植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報(394) シデコブシMagnolia stellata Maxim.(モクレン科) 2014-03-31 東京農大・農学部・植物園

シデコブシMagnolia stellata Maxim.(モクレン科)

今の季節庭木として植栽開花している姿をみる機会が多々ありますが、本種は日本固有種で、分布域は狭く愛知県、岐阜県、三重県の一部の湿地・渓流沿いなどに生育し、自生個体群は準絶滅危惧に指定されています。花は今の季節3-4月に開花し、径6−11cm位、白色で時にピンク花を咲かせベニバナシデコブシと呼ばれる。花被片はコブシなどに比べ多く9-30個。 (植物園 伊藤健)

植物開花情報(393) アミガサユリFritillaria thunbergii Miq.(ユリ科) 2014-03-31 東京農大・農学部・植物園

アミガサユリFritillaria thunbergii Miq.(ユリ科)

雑木林の中、早くも草丈50cm以上に生長し花を咲かせています。中国原産の半蔓性多年草。葉は線状披針形で3〜5輪生し無柄。茎の上部では互生し、先端が反巻する。花期は早春で、茎頂に2つほどの花を下向きに咲かせます。花被片は淡緑色で6個。花径約3cmで鐘状花であり、内側に黒紫色の網目状斑紋を持ち、そのため編笠百合の名があります。乾燥させた鱗茎は貝母(バイモ)と呼ばれ生薬として日本薬局方に収載されており、粉末が去痰・鎮咳・催乳・鎮痛・止血などに用いられます。            (植物園 伊藤健)

植物開花情報(392) ヒメリュウキンカRanunculus ficaria L.(キンポウゲ科) 2014-03-30 東京農大・農学部・植物園

ヒメリュウキンカRanunculus ficaria L.(キンポウゲ科)

本種は多くの品種が知られ、花壇などによく植栽されます。ただし、和名がよく似て日本に自生するリュウキンカ属リュウキンカCaltha palustris var. nipponicaとは異なり、キンポウゲ属Ranunculusに含まれる西ヨーロッパから西アジア、北アフリカ原産の多年草です。5月中旬から10月始め頃まで葉がなく、秋には塊根が次々に茎が伸び、1年で株が3〜5倍に増え、早春に光沢質のある鮮やかな黄色い花を咲かせます。  (植物園 伊藤健)

植物開花宣言(391) 種名不明のフクジュソウAdonis sp.(キンポウゲ科)か? 2014-03-28 東京農大・農学部・植物園

種名不明のフクジュソウAdonis sp.(キンポウゲ科)か?

正月を飾る植物にフクジュソウがあり、北国では春を告げる植物として知られ雪解けと同時に開花することでもよく知られる植物です。近年日本産のフクジュソウ(広義)はキタミフクジュソウA. amurensis、ミチノクフクジュソウA. multiflora、フクジュソウ(狭義)A. ramose、シコクフクジュソウA. shikokuensisに区分されました。しかし、どの種に当たるかは非常に難解ものが多々あります。画像の花の大きさを見て下さい。1円硬貨の大きさとほぼ同じ。自分の知っているものの中では最も小さなものです。生育地は千葉県成田、現在の成田国際空港のある場所で当然ですが現在は現地に自生する個体はありません。山野草の栽培を趣味とする一部の人や山野草展などで栽培されているに過ぎません。    (植物園 伊藤健)

植物開花宣言(390) ソメイヨシノPrunus x yedoensis Matsum.(バラ科) 2014-03-27 東京農大・農学部・植物園

ソメイヨシノPrunus x yedoensis Matsum.(バラ科)

ソメイヨシノはオオシマザクラP. lannesiana var. speciosaとエドヒガンP. pendula f. ascendensの交配によって作られたという話はよく聞かれるかと思いますが、2007年に伊豆地方に固有の野生種オオシマザクラと東京・上野公園などにあるコマツオトメP. pendula form ascendens 'Komatsu-otome'の交配で生み出された可能性が高いことが遺伝子を解析した成果判明しました。コマツオトメの原木は上野公園にあり、ソメイヨシノより1週間ほど早く開花します。     (植物園 伊藤健)

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