植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花・結実情報(194) ナタマメCanavalia gladiata DC.(マメ科) 2013-07-30 東京農大・農学部・植物園

ナタマメCanavalia gladiata DC.(マメ科)

熱帯アジアか熱帯アフリカ原産とされる1年草植物で、アジア及びアフリカで食用や薬用のため栽培されます。日本には江戸時代初頭に中国・清より伝わりました。特に鹿児島・薩摩では江戸時代は栽培が盛んで、近年では健康食品、健康茶としても一般的に知られるようになった。今の季節、画像ではピンク色ですが、ピンク色と白色の2系統の花を咲かせます。果実は大きく、大きいものでは30cm〜50cmほどになり、その姿から、和名「ナタマメ」の名が付けられたと思われます。豆類には全般的に毒性が知られていますが、本種の場合では食用にするの白色の花を咲かすシロナタマメCanavalia gladiata f. albaと呼ばれる品種で、身近なところでは福神漬けに果実を薄く輪切りにしたものが入っています。           (植物園 伊藤健)

白馬からの植物情報(193) 盛夏・八方尾根の植物 2013-07-29 東京農大・農学部・植物園

盛夏・八方尾根の植物

カレッジ講座でお客さんを連れ昨日に続き、北アルプス・唐松岳・八方尾根へ。先日同じく午後は雨になり残念でしたがそれなりに植物を観察でき、満足の1日でした。

画像 上 タカネマツムシソウ(マツムシソウ科)
         Scabiosa japonica var. alpina
秋を飾るマツムシソウのファンは多数いますが、本種はそのマツムシソウの高山型の変種で、草丈は低くなりますが、花が大きく、花の色も濃く母種よりもさらにすばらしい植物です。ここ八方ではまだ咲き始めで、3週間後同好会・厚木植物研究会の学生を連れまた来ますが、恐らく満開の本種を見られることと思います。

画像 下 シモツケソウ(バラ科)
Filipendula multijuga

今が花盛りを迎えています。八方尾根にはゴンドラを利用し行きますが、ゴンドラの終着駅付近から広く見られ、いたるところにピンク色の可憐は花を咲かせています。 
                   (植物園 伊藤健)
   

白馬からの植物情報(192) 盛夏・栂池湿原の植物part 2 2013-07-28 東京農大・農学部・植物園

盛夏・栂池湿原の植物part 2

カレッジ講座本番、お客さんを連れ昨日に続いて栂池湿原へ。午後は雨になり残念でしたがそれなりを植物を観察でき、満足の1日でした。

画像 1
早くもオニシオガマPedicularis nipponica(ハマウツボ科)は1輪花を咲かせていました。石川県から秋田県にかけての本州の日本海側にだけ分布し、深山の湿った谷間などに自生する比較的珍しい種類で、ここ栂池湿原には多産します。

画像 2
多くにサンカヨウDiphylleia grayi(メギ科)はすでに花を終わっていましたが、沢沿いの雪解けが遅れた場所に数株花を咲かせていました。

画像 3

昨年はオオシラビソAbies mariesii(マツ科)の株には球果が一斉に見られましたが、今年に一部の株には魅力的な色彩の果実がみられます。

              (植物園 伊藤健)

白馬からの植物情報(191) 盛夏・栂池湿原の植物 2013-07-28 東京農大・農学部・植物園

盛夏・栂池湿原の植物


カレッジ講座開催のため今年3回目の白馬入り。明日の栂池湿原植物観察ため下見に出かけてきました。一言で言うと今年の栂池湿原の植物は最高です。何回かここには来ていますが今までにない花の多さです。それではその一部を紹介しましょう。

画像 上から1.2
  湿原を飾るコバイケイソウVeratrum stamineum(ユリ科)の花、数年一度の開花が今年に当たったようです。

画像 3、4
  コバイケイソウと同じ仲間にミヤマバイケイソウVeratrum alpestre(ユリ科)、緑の花が印象的です。

画像 5,6
  木道脇の雪解けしたばかりの場所に姿も名前も優雅なキヌガサソウKinugasa japonica(ユリ科)が目を楽しませてくれます。

画像 7、
  シラネアオイ科シラネアオイ属シラネアオイGlaucidium palmatum、1科1属1種の日本固有種、日本を代表する植物も今年は雪が多いのか、まだ、花を咲かせていました。

画像 8、
  紗輪の流れの脇にはキバナノコマノツメViola biflora(スミレ科)が可憐は花を咲かせています。久しぶりの対面です。

画像 9、
  帰る前に振り替えれば、白馬連峰主峰「白馬岳」が顔を見せてくれました。明日の植物観察会が楽しみです。

       (植物園 伊藤健)


  


植物開花・結実情報(190)ヘビウリ Trichosanthes cucumerina L.(ウリ科) 2013-07-26 東京農大・農学部・植物園

ヘビウリ Trichosanthes cucumerina L.(ウリ科)

インド原産の植物で、キャンパス内見られるカラスウリT. cucumeroidesと同属で花弁の縁が糸状に切れ込みます。日本へは明治末期に鑑賞用に伝わってきましたが、現在では植物園や植物愛好家が栽培するのみです。東南アジアなどでは野菜として利用され、市場などでよく見かけます。開花・結実の株ですが、果実が現在40cmほどに成長していますが、その和名が表しているようにヘビのように長く今後1m以上に成長すると思われます。植物園では棚作りを行っていますが、地面に栽培すると果実は蛇がとくろを巻いたような姿や鎌首をもたげたような姿などになるようでヘビそのものです。今後の成長が楽しみです。   (植物園 伊藤健)

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