植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

北アルプス山麓からの植物だより バイカモRanunculus nipponicus var. submersus (キンポウゲ科) 2012-06-30 

梅雨の晴れ間を利用し,長野県白馬村に来ています。村の南に位置する姫川源流・親海湿原でバイカモの花の満開に遭遇しました。ここは何回か来ていますが今回の花の数の多さは驚きです。これだけ多くの花を見れば、可憐な花のイメージが消えてしまうほどです。冷たい清流のみ生育し、径1cm余りのウメに似る花を水上、特に水中に咲かせます。   (植物園 伊藤健)

植物開花情報 ネ ム ノ キ Albizia jilibrissin (マメ科) 2012-06-30

ネムノキ漢字で書くと「合歓の木」となりますが、これはこの木の特徴として夜に複葉の小葉が合わさって閉じてしまう様を指し、男女が共寝するような意味があるようです。また別名の「眠りの木」といわれる所以でもあります。温帯に広く見られ、日本では本州から沖縄、国外では朝鮮半島、中国南部へてイラン、アフガニスタンまでに分布します。典型的な陽樹で、荒れ地に最初に侵入するパイオニア的樹木でもあります。キャンパス内で観察していると最も芽生えの遅い樹種ではないかと思われます。他の樹種は青々と葉を茂らしているのに冬から目覚めていないのか春遅くまで葉を展開していません。ただし、葉を展開すると開花までは非常に速いような気がしがす。     (博物館実習生 農学科4年 川渕 嵩広)

植物開花情報 ネジバナ Spiranthes sinensis var. amoena (ラン科)  2012-6-27

ネジバナ。誰もが一度はお目にかかったことがあるのではないでしょうか。私の地元でもたくさん見られ、小学生のころはよく見つけては喜んでいました。
湿っていて日当たりが良く、背の低い草地で生育します。ネジリバナ、ネジレバナ、ネジリソウなどの多くの呼び名で親しまれるこの花の最大の特徴は、なんといってもこのねじれて咲く花々です。このねじれには右巻きと左巻きの両方があり、中にはまったくねじれのない個体や途中でねじれ方が変わっているものもあるので、道端で見かけたときに注意深く観察してみるのも面白いでしょう。ちなみにこの右巻きと左巻きの比率は大体1:1であるといわれています。
ごくまれに真っ白い花をつける個体(シロネジバナ)が見られ、園芸愛好家に特に好まれています。見つけたらラッキーですね。 
(博物館実習生 畜産学科4年 森本一弘)

植物開花情報 アオノクマタケラン Alpinia intermedia (ショウガ科) 2012-06-27

暖地である本州(伊豆半島、紀伊半島)、四国、九州、南西諸島、台湾に分布する常緑の多年草で林下に生育します。偽茎は50〜150cm。葉はつやがあり、狭長楕円形で互生する。10〜20cmの直立した花茎に、白色でわずかに紅色を帯びた花を総状花序に開く。花期は6〜8月。種子は伊豆縮砂(いずしゅくしゃ)と呼び、薬用にする。東南アジアを中心に見られるショウガ科植物は50属以上1500〜2000種が知られていますが、日本にはアオノクマタケランを含むハナミョウガ属Alpiniaが分布しているに過ぎません。   (博物館実習生 農学科 4年 輿石紗葉子)

植物開花情報 アフリカナガバモウセンゴケDrosera capensis (モウセンゴケ科) 2012-06-25

子供たちに人気の食虫植物です。和名にモウセンゴケと言うように名前にコケと付いていますがコケではなく、画像のような花を咲かすところから顕花植物です。葉に見られる腺毛から出る粘液で虫を捕まえるタイプの食虫植物で、南アフリカ原産の熱帯性のモウセンゴケですが、植物園では冬でも屋外で栽培し、地上部が枯れますが翌春には新葉を展開します。比較的栽培は簡単では?      (植物園 伊藤健)

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