植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物結実情報 ブナ Fagus crenata (ブナ科) 2011-09-19

顧問をしている同好会の合宿に参加し、北アルプス山麓白馬村に出かけてきました。本ブログで5月2日に紹介したブナの開花株が、秋を迎えたわわに果実を着けています。山麓のブナ林で多くのブナを見ることができましたが、確実に本年はブナの当たり年の様です。殻斗(かくと)の一部を取り除いて見たところ(画像中)内部に、三稜(りよう)の種子である堅果(画像下)が見られ、形をソバの実に例えてソバグリとも呼ばれます。種子の胚乳は脂肪分が多く含まれ、生食することができます。        (植物園 伊藤健)

植物開花情報 ヒガンバナ Lycoris radiate (ヒガンバナ科) 2011-09-016

今年も植物園前の斜面でヒガンバナの花が開花し始めました。日本に多くみられるものは3倍体で種子ができないことから、史前帰化植物と考えられている植物です。中国産の2倍体のシナヒガンバナL. radiata  var. pumilaはヒガンバナよりは花はやや小型で、花期が8月と早く、近年中国から導入され花壇などに植栽されることが多いようです。従来から日本に見られるヒバンバナですが、これも同じく中国原産のものですが、何故か不思議ですが古い時代に3倍体のもののみが日本に持ち込まれたようです。
(植物園 伊藤健)

植物開花情報 マルバアサガオIpomoea purpurea 濃ピンク髭咲 (ヒルガオ科)2011-09-015

マルバアサガオは熱帯アメリカ原産で、日本への渡来は寛永7年(1630)ごろに福岡地方で「八房」と称したものとされています。本個体は花弁が切れて美しい八重咲となっています。
(植物園 伊藤健)

植物開花情報 変化朝顔 青縮緬立田尾長竜葉紫車咲 (ヒルガオ科) 2011-09-015

葉は細くよれた形で、花は紫色で風車に似た花を咲かせています。
(植物園 伊藤健)

植物開花情報 オケラAtractylodes ovata (キク科) 2011-09-014

 草原・雑木林などの乾いた日当たりのよい場所に生える雌雄異株の多年草。葉などのみるとトゲトゲとしていて痛そうで近寄りがたい印象を受けますが、若い芽は山菜として食べることもでき、「山でうまいは、オケラとトトキ(※トトキとはツリカネニンジンAdenophora triphylla var. japonicaのこと)」と言われていて、おひたしやあえ物にします。日本では本州〜九州まで見られ、韓国〜中国東北部まで分布します。根茎は発汗、利尿作用や整腸作用があるとして漢方薬としても古くから親しまれてきました。また、京都では無病息災を願ってオケラを燃やすおけら参りという行事も存在します。おけら火を消さずに持ち帰り、元日のお雑煮を焚く火として使うと無病息災が叶うと言われているようです。茎の先端部に咲く頭花をよく見るとトゲトゲとした苞葉に守られるように白い細い繊細な花が咲いています。
 (博物館実習生 造園科学科 4年 伊藤亜美)

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