植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報(445)ノアザミCirsium japonicum Fisch. ex DC.(キク科) 2014-05-18 東京農大・農学部・植物園

ノアザミCirsium japonicum Fisch. ex DC.(キク科)

アザミ属は北半球を中心に250種以上見られ、中でも日本には100種以上あり、現在再分類が進んでおり、相当数の新種が今後記載されると思われます。キャンパスには帰化植物を含め3種のアザミが記録されていますが、今の季節に花をつけるものはノアザミで、花の総苞部分が粘る形質が見られます。花は紅紫色ですが、キャンパス内には白花の花を咲かすシロバナノアザミf. albiflorum Akasawaも見られます。            (植物園 伊藤健)

植物開花情報(444)エゴノキStyrax japonica Siebold et Zucc.(エゴノキ科) 2014-05-17 東京農大・農学部・植物園

エゴノキStyrax japonica Siebold et Zucc.(エゴノキ科)

雑木林の林縁などの日当たりの良い場所に多く見られる落葉小高木で、日本、朝鮮半島、中国などに分布します。今の季節径2cm余りの白色の花を多数咲かせます。植物体には有毒物質であるサポニンを含まれており、その味が「えぐい」ので、エゴノキと名前がついたといわれます。またこれを利用し、かつては果実や根を水の中で叩き潰し魚を麻痺させて採取する「魚毒」に利用されたことはよく知られています。     (植物園 伊藤健)

植物開花情報(443)カマヤマショウブ(アヤメ科) 2014-05-16 東京農大・農学部・植物園

カマヤマショウブIris sanguinea Hornem. var. violacea Makino(アヤメ科)

長野県白馬村の道の駅にある山草店を訪れた際、何種かのアヤメ属Irisの株が販売されていました。その中に聞きなれない名前の株が、それがここに紹介する「カヤマヤショウブ」です。調べたところかなり古い時代に朝鮮半島から渡来したものらしく、和名カヤマヤショウブは韓国の釜山(プサン)の訓読みが名前の由来となっていると考えられます。日本に自生するアヤメI. sanguineaよりは大型で花色も濃いことから庭植えの花や切り花として使われ、現在はアヤメの変種に考えられています。               (植物園 伊藤健)

植物開花情報(442)アメリカシャクナゲKalmia latifolia L.(ツツジ科) 2014-05-15 東京農大・農学部・植物園

アメリカシャクナゲKalmia latifolia L.(ツツジ科)

東京都がアメリカへ贈ったサクラの返礼として、日本へは昭和4年に渡来した樹高5m程の北米東部原産の常緑広葉樹で、枝先に集散花序をつくり、白ないし淡い紅色の花をたくさんつけます。蕾は「金平糖」のような形で、花冠は先が浅く5つに裂けて、花冠の内側に窪みのある濃い紅色の斑点が10箇所あり、10本のおしべの葯がこの窪みにしまわれています。      (植物園 伊藤健)

植物開花情報(441)ガマズミViburnum dilatatum Thunb.(スイカズラ科) 2014-05-14 東京農大・農学部・植物園

ガマズミViburnum dilatatum Thunb.(スイカズラ科)

比較的明るい林縁や旧領地に多く見られる樹高3mほどの落葉低木で、今の季節枝の先に白い小さい花が多数集まった花序を作くります。秋には3-5mm程度の果実をつけ、果実酒など食用となります。葉に触れるとビロードのような毛があることが解り、近縁種にミヤマガマズミV. wrightiiの葉には絹毛が見られます。       (植物園 伊藤健)

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