植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報 落葉性カランセの?種Calanthe corbrere (ラン科) 2011-11‐30 

カランセ属(エビネ属) Calantheは、約100種類が東南アジアを中心に分布しており、日本にも約20種が見られます。本属の地下茎は浅く横に連なる数珠状の球茎で、関節の多いエビに見立てて名付けられました。熱帯アジア産のカランセの仲間にはC.rubensや冬咲き落葉性のものが含まれ、これらの仲間を日本産の常緑性の「エビネ」と区別し落葉性カランセと呼び区別します。
落葉性カランセは、冬から春にかけて新しくできたバルブの基部から、今の季節かなり長く花茎を伸ばし花を咲かせます。花茎には細かな産毛が生え、花はピンクから白、濃紅赤色までさまざまで、特に最近の交配種は花が大きく、色彩が鮮やかなものがふえ、一部のものでは花期が1カ月にも及びます。
(学芸員実習 バイオセラピー学科 大熊可純)

植物開花情報 ユチャ(油茶) Camellia oleifera (ツバキ科) 2011-11-29

中国長江以南・ラオス・ベトナムに広く分布し,花は一重の平開咲きで、径約7cmの白色の花をつけます。花期は10〜12月。種子から油が採取でき中国における代表的原料植物で、中国では、炒め油に使うほか、擂茶と呼ばれる飲み物に加えたり、製菓原料などにも利用されています。近縁種にセッコウベニバナユチャ(浙江紅花油茶)C. chekiangoleosaがありますが、こちらは採油用に栽培されており、化粧品の原料などに利用されています。開花期は春で赤い花をつけます。
一般に、椿油はヤブツバキC. japonicaの種子から採取される植物性油脂を指し、ユチャなど、ツバキ属の種子から取ったものの総称はカメリア油と呼ばれ、区別されます。 
(博物館実習生 農学4年 江畑早耶佳)

植物開花情報 シマホタルブクロ Campanula punctata var. microdonta(キキョウ科) 2011-11-29 植物園

分布し、海岸に近い斜面や岩場に生える多年草。草丈は約30cm。
ホタルブクロC. punctataの変種で、毛や斑点が全体になく、花は白色で花冠はホタルブクロよりやや小さく密に付き、ホタルブクロやヤマホタルブクロより10日ほど遅れて咲くのが特徴です。花は6月〜7月頃咲きますが、今回は植物園にて、花期を間違えてか咲いていました。 (植物園実習生 野村早希)

植物開花情報 平果金花茶 Camellia pingguoensis (ツバキ科) 2011-11-28

ツバキ科ツバキ属Camellia の中で、黄色い花を咲かす種類はキンカチャ節(sect. Chrysantha)に分類され、約50種が中国南部〜ベトナムかけて報告され、日本には20種弱が導入されていますが、その中の1種小果金花茶が開花しました。中国広西省原産で、今の季節葉腋の径2.5〜3cm余りの可愛い淡黄花を咲かせます。花弁は5〜8枚の一重の平開咲きで、キンカチャ節の中でも花形は一番小さい花と思われます。花付も非常に良く室内で育てれば非常に育てやすい種とか。開花期は11月〜2月。   
 (植物園 伊藤健)

植物結実情報 オオバタンキリマメ Rhynchosia acuminatifolia(マメ科) 2011-11-27

オオバタンキリマメの果実が裂開シ、美しい姿を見せています。 本州(宮城県以西)、九州に分布し、別名トキリマメ(吐切豆)は、つる性の多年草で、長いつるを伸ばし、他の植物などに絡みついて生育しています。茎は細く密に毛が生えています。夏から秋にかけて黄色で蝶型の花を付け、その後、豆果を付けて完熟するにつれ赤く色づき、熟すと裂開します。豆果の表面にも柔らかい毛が密に付いています。近縁種にタンキリマメR. volubilisがあり良く似ていますが、オオバタンキリマメは全体に毛が少ないため緑色が目立ち、葉先が急に細くなって尖るなどの点で見分けられます。
(博物館実習生 バイセラ4年 野村早希)

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