植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報 (65) サクラ続々開花  コブクザクラ 2013-03-26東京農大・農学部・植物園

コブクザクラ
Prunus x kobuku-zakura Ohwi (バラ科)


昨年の秋に開花したコブクザクラ(子福桜)が春を迎え、また花を咲かせました。秋と春に花を咲かせるサクラで、同じく年に2回咲くジュウガツザクラ(十月桜)P. x subhirtella 'Autumnalis'とシナミザクラP. pseudo-cerasusとの雑種と考えられています。花は小ぶりで1個の花の中に数個のめしべが見られることから子福桜と呼ばれるようです。        (植物園 伊藤健)

植物開花情報 (64) サクラ続々開花 ヤマザクラ 2013-03-25東京農大・農学部・植物園

ヤマザクラ
Prunus jamasakura Siebold ex Koidz.(バラ科)

早くもヤマザクラが開花しました。昨年は4月10日に開花ですから、2週間以上早い開花となります。満開を迎えたソメイヨシノP. x yedoensisは開花期に葉は展開していませんから、お花見をするには最高の種類と言えます。これに対してヤマザクラはは開花と同時に赤味を帯びた葉が開き始める特徴があります。ヤマザクラはキャンパス内に自生するサクラですが、本来の自生のサクラではありませんが、オオシマザクラP. lannesianaも多数生育しています。もうすぐ開花しますが、こちらは開花と同時に緑の葉を展開しますので区別できます。       (植物園 伊藤健)

植物開花情報 (63) サクラ続々開花  サクラ・ヨウコウ 2013-03-24東京農大・農学部・植物園

サクラ・ヨウコウPrunus 'Yoko'(バラ科)

ソメイヨシノは病虫害に弱く,樹齢も40〜50年と短くサクラの新しい品種が待望された中で誕生したものが本種ヨウコウ(陽光)です。ヨウコウははアマギヨシノ(天城吉野)P. x yedoensis 'amagi-yoshino'とカンヒザクラ(寒緋桜)P. campanulataとの交配によって作出されました。花はソメイヨシノよりやや早咲きの一重咲き、鮮やかなピンク色(緋色)が特徴の大輪である。 (植物園 伊藤健)

植物情報 (62) サクラの宝庫 多摩森林科学園 2013-03-23 東京農大・農学部・植物園

今年も多摩森林科学園にサクラを見に来ました。都内ではソメイヨシノが満開とのことですが、ここでは満開までは少し余裕があり、早咲きのサクラが開花中。ここに見られるサクラは、全国各地から集められた250種類・約1500本。花期は4月下旬まで。一度行かれることをお勧めします。尚、園内を見るだけで3時間ほどはかかります。 

今日見たサクラを1種紹介します。
              
ヤブザクラ
Prunus hisauchiana Koidz. ex Hisauti  
東京・神奈川県に広がる多摩丘陵に自生するやや小型のサクラで、長い間正体不明と云われていたサクラです。花が下向きに開き、花びらは白色から少し淡紅色を帯びます。萼筒の基部が膨らみ、萼片には鋸歯が見られます。日本に自生する桜のほとんどの種類が染色体は16本の2倍体であるのに対し、ヤブザクラは24本の3倍体で遺伝子を調べるとヤブザクラはマメザクラP. incisaとエドヒガンP. pendula form. ascendensの交雑種で、マメザクラから 16本、残りの8本をエドヒガンから得た雑種であることが判明しました。             (植物園 伊藤健)

植物開花情報 (61) キタダケソウ 2013-03-22 東京農大・農学部・植物園

キタダケソウ (キンポウゲ科)
Callianthemum hondoense Nakai et Hara

日本第2の高峰南アルプス北岳の高山帯の草地にのみ生育する固有種。花茎の高さは10-20cmで、先端に直径約2cmの白い花をつける。現地での花期は雪解けの6月中旬から7月上旬と他の高山植物よりも早く、登山最盛期の8月には姿を消してしまうという。但し、下界で実生から栽培すると意外に簡単に花を咲かすとか。山野草愛好家の卒業生から分けて戴きました。ある意味では「幻の植物」では。
                                       (植物園 伊藤健)

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