植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報 (70) リキュウバイExochorda racemosa Exochorda(バラ科) 2013-03-31東京農大・農学部・植物園

中国の北中部、江蘇省から浙江省にかけて分布する 落葉性低木。和名は茶人「千利休」にちなんでいますが、日本に入ってきたのは明治時代末で、茶花として広く利用されていたためそのイメージから名付けられたと考えられます。今の季節花の径4cmに達する白色の花を枝先の総状花序に数個咲かせますが、花序の多さから樹全体が白色に見えます。  (植物園 伊藤健)

植物開花情報 (69) ジューンベリーAmelanchier sp. (バラ科) 2013-03-30東京農大・農学部・植物園

今年は、植物の開花が早く驚かされます。昨年は4月15日に開花したジューンベリーが早くも開花しました。近年、木姿、花、果実、紅葉も楽しめる庭木として人気の樹木ですが、ジューンベリーは・アメリカザイフリボクA. canadensis、・セイヨウザイフリボクA. laevisなどのザイフリボク属Amelanchierの総称で、その英名)ジューンベリーJuneberryは花後6月頃には成熟する赤い果実から名付けられたと思われますが、果実は小さいですが甘みがあり美味しいです。今日樹全体に5弁の白い花弁を付け開花したジューンベリーですが花期は1週間ほどと短かい。日本在来種ザイフリボクA. asiaticaは本州中南部、四国、九州に見られますが個体数は少なく、残念ながら果実は食べることができません。

画像 上)ジューンベリーA. sp.
画像 下)ザイフリボクA. asiatica
  (植物園 伊藤健)

植物開花情報 (68) ヤマモモMorella rubra Lour.(ヤマモモ科) 2013-03-29東京農大・農学部・植物園

大半の人はヤマモモと云っても知らない方が多いと思いますが、生育地である徳島県では県木、高知県では県花としてよく知られた雌雄異株の常緑高木、関東以南の低地や山地に自生し台湾から中国・フィリピンにも分布し、果実を食します。初夏に熟する果実は径1.5cm程で肉質、球状をした濃紅色で甘酸っぱく食用となりますが、果肉の中央に意外と大きな種子が見られます。そして今の季節に花を咲かせています。雌花は2個の小苞(ほう)に包まれ、紅色の雌しべが1本見られます。雄花は赤色の2〜3個の小苞(ほう)に包まれ3〜6本の雄ずいがあります。

画像 上)雌花
画像 下)雄花

          (植物園 伊藤健)

植物開花情報 (66) サクラ続々開花  サクラ・タイハク 2013-03-27東京農大・農学部・植物園

サクラ・タイハク
Prunus lannesiana Wils. 'Taihaku'(バラ科)

サトザクラ(里桜)は主にオオシマザクラ(大島桜)P. lannesianaを母種とする園芸品種の総称で、タイハク(太白)その1品種と考えられていますは、花を見るとその大きさに驚かされます。多くが八重咲のサトザクラの中にあって、一重咲きで花弁は5枚で花径は大きく5cm以上あります。一度は日本で絶滅しましたが、イギリスで保存・育成した株から日本に導入・普及しています。また、コマツナギ(駒繋) P. lannesiana 'Komatsunagi'と呼ばれるサトザクラの品種があるが本種タイハクと同一品種と考えられています。           (植物園 伊藤健)

植物開花情報 (65) サクラ続々開花  サクラ・コケシミズ 2013-03-27東京農大・農学部・植物園

サクラ・コケシミズ
Prunus lannesiana Wils. ‘Kokeshimidsu’ (バラ科)

ソメイヨシノP. x yedoensisの満開を迎え、そろそろオオシマザクラP. lannesiana系のサクラが咲き始めます。コケシミズ(苔清水)の花は蕾の時には淡い桃色で、開花すると花弁の先端部は淡く桃色帯び、中心部に行くにしたがって白色の実に趣のある花を咲かせます。また、花弁が大きく切れ込み傾向が見られ、先端部は普通細かく切れ込みます。  (植物園 伊藤健)

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