植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報 キチジョウソウ Reineckea carnea (キジカクシ科) 2011-10-31

国内では関東から九州までと中国の一部の林下に生育する小型多年草。地下茎はよく発達し、根元から出る細長い葉は長さ20cm余り。和名キチジョウソウ(吉祥草)とは本種を植えてある家に吉事があるときには開花するという言い伝えに由来するものですが、毎年秋に花は多数咲かせます。花はヤブランLiriope muscariにやや似た穂状花序で茎は紫色、花は白い花被が基部で合生し筒状となり、果実は赤紫色の液果。
(植物園 伊藤健)

植物開花情報 サザンカCamellia sasanqua の園芸種が開花 2011-10-30

上)サザンカ 羽衣C. sasanqua 'Hagoromo'
  白地に濃紅のぼかしがある,一重平 開咲きの中輪種


中)サザンカ 丁子車 C. sasanqua 'Chojiguruma'
  小輪、唐子咲き


下)サザンカ 恵 C. sasanqua 'Megumi'
  大輪・八重咲き

            (植物園 伊藤健)

植物開花情報 ナカガワノギクChrysanthemum yoshinaganthum (キク科) 2011-10-30

各地で文化の日を中心に菊華展が開催される季節が近づいてきていますが、四国・徳島県の那賀川のごく限られた地域にのみ生育するナガガワギクが開花しました。生育地は大雨などの際は水につかる場所で、渓流植物と呼ばれる植物に含まれ、キャンパス内に見られるリュウノウギクC. makinoiなどの葉と比較すると、葉が細くなっていて、渓流沿い植物の特徴を持っている。草丈30cm程で、茎は枝分かれが多く、花径は2.5cm余りで白色、咲く前には舌状花の裏面が淡紅色が目立ちます。
                    (植物園 伊藤健)

植物開花情報 秋咲きのサクラ2種(バラ科) 2011-10-28

上)フユザクラ
   Prunus × parvifolia 'Parvifolia'
オオシマザクラP. speciosaとマメザクラP. incisaとの種間交雑種と考えられ、開花期は4月上旬、11〜12月で年2回開花。群馬県鬼石町の桜山公園に1905年に植栽されたものは「三波川の冬桜」として、国の天然記念物に指定されています。

下)サクラ ‘アーコレイト’
      P. ‘Accolade’
イギリスにおいてオオヤマヤマザクラ別名ベニヤマザクラP. sargentiiとコヒガンP. subhirtellaの交配により作出された品種で、花弁の淡紅色がやさしい。春と秋の二季咲き。

                   (植物園 伊藤健)

植物結実情報 イイギリ Idesia polycarpa (ヤナギ科) 2011-10-27

本州西部以南から沖縄、朝鮮南部、中国に分布し、本来は樹高20mに達する雌雄異株の落葉高木ですが、この株は鉢植えで樹高50cm余りそれでも立派な果実を房成りに付けています。キャンパス内に胸高直径50cmほどにも達する株がありますが、残念ながら雄株、従って実を付けません。秋に落葉した樹に真っ赤な果実が房状に多数ついている様は非常に目立ち美しいです。この株がそんな美しい果実を大木なってほしいものです(この株とは別に実生2年ほど樹高1m余りの株を5本ほど栽培していますが、雌株であることを祈っています)。             (植物園 伊藤健)

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