植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報(440)カジノキBroussonetia papyrifera L'Hér. ex Vent.(クワ科) 2014-05-13 東京農大・農学部・植物園

カジノキBroussonetia papyrifera L'Hér. ex Vent.(クワ科)

大きいものでも樹高10mほど雌雄異株の落葉高木で、中部日本以南,東 アジア〜南アジア,太平洋諸島の暖地の山野に広く見られるが,古くから樹皮から採れる繊維を和紙の原料として栽培され野生化したもので,正確な原産地は解っていません。本株は雄株で、雄花序は長さ3〜9cmの円筒形で葉腋に1個ずつつきます。近縁種にヒメコウゾがありますが、命名者シーボルトSieboldはカジノキとの混同したのか、ヒメコウゾにBroussonetia kazinokiの学名を与えています。        (植物園 伊藤健)

植物開花情報(439)Illicium henryi Diels(シキミ科) 2014-05-12 東京農大・農学部・植物園

Illicium henryi Diels(シキミ科)

中国中南部原産の常緑小高木。中国名)紅茴香。中国料理でよく使われるハッカクはトウシキミI. verumからできる香辛料名で同属植物です。花期は5月、濃い紅色の花や花被片の形が特徴で、日本産シキミI. anisatumと大いに異なりが、秋にできる果実や樹皮、葉には猛毒のセスキテルペンラクトンanisatinが含まれています。 (植物園 伊藤健)

植物開花情報(438)キンリョウヘンCymbidium floribundum Lindl.(ラン科) 2014-05-09 東京農大・農学部・植物園

キンリョウヘンCymbidium floribundum Lindl.(ラン科)

今の季節ニホンミツバチの分蜂する季節ですが、本種は別名)ミツバチランとも呼ばれ、花から出る誘引物質に誘われ、ニホンミツバチが集まってきます。空の巣箱の前に本種を置いておきますと分蜂したニホンミツバチが巣箱に入り易くなります。中国南部、台湾に分布し、現在のニホンミツバチの生息域とは現在は重なりません。                     (植物園 伊藤健)

植物開花情報(437)ヤマシャクヤクPaeonia japonica Miyabe et Takeda(ボタン科) 2014-05-08 東京農大・農学部・植物園

ヤマシャクヤクPaeonia japonica Miyabe et Takeda(ボタン科)

その可憐な姿から、自然界からは盗掘などにより激減し同属のベニバナヤマシャクヤクP. obovataとともに絶滅危惧種に指定されています。本州関東以西・四国・九州の落葉広葉樹林下などの山地帯に生育する多年草で、朝鮮半島にも見られる。春先、白い5弁の花を1茎に1輪咲かせます。白い花弁に黄色の葯がとてもよく目立ち、美しいものですが、2〜3日で散る短命花でもあります。   (植物園 伊藤健)

植物開花情報(436) ガビサンヒトリシズカChloranthus henryi Hemsl.(センリョウ科) 2014-05-07 東京農大・農学部・植物園

ガビサンヒトリシズカChloranthus henryi Hemsl.(センリョウ科)

春の植物で、華やかさがないが多くの人に愛される植物にヒトリシズカC. japonicusがあります。茎の先端に穂状花序を1個頂生しますが、一つ一つの花には萼、花弁は無く1個の雄蕊は3分岐し、外側2個の花糸の基部に葯がつき、雌蕊は雄蕊の基部上部に壷のような形で鎮座します。さて、今日紹介するガビサンヒトリシズカは中国原産の多年草で、茎の先端部に見られる4個ほどできる総状花序は下垂しますが、ヒトリシズカ同様萼、花弁は見られず趣がありますがいかがですか。

画像)上3枚 ガビサンヒトリシズカ
   下  ヒトリシズカ 

       (植物園 伊藤健) 

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