植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報 (131) ウコン属の1種Curcuma sp.(ショウガ科) 2013-05-31 東京農大・農学部・植物園

ウコン属の1種Curcuma sp.(ショウガ科)

今年も春咲きのウコンの仲間が咲き始めました。カレー粉野や清涼飲料水などで近年知名度が増していますが、花は見ることは少ないのでは?春咲きのウコンは根茎から花茎を伸ばし開花しますが、夏以降に開花する種類は展開した葉の中央部分から花茎を出します。ちなみにウコンCurcuma domesticaは秋咲きで、展開した中央部分から花茎を出します。   (植物園 伊藤健) 

植物開花情報 (130) マテバシイLithocarpus edulis Nakai(ブナ科) 2013-05-30 東京農大・農学部・植物園

マテバシイLithocarpus edulis Nakai(ブナ科)

樹幹を覆うかのように尾状の花序に花が咲き始めています。日本固有種で本州の房総半島の南端、紀伊半島、九州から南西諸島の温暖な沿岸地に自生する常緑高木。枝先の多数の花序が見られますが大半は雄花からなる花序ですが、多くの花序の先端部に雌花からなる花序がつきます。また、花序の下には小さなドングリ((堅果)が見られますが、これは前年に受粉した雌花が発達したもので2年越しの秋に成熟します。学名の種小名にedulisとあるように加熱し食することができます。  (植物園 伊藤健)

植物開花情報 (129) オリーブOlea europaea L.(モクセイ科) 2013-05-29 東京農大・農学部・植物園

オリーブOlea europaea L.(モクセイ科)


皆さん、オリーブオイルやオリーブの実を見たり食べたりしていることだろうと思いますが、そのオリーブの花が講義棟の屋上庭園で開花しています。オリーブは地中海地方原産で、葉は硬く小型で比較的乾燥に強い性質を持ち、樹高10mに達する常緑高木。今の季節である初夏に葉腋から分枝した花軸を出し、花は小さく鐘状で黄白色で花冠の先端が4裂するので一見4弁にみえます。秋頃までには果実は緑黄色、冬に紫黒色に熟します。ただし、多くの栽培品種では自家受粉できないことから、2本以上隣接して植えた方がよいとされる。日本では1910年頃に香川県小豆島で栽培が開始され、現在では香川県、岡山県などで栽培されています。          (植物園 伊藤健)

植物開花情報 (128) ドクダミHouttuynia cordata Thunb.(ドクダミ科) 2013-05-28 東京農大・農学部・植物園

ドクダミHouttuynia cordata Thunb.(ドクダミ科)

キャンパス内の半日陰の場所にたくさん見られます。本州以南の日本各地、中国大陸から東南アジアに広く分布する多年生草本。全草に強い臭気があるために嫌われることが多いですが、葉を乾燥させてどくだみ茶を作るなど麦茶のように飲まれる事が多々あります。また数年前、中国雲南省に出かけた際、生食するように食卓に出てきたのには驚かさせられました。4枚の白色の総苞(花弁に見える部分)の中央部分に棒状の花序かありに淡黄色の小さな花を密生につき、本来の花には花弁も萼もなく、雌蕊と雄蕊のみです。時の4個の総苞が多数見られるこのがありヤエドクダミH. cordata f. plenaと呼ばれます。       (植物園 伊藤健)

植物開花情報 (127) ヒメタイサンボクMagnolia virginiana L.(モクレン科) 2013-05-27 東京農大・農学部・植物園

ヒメタイサンボクMagnolia virginiana L.(モクレン科)

北アメリカ東部原産で樹高3〜10mほどの高木ですが、葉は関東では半落葉性でほとんど落ちてしまいますが、暖かい地域では落葉せず本来はは常緑樹だと考えられます。葉はタイサンボクM. grandifloraに比べ明らかに小さく大いものでも長さ20cm程で、裏には白い毛が残る。花は今の季節径8〜14cm程でやや黄色みを帯びた白色で枝の先端部の咲き、花とても芳しい「香水」のように優れた芳香がみられる。昭和初期の渡来しましたが、樹形が悪いこと、花が小さいことなどから一般にはあまり普及していないようです。
 
(植物園 伊藤健)

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