植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報 シャクナゲモドキRhodoleia championii(マンサク科) 2012-03-31

中国南部からベトナム、ビルマ、マレーシアに分布する常緑高木で、春先に、鮮やかな深紅色の花を咲かせます。葉はシャクナゲに似て厚く、光沢のあるなめらかな革質の葉で互生し、シャクナゲに似ているところから和名シャクナゲモドキと名付けられていますが、近年はホームセンターなどではロードレイアの名で販売されています。原産地から屋外での栽培は出来ないような気がしますが、比較的寒さには強く関東地方では露地で栽培できます。英国の軍人でプラントハンターでもあったJ. G. Championが1848年に発見したので、学名の種小名にはその名が刻まれています。           (博物館実習生 農学 4年 加藤 康成)

植物開花情報 オオショウジョウバカマHelonias leucantha(シュロソウ科) 2012-03-31

鹿児島県(徳之島)〜沖縄の川沿い斜面、湿った岩場などに生育する常緑多年草で、日本の固有種、近い将来における絶滅の危険性が高い種として絶滅危惧IB類に指定されています。根際から生える葉はへら形で、ロゼット状に地面に広がる。春、地際から花茎を伸ばし、その先端に総状に横向きの花を7〜20個咲かす。白い花被片は6個で、内側に幻想的なブルーの雄蕊と淡いピンクの雌蕊が魅力です。種小名の leucantha は「白い花の」という意味があります。 (博物館実習生 農学科 4年 吉川洋平)

植物開花情報 マンゴMangifera indica(ウルシ科)花盛り 2012-03-29

近年市民権を得た熱帯果樹と言えばマンゴが挙げられるのではないでしょうか。そんなマンゴを食した後、大きな種子を植えて楽しんでいる人も多いのでは。植物園の温室内でそんな育て方をしたマンゴの枝先に出来た複総状花序に5mmほどの小さな花を多数咲かせています。原産地ではハエによって受粉されるとか?しかし、この花がすべて結実し果実に生長するわけではなく、一花序に一個ほどか?上手に育てれば、家庭でも作りことは出来、素敵な果実を味わえますよ!                   (植物園 伊藤健)

植物開花情報 オオヤマザクラ‘八重山古志’ Prunus sargentii ‘Yae-Yamakoshi’ (バラ科) 2012-03-28

今春購入したばかりのサクラですが、この桜にはこんなエピソードがあります。2000年に山古志村を訪れた「東アジア野生植物研究会」を主宰する森和男さんらが発見しました。発見後、村ではこの花を山いっぱいに植樹する「桜の村」構想が持ち上がりました。しかし、2004年に発生した新潟県中越地震により原木は山ごと崩落し、「八重山古志」も絶滅したと考えられました。森さんらが震災前に持ち帰った枝を接ぎ木し、一部園芸愛好家らの間で栽培・売買されていたことが分かり、復興支援ボランティアの手で2008年に550株を山古志村全戸配布のほか、震災で無人化した集落跡などにも植えられたという。   (植物園 伊藤健)

植物開花情報 シ ナ ミ ザ ク ラPrunus pseudo-cerasus   (バラ科) 2012-03-28

「支那実桜」とも書き、中国(支那)が原産地で、1877年(明治10年)頃に導入されました。
シナミザクラは、萼頭が太く短いことが特徴です。ツバキカンザクラPrunus x introrsa‘Intororsa’の片親であり、この特徴はツバキカンザクラでも見られます。
通常のサクラは自家不和合性(1種類では結実できない)ため、結実には最低2種類必要です。しかし、シナミザクラは1本だけで結実できます。ただし、その果実はあまり美味しくないようです。
漢名は櫻桃(さくらんぼう・おうとう)ですが、サクランボ(セイヨウミザクラ)P. Aviumとは異なります。

(博物館実習生 農学科3年 川渕 嵩広)

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