植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報 (54) サクラ続々開花  オクチョウジザクラ 2013-03-17東京農大・農学部・植物園

オクチョウジザクラ(バラ科)
Prunus apetala Franch. et Sav. var. pilosa E.H.Wilson

青森県から滋賀県までの日本海側に生育するサクラの野生種。現地では多雪のために枝が折れ曲がっている場合が多い。花は小ぶりで径1cmほどで、萼筒が長く花弁が水平に開き丁子状でとなる。母種に当たるチョウジザクラP. apetalaは東北南部から南の太平洋側に分布する。 (植物園 伊藤健)

植物開花情報 (53) サクラ続々開花  シダレザクラ 2013-03-16東京農大・農学部・植物園

シダレザクラ
Prunus pendula Maxim. (バラ科)

今日、東京ではソメイヨシノP. x yedoensisの開花が宣言されましたが、そのソメイヨシノに片親のエドヒガンP. pendula f. ascendensと同種であるシダレザクラが開花し始めました。学名上はシダレザクラはエドヒガンの母種に当たり、エドヒガン同様萼筒の基部が球状に膨張し、表面には毛が生えています。           (植物園 伊藤健)

植物開花情報 (52) サクラ続々開花  コヒガンザクラ 2013-03-14東京農大・農学部・植物園

コヒガンザクラ
Prunus × subhirtella Miq. ‘Subhirtella’ (バラ科)

レストラン北側のコヒガンザクラが開花し始めました。エドヒガンP. pendula f. ascendensとマメザクラP. incisaと交配種と考えられています。花期が比較的早く春の彼岸ごろには花が咲き始めます。葉が開く前に薄い紅色の花を咲かす。萼は細長く毛が多数見られ、根元が少し膨れており、片親のエドヒガンの形質と思われます。
(植物園 伊藤健)

植物開花情報 (51) サクラ続々開花  オオカンザクラ 2013-03-14東京農大・農学部・植物園

オオカンザクラ
Prunus × kanzakura Makino'Oh- kanzakura' (バラ科)

カンヒザクラP. cerasoides var. campanulataとヤマザクラP. jamasakura、ないしは早咲きのオオシマザクラP. speciosaの雑種と考えられています。キャンパス内では早咲きのツバキカンザクラP. × introrsa ‘ntrorsa’、カワヅザクラP. lannesiana ‘Kawazu-zakura’についで咲き、花弁は大きく先端に細かい多数の鋸歯状に切れ込みがあることが特徴。また、咲き始め花弁は淡い紅色ですが、のちに濃紅色に変わる。
(植物園 伊藤健)

植物開花情報 (50) タイで見た植物(2) ナンバンキカラスウリ  2013-03-14東京農大・農学部・植物園

タイで見た植物(2)    ナンバンキカラスウリ
Momordica cochinchinensis K. Spreng.(ウリ科)

 バンコクでは必ずChatuchak Marketには出かけますが、初めて見ました。和名はキカカラスウリとありますが実はニガウリ属の雌雄異株のツル植物。原産地は中国南部雲南省中部から東南アジア、インド。画像では大きさが解りませんが長さ20cmと大きく、成熟すると果実は赤くなります。栄養分が豊富に含まれ健康食品としての価値も高いとされており、ベトナムをはじめ東南アジアでは果実の中の仮種皮を米と一緒に蒸して赤飯を作る習慣があり、タネをお酒に漬けるなどして利用しているとのことです。種子の表面が亀甲状であり、種子全体の形がスッポンに似ていることから、生薬としての名前「モクベツシ(木鼈子)」で呼ばれるますが、「鼈」はスッポンの意味です。         (植物園 伊藤健)

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