馬にのみ自生する。草丈1メートル以上になる大型のユリで、葉は互生し、茎は紫褐色で細かな斑点が入る。花期は7月で、花色は黄色に褐色の斑点を生じる。オニユリと同様に花被は大きく反り返る。
本土のオニユリは古くに中国からゆり根をとる目的で伝来したもので、3倍体のため種子を作らない。しかし、対馬のオニユリは2倍体で種子繁殖するため本種以外にもいくつかの変異体が存在するようだ。だが、残念なことに野生のオウゴンオニユリはほぼ絶滅してしまったと言われている。
栽培に関していえば、オニユリと同様ムカゴをたくさんつけるので容易に殖やすことができる。また、2倍体であるため実生も可能である。
(厚木植物研究会 農学科2年風間 勇児)

植物開花情報 ネジバナ Spiranthes sinensis ラン科  2008-06-17

ネジバナの花が目立つ季節になってきました。主に日当たりのよい平地や公園の芝生など人間の生活する身近な環境の場所にもよく見られ、植物園では栽培中の植木鉢の中などに多数見られます。日本では最もありふれたラン科の植物のひとつではないかと思います。花茎の周りにらせん状に花が並んで咲き、よく見ると1つ1つがしっかりとランの花の形を保ったピンクの花がとてもきれいです。そしてらせんは右巻きと左巻きの両方が見られ、「上から見て、時計と反対回りに巻き付いていく巻き方が右巻きで、その反対が左巻き」とすることが多いようです。右腕を何かに巻き付けた時の巻き方を右巻きと考えると、分かりやすいかもしれません。高いお金を出して高価な大きいランを愛でるのもいいですが、たまには身近なかわいらしいこの花でも愛でてみてはどうですか?
(博物館実習生  田口尚示)

植物開花情報 ヒマラヤヤマボウシ Cornus capitata ミズキ科  2010-6-20植物園

植物園から船子門方面に歩いて2分くらいの所、左手にあります。ヤマボウシC. kousaと違い別名がジョウリョク(常緑)ヤマボウシと呼ばれるように一年を通して葉をつける種類です。花の外側部分、花びらに見える部分は苞で、よく見ると4枚のもの、5枚のものがあり、黄色がかった色をしています。病害虫もほとんど無く、日陰にも耐え育てやすく、樹高は5mほどになります。常緑樹で花も実も楽しめることがこのヤマボウシの特徴でしょう。
(博物館実習生 中山 雄成)

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