植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物情報 イチョウ Ginkgo biloba (イチョウ科) 2012-11-30

中国原産の雌雄異株落葉高木で、世界各地で植栽され、誰でもよく知っている植物の一種ではないでしょうか。分類的には、裸子植物門イチョウ綱の中で唯一の現存している貴重な種に当たります。和名の由来については、葉の形をアヒルの足に見立てた中国語、 鴨脚 (イアチァオ)であると考えられています。葉は扇形で葉脈が付け根から先端まで伸びています。今の季節キャンパス内のイチョウは見事な黄葉の姿に変わります。秋になると、葉の糖を全て幹に送ってしまい、糖のない状態で葉の葉緑素が壊れると、それまで隠れていたカロチノイドという黄色い色素が出てくることで葉が黄色になります。
(博物館実習生 バイセラ4年 小野実奈世)

植物情報 アカガシワQuercus rubra (ブナ科) 2012-11-30

アメリカンオークとも呼ばれ、北アメリカ東部に生育する落葉高木です。コナラ属Quercusで、日本ではコナラ、ミズナラなどのドングリできる仲間の植物です。樹高は30メートルにもなり、ボストンでは公園や街路樹として普通に植栽されています。葉は長さ20cm以上あり、羽状に深裂して裂片の先端は尖っています。ヨーロッパやアメリカのコナラ属植物の葉は深く切れ込んでおり、日本の楕円形の葉とはかなりイメージが異なります。ドングリは長さ25mmほどと比較的大きく、殻斗は浅いです。今の時期、アカガシワはその名の通り紅葉しています。モミジほどの鮮やかな赤ではありませんが、木全体が赤茶に紅葉している姿はとても美しいものです。
 (博物館実習生 バイオセラピー学科 4年 松本真里奈)

植物開花情報 サザンカ Camellia sasanqua (ツバキ科) 2012−11−29 植物園

秋の終わりから冬にかけての寒い時期に花を咲かせます。野生の個体の花の色は部分的に淡い桃色を交えた白であるのに対し、植栽される園芸品種の花の色には赤や白やピンクなど様々な色が見られます。童謡の「たきび」の歌詞に登場することでもよく知られています。漢字表記の山茶花は中国語でツバキ類一般を指す山茶に由来し、サザンカの名は山茶花の本来の読みである「サンサカ」が訛ったものといわれます。
山口県、四国南部から九州中南部、南西諸島(屋久島から西表島)等に分布し、日本国外では台湾、中国、インドネシアなどに見られます。ツバキ科の植物は熱帯から亜熱帯に多数自生し、ツバキC. japonica、サザンカ、チャノキC. sinensisを含むツバキ属Camelliaは温帯に適応したグループで、日本は自生地としては北限の地に当たります。  (博物館実習生 バイオセラピ学科 4年 浅田美咲)

植物開花情報 Restrepia spp.(ラン科) 2012-11-28

レストレピア属Restrepiaは、パナマからボリビアにかけて、アンデスの雲霧林を中心に高度4000mまでの雲霧林から高度1500m以下の熱帯雨林の低地などに様々の立地に約50種が知られています。
ここに紹介する2種は草丈10cmに満たない大きさで、花も長さ2cm程。但し、見てわかるように、個性的かつ魅力的な花咲かせます。
(植物園 伊藤健)

画像 上2枚)R. brachypus

画像 下2枚)R. cuprea

植物情報 Aeschynanthus speciosus (イワタバコ科) 2012-11-26

温室内でオレンジ色の大きな筒状の花を枝先の10個ほどで咲かせています。アジアの熱帯や亜熱帯地域に広く分布するエスキナンサス属Aeschynanhusの1種で、自生地はジャワまたはその周辺地域で樹木や岩に着生しているため乾燥には比較的強い性質を持っています。本種の花の花冠は長さ6〜8cmほどあり、湾曲しながら先端部に向かうほど膨らみせませ、その花色から熱帯を思い出させてくれます。今のところ知名度は余りありませんが、乾燥にも強く吊り鉢仕立てで楽しむにはいい種類かも。           (植物園 伊藤健)

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