植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報 シナマンサクHamamelis mollis(マンサク科) 2012-12-31

例年より寒い日が続く今年です。例年ですと12月25日前後には早咲きのウメ‘冬至’Prunus mume ‘Touji’(バラ科)、ロウバイChimonanthus praecox(ロウバイ科)が開花しますが、今年はまだ開花までは今一歩というところですが、シナマンサクの花が開花していました。日本在来種のマンサクH. japonicaも自生地では雪解けと同時期に開花しますが、シナマンサクはさらに早く例年厚木キャンパスでは正月前後には開花はするようです。シナマンサクの特徴として開花期には枯れた葉が枝についた中で花が咲せます。   (植物園 伊藤健)

画像 上)シナマンサク
   中)ウメ‘冬至’
   下)ロウバイ

追伸)今回をもちまして今年の植物園だよりの更新を終了します。来年度もよろしくお願いいたします。

よいお年をお迎えください。

植物開花情報 洋種カランセCalanthe spp.(ラン科) 2012-12-28

日本にも20種ほどの野生種が知られ古くから愛好家に好まれるエビネ属Calantheの仲間で、主に熱帯地域に生育し、洋種カランセと呼ばれる種類が開花しています。       (植物園 伊藤健)

画像 上から Calanthe ‘bryan’
       C.    ‘bryan’
       C. rosea
         ベトナム、タイ原産
       C. rosea x Prince Fushimi 'Ruby King'

植物開花情報 リュウキュウツワブキFarfugium japonicum var. luchuense (キク科) 2012-12-24

本州などの海岸付近に生育するツワブキF. japonicumの変種で、その名前が示すように奄美大島・沖縄本島・西表島に分布し、渓流沿いに多く生育する渓流植物で、そのためか葉の形が縁がするどく波うち増水時に水の抵抗をかわすために基部がくさび形になることが多い傾向が見られます。ツワブキより花期は遅く沖縄本島では12月〜1月に開花。(植物園 伊藤健)

植物開花情報 ワビスケ ‘シロワビスケ’Camellia wabisuke 'Shirowabisuke'(ツバキ科) 2012-12-20

早咲きのツバキの仲間、シロワビスケが開花し始めました。ワビスケC. wabisukeはウラクC. urakuの実生からできたもので、開花期は比較的早く、雄シベには花粉がみられません。花は極小輪〜小輪・一重・猪口咲きで、ウラクと似た香りがあり、ウラクと同様に子房に毛がみられます。シロワビスケの名前から花弁は白色のように思われますが、時に花弁に紅色の絞りが混ざることがあり、下の画像の花弁には紅色の絞りが見られます。
                    (植物園 伊藤健)

植物開花情報 Calanthe Yamashiri ‘Tancho’ SM/JOGA (ラン科) 2012-12-18

エビネ属Calantheは日本にも20種ほどが自生し、日本で古くから多くの愛好家に知られている植物でもあります。世界的にみると東南アジアの熱帯を中心に200種余りが知られていますが、今日紹介する種類は熱帯地域に見られる本属の交配によって作られた交配種で、開花期には葉は脱落し、開花期間が1カ月余りと長く、日本で愛好家に知られるエビネ属とは異なる魅力ある植物です。洋ランと呼ばれる多くの植物は人口交配によって品種改良が行われてきましたが、ラン科植物で最初に行われた人工交配による品種改良は、1856年に本属のオナガエビネC. masucaとツルランC. triplicataとの交配で作出されました。             (植物園 伊藤健)

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