植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報(264) ナンバンキカラスウリMomordica cochinchinensis Spreng. (ウリ科) 2013-09-30 東京農大・農学部・植物園

ナンバンキカラスウリ
Momordica cochinchinensis Spreng. (ウリ科)


偶然手に入れた種子から今年育てたナンバンキカラスウリの実生株に花が咲きました。ただし、本種は雌雄異株で本株は雄株に咲いた雄花のため果実はできません。雄花の基部には大型の苞は見られ、花弁は淡い黄色で5枚。緑のカーテンなどでよく知られるニガウリM. charantiaと同属の植物で、中国南部雲南省中部から東南アジア、インドにみられ、雌株のできる果実は成熟すると径20cmにも達し、赤色球形の表面には細かい突起物多数見られ、種子の周囲にある赤色の仮種皮をベトナムではもち米とともに蒸し、赤飯を作るといいます。来年はこの特徴ある果実を作りたいと考えています。          (植物園 伊藤健)

植物結実情報(263) ブドウ ネヘレスコールVitis ‘Nehelescol’ (ブドウ科) 2013-09-29 東京農大・農学部・植物園

ブドウ ネヘレスコールVitis ‘Nehelescol’ (ブドウ科)

昔から一度は見てみたいと憧れていたブドウに出会いました。休日を利用し、山梨・勝沼にブドウ狩りに卒業生の実家を訪れました。憧れのブドウの名前はネヘレスコール、シリア原産で旧約聖書に描かれている大きなブドウで1房10キログラムの記録もあるという世界最大のブドウです。ブドウ園のご好意で1房を分けていただきました(画像 下側)。この房で長さ40cm余り。糖度20度もあり生食ももちろん出来ますし、そのまま干しぶどうとして食べることもできるとか。
(植物園 伊藤健)

植物結実情報(262) エンジュStyphonolobium japonicum Schott (マメ科)2013-09-28 東京農大・農学部・植物園

エンジュStyphonolobium japonicum Schott (マメ科)

古い時代に中国北部から渡来した落葉広葉樹で中国名は槐樹、日本へは仏教の伝来とともにやってきたと言われ、現在では大気汚染にもある程度強くことから北海道から九州まで街路樹や庭木として植栽されています。キャンパス内では7月の中旬に開花し,現在特徴ある果実をつけています。果実は数珠状にくびほれ、長さ5〜8cmで垂れ下がり、肉の厚い莢(さや)で粘液があり、1〜4個の種子が含まれています。
(植物園 伊藤健)

植物結実情報(261) シラカシQuercus myrsinifolia Blume (ブナ科) 2013-09-27 東京農大・農学部・植物園

シラカシQuercus myrsinifolia Blume (ブナ科)

小さい頃一度はドングリを手にとって遊んだことはあることと思います。厚木キャンパスにもそのドングリをつけるブナ科の植物は10種ほど自生、植栽されています。そんな植物を紹介して行きましょう。今日はまず「シラカシ」を紹介しましょう。福島県以西、朝鮮半島南部の山地まで分布し、主に関東地方の照葉樹林帯に多く見られる常緑高木。材か白いことから白樫と呼ばれますが、樹皮が黒いことから「くろがし」の名もあります。葉の上半分の縁にはノコギリ状の鋸歯が見られます。葉の裏面は薄い緑。ドングリですが正式には堅果と呼ばれ、堅果の帽子当たる部分は殻斗と呼ばれ同心円状の環が6から8のあるのが特徴です。    (植物園 伊藤健)

植物結実情報(260) アキニレUlmus parvifolia Jacq. (ニレ科) 2013-09-26 東京農大・農学部・植物園

アキニレUlmus parvifolia Jacq. (ニレ科)

アキニレの翼果が枝に密に出来ています。アキニレは本州中部以南、四国、九州、台湾に分布する落葉高木で、大気汚染に強い種ため街路樹や公園、学校の校庭などによく植栽されています。本年枝の葉腋に出きる花は9月に開花し、翼果は長さ10mm前後の楕円形、中央に種子があり、11月頃に淡褐色に変色し成熟します。   (植物園 伊藤健)

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