植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報 カワラノギク Aster kantoensis キク科 2010-10-31

カワラノギクは、学名の種小名kantoensisが示すように関東の一部の河川(多摩川と相模川など)の玉石のある河原に限定されて生育する二年草です。現在は上流部のダムなどにより洪水発生区域が限定され玉石河原が減少し、それに伴い生育地も減少し絶滅危惧種に指定されています。相模川などでは現在は研究者やボランティアにより保護活動が行われています。山野に見られる同属のノコンギクA. ageratoides var. ovatusなどの花に比べ、花径は一回り大きく、花数も多く鑑賞価値が高いものと思われます。
(博物館実習生 島津 吏希)

植物開花情報 サザンカ Camellia sasanqua ツバキ科 2010-10-28

厚木キャンパスも秋も深まり、もうそこまで冬が来ようとしています。そして、サザンカの花が咲きました。同じツバキ科なのでツバキによく似ていますが、ツバキの花が首ごと落ちるのに対して、サザンカは花弁が一枚ずつ散っていくというのが特徴です。秋の終わりから冬にかけての寒い時期に開花するためか、花言葉の中には「困難に打ち勝つ、ひたむきさ」というものがあります。サザンカは10月〜2月にかけて咲き続けるので、これからが楽しみですね。
(博物館実習生 溝井 つかさ)

植物情報 メグスリノキ Acer maximowiczianum ムクロジ科 2010-10-26

植物園で管理している鉢植えのメグスリノキの紅葉が始まりました。メグスリノキは「長者の木」や「千里眼の木」、「ミツバナ」、「ミツバハナ」とも呼ばれます。メグスリノキという変わった名前は、戦国時代頃から樹皮を煎じた汁を目薬として使用すると眼病などに効用があるとする民間療法があったことに由来します。その効能は抜群で、司馬遼太郎が書いた『播磨灘物語』では、「戦国時代の名将 黒田如水(官兵衛孝高)の祖父である重隆が室町末期に「メグスリノキ」で目薬を作り、黒田家の礎を築くほどの財をなした」と記されています。実はメグスリノキは健康にいいだけでなく、ここ示したように鮮やかに紅葉する落葉高木です   (博物館実習生 工藤 光平)

植物開花情報 ジョウロウホトトギス Tricyrtis macrantha ユリ科 2010-10-24

植物園で大株のジョウロウホトトギスが今年も満開を迎えています。高知県に自生する、ユリ科ホトトギス属の耐寒性多年草で、急峻な岩場に垂れ下がって生育します。10月上旬から中旬頃に、長さ4センチほどの釣り鐘型をした黄色の花をつけます。大きなものでは草丈が1メートルにもなります。蕾は上向きですが、次第に傾いてきて開花時には下向きとなります。花被は黄色で、内側に赤紫色の細かい斑点が多くあります。最近では生育環境の破壊や乱獲によって、絶滅寸前となっています。 
(博物館実習生 小菅 裕子)

植物開花情報 韓国産 ミョウガ Zingiber mioga  ショウガ科 2011-10-25

韓国で入手したミョウガが開花しました.薬味などで食されているミョウガは広く知られていますが、実は日本原産の植物ではなく、中国原産の植物と考えられています。日本に見られるものは5倍体で、極稀にしか種子は形成されません。従って日本見られるものは株分け等に増えたものは大半と考えられます。ここで紹介するものは韓国の寺院で栽培されたものと聞いています。花全体にわたって、薄い褐色状で、特に唇弁は茶色を呈する。ミョウガに含まれる範囲内の変異と考えられますが、今後、原産地中国のミョウガ、韓国産のミョウガ、日本産のミョウガの関係がどうなりますか?                        (植物園 伊藤 健)

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