植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報(289) ロビラギ Camellia ‘Robiraki’(ツバキ科) 2013-10-31東京農大・農学部・植物園

ロビラギ Camellia ‘Robiraki’(ツバキ科)

ロビラキは新潟県栃尾市の民家で発見されたことから、新潟を中心とした多雪地帯に見られるヤブツバキの変種ユキツバキC. japonica var. decumbensとチャノキC. sinensisの自然交配と考えられましたが、種子親ヤブツバキC. japonica×花粉親チャの種間交雑種であることのRAPDおよびSSRマーカーによる確認されました。花は比較的早く10月下旬より開花し、やや不整形で、花びらの色はピンクで一重、大きさはチャノキの花より一回り大きく、黄色いおしべは本数が多くことはチャノキの形質が現れているもか。 (植物園 伊藤健)

植物開花情報(288) リンドウGentiana scabra Bunge var. buergeri Maxim.(リンドウ科) 2013-10-30東京農大・農学部・植物園

リンドウGentiana scabra Bunge var. buergeri Maxim.(リンドウ科)

秋の花としてよく知られるリンドウですが、実は生け花などに使われ、お花さんなどで売られている種類は同属のエゾリンドウG. triflora var. japonicaで、北海道から本州近畿以北にかけて分布し、山地の湿地帯 に生育し、茎が直立することから、この形質が生け花などに使われる大きな理由と思われます。それに対し、リンドウも茎が直立することもありますが、花が茎の先端部分に多数つく割には茎が細く、茎が下向きに弓なりに湾曲している株を多数見ます。低山を中心に本州から四国・九州の湿った野山に自生し、かつては水田の周辺や草地に生育し、定期的に草刈などの管理作業か行われていた場所に草丈の低い株として生育していました。         (植物園 伊藤健)

植物開花情報(287) ツワブキFarfugium japonicum Kitam.(キク科) 2013-10-28東京農大・農学部・植物園

ツワブキFarfugium japonicum Kitam.(キク科)

秋も深まり、花の数も少なくなってきている今日この頃ですが、鮮やかな黄色い花が咲き始めました。海岸付近に自生する常緑多年草ツワブキです。日本では福島県、石川県以西の本州から沖縄まで、さらに朝鮮半島、台湾および中国大陸の東部に分布しますが、古くからその葉芸中心に変異株を収集栽培されている古典園芸植物の1種でもあります。また、葉の柄に部分を茹でてあく抜きをし,皮をはぎ佃煮などにして食べられます.            (植物園 伊藤健)

植物開花情報(286) Narcissus viridiflorus Schousb.(ヒガンバナ科) 2013-10-27東京農大・農学部・植物園

Narcissus viridiflorus Schousb.(ヒガンバナ科)

スイセンの原種N. viridiflorusが咲き始めました。一般の方には何とも言えない地味は花かもしれませんが、趣味家にとってはこの緑色の花が何とも言えません。多くのスイセンが春咲き何に対し、本種は秋咲き、草丈は20cmで、普通花茎に径2cmほどの花を2個咲かせます。原産地はスペイン南部、北アフリカ Morocco モロッコの北部の岩場に生育します。           (植物園 伊藤健)

植物開花情報(285) Cyclamen graecum Link(サクラソウ科) 2013-10-25東京農大・農学部・植物園

Cyclamen graecum Link(サクラソウ科)

冬場の花で、クリスマス、正月に家庭などでよく飾られる花にシクラメンCyclamen persicumがありますが、野生種はヨーロッパを中心に約20種知られていますが、その中の1種Cyclamen graecumが開花しています。ギリシャを中心にペロポネソス半島(コリントス市のある半島)、エーゲ海の島々(ほとんどトルコ領内)、地中海のクレタ島に分布しています。下の画像を見てください。花が咲き終わると花茎が螺旋計にねじれてきます。これを見るとシクラメンcyclamenが“旋回する”という意味を持つことがよくわかりませんか。         (植物園 伊藤健)

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