植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報 ツルボ Scilla scilloides (ユリ科) 2012-08-31

公家が参内するとき、従者がさしかけた長い柄の傘をたたんだ形と花序が似ていることからサンダイガサとも呼ばれる。
山野の日当たりのよいところに生える多年草で、日本全土をはじめ朝鮮半島、中国、ウスリー地方などに分布します。鱗茎は卵球形で黒褐色の外皮に包まれ、ネギのようなにおいがし、葉は2個根生し、長さ15〜25センチの扁平な線形。今の季節8〜9月に突然高さ20〜40cmの花茎を伸ばし、淡紅紫色の花を総状に多数つけ、普通多数の個体が群生します。飢饉の時食料として役立つ植物を救荒植物と呼びばれ、代表的なものにヒガンバナLycoris radiata(ヒガンバナ科)があるが本種もこれに含まれる。            (博物館実習生 バイセラ4年 宇都宮菜摘)

植物開花情報 アリストロキア・ギガンティアAristolochia gigantea (ウマノスズクサ科)  2012-8-31

巨大な花が目に焼きつきます。日本には明治末期に渡来したブラジル原産の蔓性植物で和名)パイプカズラとも呼ばれます。巨大な花びら(実がガクに相当する部分)は長さ30センチもあり、大きなものは50センチになるものも存在する。花が袋状で独特な色と模様を持ち、目を引く。花冠中央に袋状になっており、開口部の内側に網目の模様がある。袋に昆虫を閉じ込め受粉させる。ちなみに受粉後は昆虫を解放するので、食虫植物ではありません。花は小さいですが日本にもウマノスズクサ属Aristolochiaの植物は幾つか知られますがアリストロキア酸という腎障害を引き起こす有毒物質が含まれます。        (博物館実習生 バイセラ4年 宇都宮菜摘)

植物開花情報 キツネノマゴ Justicia procumbens  (キツネノマゴ科) 2012-08-30

東アジアの温帯から熱帯にかけて分布し、日本では本州以南にの道端や野原に多く見られる植物です。漢方では、爵床(しゃくじょう)の名前として、関節炎や風邪の熱を治すのに用いられました。花は小さく径5mmほどで、夏から秋にかけて咲きます。薄い紅紫色の花弁があり、花弁の内側には、双子葉類の葉脈のような形をした白い模様があります。名前の由来は未だに明かされていません。しかし、花自身がキツネの顔に似ている説や、花を付ける部分がキツネの尻尾に似ている説などがあります。名前に謎の多い植物です。           (博物館実習生 農学科4年 川渕 嵩広)

植物園開花情報 ゴマ Sesamum indicum (ゴマ科) 2012-8-28

キャンパス近くの農地で綺麗な花が咲いていました。一年生草木で、アフリカのサバンナが原産の一年生草木のゴマです。古来から食用や油を採取するために栽培され、日本には仏教とともに奈良時代に伝えられました。草丈は1.2m程度で、7月〜8月に茎の中程の葉腋に花を付け、順次上に向かって開花していきます。花は淡い桃色の筒型で先端が外側にめくれています。果実は細長く中に種子がぎっしりと詰まっています。私たちが食べているゴマはこの種子です。ゴマはビタミンや鉄・カルシウム・マグネシウムなどを豊富に含み、栄養素の宝庫といえます。しかし、主成分が脂肪であるためカロリーは100gあたり578カロリーと高カロリーです。健康のためとはいえ、食べすぎには注意しましょう。(博物館実習生 バイセラ4年 松本 真里奈)

植物園開花情報 ハトラン Peristeria elata (ラン科)  2012-8-26

パナマ、コロンビア、エクアドル原産でパナマの国花にもなっています。翼を広げたハトが花の中にいるように見えることから和名ではハトランと呼ばれています。9月頃から径5cmあまりのカップ状の花を2〜3か月間咲かせ、甘い香りがするという。草丈が高く1.5m以上にもなります。パンダ並みの絶滅危惧種で、ワシントン条約にも記載されています。絶滅寸前の理由は、熱帯雨林が住宅に造成されたり、焼き畑農業を行ったりして自生地が減少していることです。そして自生地以外で栽培しても、花粉媒介昆虫がいないなどの問題で子孫を残すことができず、絶滅の危機にさらされているのです。
(博物館実習生 バイオセラピー学科4年 松本真里奈)

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