植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

北アルプス山麓からの植物だより 白馬周辺部の固有種2種 2012-07-29

長野オリンピックで一躍有名のなった八方尾根は蛇紋岩質で、そのためにこの地域の固有種が見られます。
ハッポウタカネセンブリ 
Swertia tetrapetala var. happoensis (リンドウ科)
画像)上、中
八方尾根と遠見尾根の地蔵の頭付近にのみ生育する草丈20cmあまり、花径1cmにも満たない小型の花を咲かす。じっくり見ないとその花をすばらしさは味わいないのでは?
ハッポウウスユキソウ
Leontopodium japonicum f. happoense (キク科)
画像)下
エーデルワイの仲間のウスユキソウL. japonicumの品種でが細く、斜上してつく特徴があります。
(植物園 伊藤健)

北アルプス山麓からの植物だより シナノナデシコDianthus shinanensis (ナデシコ科) 2012-07-27

カレッジ講座のために、またまた白馬村に来ています。常宿にいているロッジの片隅に信州らしい植物が花を咲かせていました。シナノナデシコです。画像で見ると園芸植物化と思われるような派手さがありますが、花は茎の先端部に多数つきますが、花径は意外に小さく2cm余り。花弁の先端部が浅く切れ込み、鋸歯状になる特徴が見られる。本州中部地方の比較的標高の低い地域の河川敷きや岩場に生育します。 (植物園 伊藤健)

植物開花情報 ネニラAllium sp.(ユリ科) 2012-07-27

中国南部〜東南アジアにかけて、ネニラと称しン根の部分を食す野菜があり、今年タイ・チェンマイの朝市で見つけ持 ち帰りました。そのネニラが開花しました。500円硬貨程の花序に多数の花を開花させていますが、ニラAllium tuberosumとは明らかに異なります。また、日本国内にも根を食すネニラを称するものが野菜がありますが、どういう関係か少し調べようかと思っています。

画像下)チェンマイの朝市のネニラ 

                                               (植物園 伊藤健)

植物開花情報 アコンCalotropis gigantea(キョウチクトウ科) 2012-07-25

インド〜インドネシアの乾燥地帯原産の常緑低木で、タイなどでは田園地帯の道路脇に転々と植栽されています。また、下部に揚げたタイ航空のロゴですが、実は本種の花をデザイン化したもののようです。英名をクラウンフラワーと称し、上品な薄い紫色の花色と5角形が王冠のように見えます。ハワイ、タヒチなどでは花をレイに使用し、バングラデシュでは、根の部分を民間薬として利用とか?           (植物園 伊藤健)

植物開花情報 セイヨウニンジンボク Vitex angus-castus (シソ科) 2012-07-24

南ヨーロッパから西アジアまで広く見られ、特に地中海沿岸に多く分布します。中国原産のニンジンボクV. cannabifoliaと近縁であることから、この和名が付けられました。日本には明治中期ごろに渡来しました。ニンジンボクはチョウセンニンジンPanax ginseng (ウコギ科)の葉に似た3出掌状複葉に対し、セイヨウニンジンボクは小葉を5〜7枚もつ掌状複葉です。葉の出ている場所から、長さ20cmくらいの花序を出します。写真のように、花序から薄い紫色の花が咲きます。花が終わった後、小さな果実がなります。果実はコショウと似た風味があり、ヨーロッパではそれを香料として利用されています。また、女性ホルモンのバランス調整に効果があるとも言われています。このことから、セイヨウニンジンボクはハーブに利用される植物のようです。
(博物館実習生 農学科4年 川渕 嵩広)

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