植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報 (101) ユリノキLiriodendron tulipifera L.(モクレン科) 2013-04-30 東京農大・農学部・植物園

ユリノキが開花し始めました。樹の上の方に花を咲かすために気がつきませんが種小名tulipiferaにあるようにチューリップに似た径6cmほどの花を咲かせます。葉の形が半纏(ハンテン)に似ることからハンテンボクとも呼ばれます。北アメリカ東部原産の落葉高木で、明治8,9年に30粒の種子が伝わり、この種子から生長したものが巨樹となり新宿御苑・東京国立博物館で見られます。現在では街路樹や公園樹としてよく植栽されますが、蜜源植物としても知られ、一輪が蜂が溺れるほど蜜を出すと云われます。今日咲いた花の萼片をよく見ると蜜が濡れているかの様に大量に見られました。実は甘い甘い蜜でした。
           (植物園 伊藤健)

植物情報 (100) ナガミヒナゲシPapaver dubium L.(ケシ科) 2013-04-29 東京農大・農学部・植物園

みんなで除去しましょう
ナガミヒナゲシPapaver dubium L.(ケシ科)

地中海沿岸原産の1年草または越年草で、世界各地に帰化し日本では1961年東京都世田谷区に帰化が記録されました。ここ数年の間に厚木キャンパス内や周辺地域で急激に生育地を拡大させ、現在では農地への侵入を見られます。今の季節オレンジ色の花を見ているでしょう。普通果実内には1600個ほどの種子が含まれ、未熟な果実からの種子も発芽能力があります。除所は開花前の駆除が重要です。    (植物園 伊藤健)

植物開花情報 (98) ナニワイバラRosa laevigata Michx.(バラ科) 2013-04-28 東京農大・農学部・植物園

ナニワイバラに花が咲きました。中国中部東部南部、台湾に分布するつる性常緑低木の原種バラの1種で、病気などにも強いということで育てやすく日本でも広く栽培されます。よく栽培される大輪のバラは八重咲きが多い中で本種は一重咲きで、花冠は純白色で平開し、花径7〜8cmの大輪の花を咲かせます。中国原産ですが日本では大阪など近畿地方から植栽が広まり浪花薔薇(ナニワイバラ)と呼ばれます。
         (植物園 伊藤健)

植物開花情報 (98) ヤマシャクヤクPaeonia japonica Miyabe et Takeda(ボタン科) 2013-04-27 東京農大・農学部・植物園

昨日蕾が白く大きくなりもう咲くだろうと思っていたら、今朝花弁を開き始めていました。花は花径4cm余り。画像下が今日の午前中、画像上が午後状況です。午後の方が花弁が開いています。花期は3日ほど、あーという間の終わってしまいます。北海道から九州まで広く分布する日本固有種で山草愛好家憧れの植物の1種でもあります。現在は各地で開発や盗掘などにより激減し絶滅危惧種に指定されています。 (植物園 伊藤健)

植物結実情報 (97) シナミザクラPrunus pseudo-cerasus Lindl.(バラ科) 2013-04-26 東京農大・農学部・植物園

上の画像は今年の3月9日の開花したシナミザクラです。そして、その花が素敵な宝石のような果実(サクランボ)に成熟しました。植物園に来た学生と1粒ずつ試食をしましたが、多少酸っぱさはありますが美味しくいただきました。シナミザクラはその名前から解るように中国原産で、湖北省や湖南省などに分布し中国名を「桜桃」といい、自家受粉し結実しまます。これに対し我々が普段食べているサクランボの品種は、ヨーロッパ、北西アフリカ、西アジアに自生するセイヨウミザクラP. aviumに由来し,これらの種は自家不結実性で1本だけでは結実しません。
                        (植物園 伊藤健)

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