植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物結実情報 クワ属の1種 Morus sp.(クワ科) 2011-5-31

よく知っている植物で食すことは知っていてもなかなか食したことのない物に「桑の実」がありますが、美味しそうに熟してきました。一口程度なら問題はないでしょうから、鳥に食べられる前に試食してはいかがですか。
日本で見られるクワ属の植物は、栽培種などを含めて10種知られていますが、はっきりした種名は残念ながらわかりません。マグワ M. alba ないしはロソウM. alba var. multicaulisに当たる種では? (植物園 伊藤健)

植物結実情報  セイヨウザイフリボク Amelanchier canadensis (バラ科)  2011-05-31

セイヨウザイフリボク(西洋采振木 英名:ジューンベリー)
Amelanchier canadensis (バラ科) 

 明日から6月,そして今年も期待通り,赤い実がいっぱい成りだしました.ひとつ味見をしましたが,甘酸っぱい味でなかなか美味しいです.ザイフリボク(采振木)は花のようすを采配(サイハイ)に見たてたからついた名前だそうです.なお,采配とは,戦国時代に武将が指揮をする棒の先に紙が着いたものです.セイヨウザイフリボクは,北アメリカ原産ですが,日本にもザイフリボク(学名:Amelanchier asiatica 別名:シデザクラ,ニレザクラ)があり,こちらの実も食べられるそうです.小鳥は良く知っていて,どんどん実を食べに来ますので,おこぼれに与るなら早いうちですよ.
 (厚木植物研究会 バイセラ4年 春日谷 厚尚)

植物情報 カバノキ科クマシデ属Carpinusの2種 2011-5-30

雑木林の中で、クマシデ属の2種の果穂は目立つようになってきました。果穂とは種子を抱いた果苞(葉の変形)が、房状になったものです。

上)クマシデC. japonica
果穂長さ5cmほどで、果苞は重なり合意、太く、クマシデ属の中では最も太い。葉の葉身は狭卵形または卵状楕円形で、側脈は15〜24対と数は多い。

下)イヌシデC. tschonoskii 
果穂の包葉はややまばらにつき、基部で堅果を抱く。葉の表面は伏毛があり、葉の裏面は脈上、脈腋に毛があられます。

                (植物園 伊藤健)

植物開花情報 バラ‘ピエール・ドゥ・ロンサール’ Rosa ‘Pierre de Ronsard’ (バラ科)2011-05-30

体育館横の花壇でバラが満開になりました。
バラは、バラ科バラ属の常緑または落葉低木で、原産地はヨーロッパ、アジアなどの北半球です。バラは分類すると、ワイルドローズ(原種バラ)、オールドローズ、モダンローズの三つに分けられます。その中で私たちがバラといって思い浮かべるのはモダンローズです。
ピエール・ドゥ・ロンサールはモダンローズで、名前はルネサンス期の詩人の名にちなんでつけられました。2006年にバラの殿堂入りを果たし、つるバラの中では最も人気のある品種となっています。花はカップ咲き、中心は淡桃色で、外側に向かって淡くなり外弁は緑がかった白色をしています。咲き始めと咲き終わりでは花の表情が大きく変わり、花持ちもよいので最後まで楽しめます。           (厚木植物研究会 農学2年 阿部祐子)

植物情報 オオキンケイギクCoreopsis lanceolata (キク科) 2011-5-29

オオキンケイギクは北アメリカ(ミシガン〜フロリダ、ニューメキシコ)原産帰化植物で、日本には1880年代に観賞用、緑化用に導入され、現在では全国的に逸出しています。厚木キャンパス内にも比較的多数見られ、先日、行われたキャンパス内の除草作業の際には、個人的には意識的に除草しましたが、それは本種が外来生物法(特定外来生物による生態系に係る被害の防止に関する法律)の『特定外来生物』に指定され、栽培や 運搬、販売などが禁止されているからです。ちなみに『特定外来生物』に指定されているものには、動物ではアライグマ、ブリーギル、コクチバス、植物ではボタンウキクサなどです。園芸植物など外来植物を植栽する際、難しいですが生態系へ影響などを考えることも必要かと?
(植物園 伊藤健)

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