植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報 ツバキカンザクラ(椿寒桜) Prunus ‘Tsubakikanzakura’ バラ科  2011-02-27 植物園

厚木キャンパスで最も早く開花するツバキカンザクラがやっと咲きました。例年だと2月15日前後に開花し、カワヅザクラよりは1から2日ほど早く開花しますが、今年は開花が1週間ほど遅れたようです。花が釣り鐘状で下向きに咲くカンヒザクラP. campanulataと名前からわかるように中国原産のサクラで果実はサクランボとして食用にするシナミザクラP. pseudo-cerasusとの種間雑種で、花のオシベが長く伸び目立つのが特徴があります。和名は原木が愛媛県松山市の伊豫豆比古命(いよずひこのみこと)神社(別名 椿宮)にあることから名づけられたものです。     (植物園 伊藤 健)

植物情報 小田原フラワーガーデン 「渓流の梅園」のウメ 2011-02-25

やっと春めいてきた今日この頃ですが、厚木植物研究会の学生と小田原フラワーガーデン「渓流の梅園」に出かけてきました。
多数のウメが咲く中、少し気になるウメが。

上)ウメ 白台閣 (Prunus mume‘白台閣’)

ウメは中国原産の種と考えられていますが、この品種はおそらく日本の品種ではなく、品種名の読み方もわかりません。めしべにあたる部分に非常に特徴のある八重咲きウメです。

下)ウメ 幾夜寝覚 P. mume‘Ikuyonezame’

紅梅性八重大輪で牡丹のように花弁が波打ち抱え咲き。花弁の基部が濃い紅色を呈し、雄しべの数はウメの花の中では最も多い品種です。
                   
                   (植物園 伊藤 健)

植物開花情報 タマナワザクラ(玉縄桜) Prunus 'Tamanawazakura' バラ科 2011-02-25

ソメイヨシノP. × yedoensisと言えば、サクラの代表的な種類でオオシマザクラP. lannesiana var. speciosaとコマツオトメP. pendula form ascendens ' Komatsu-otome'の交配種と考えられています。交配種(雑種)ですから種子ができないよう気がしますが、実は多数の種子ができます。今日開花したタマナワザクラは、大船植物園でソメイヨシノの実生から選抜・育種もので、サクラが他花受粉であることを考えれば、ソメイヨシノと異なるサクラとの自然交雑種と考えられ、ソメイヨシノよりははるかに花期が早く、花期も長期に渡る特徴をもったサクラです。           (植物園 伊藤 健)

植物情報 ウメの花とサクラの花の違いを知っていますか? 2011-02-25

今の季節ウメの花が咲く一方、早咲きのサクラも咲き始めました。
ところでウメとサクラの違いを知っていますか?
ウメはサクラよりも先に咲くというイメージがありますが、キャンパス内のカワヅザクラPrunus lanneslana ‘Kawazu-zakura’の脇でウメが咲いていますし、なかには10月に咲くジュウガツザクラP. x subhitella‘Autumnalis’もあります。というわけで、咲く時期では区別がつきません。視点を変え、梅の花と桜の花を見れば大きな違いがわかります。

上)ウメ(花柄はないかあっても短い)

下)サクラ(やや長い花柄は見られる)

簡単に解ります、ウメまたはサクラの花を近づいて見てください。
       (厚木植物研究会 農学2年 川淵嵩広) 
 

植物開花情報 Tecomanthe dendrophylla ノウゼンカヅラ科 2011-02-24

如何にも熱帯植物を連想させる色鮮やかなT. dendrophyllaの花が温室内で咲き始めました。インドネシアからニューギニアに分布する蔓性木本で、葉は小葉が5個ある羽状複葉。古い茎から花序をだし、花は長さ7〜8cmと大きく、筒状部は濃いピンク色、花冠の先端はクリーム色となります。                 尚のこの株は、本学百周年記念事業の海外調査が行われた際、パプアニューギニアから導入されたものです。
                     (植物園 伊藤 健)

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