植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報(545) センニンソウClematis terniflora DC.(キンポウゲ科) 2014-08-30 東京農大・農学部・植物園

センニンソウClematis terniflora DC.(キンポウゲ科)

ツツジの生け垣の上に絡む蔓性植物に白色の花が目立つようになってきました。センニンソウの花です。春先大型の花を咲かす園芸植物にクレマチスがありますが、本種は夏の終わりごろから開花する野生のセンニンソウ属Clematisの1種で、北海道〜九州・朝鮮半島に分布し、道端や林縁の日当たりのよいところに生育します。花は直径2〜3cmで上向きに咲き、花弁は無く白い花弁状のものは萼片で4個時に5個あり、ほぼ水平に開く。扁桃腺の腫れとそれに伴う発熱の治療をする民間薬としてよく知られますが毒性が強く、民間では絶対に使用したり飲用してはいけません。
                      (植物園 伊藤健)

植物開花情報(544) ハナソウカAlpinia zerumbet var. excels Funak. & T.Y.Ito(ショウガ科) 2014-08-29 東京農大・農学部・植物園

ハナソウカAlpinia zerumbet var. excels Funak. & T.Y.Ito(ショウガ科)

近縁種に沖縄などでよく知られるゲットウA.zerumbetがありますが、本種は草丈も高く、花の2回りほど大きい。最初は小笠原に行った際に本種に気づき、その後の調査で、花粉親が台湾産のA. uraiensis、母親がゲットウの雑種であり、小笠小笠原・八丈島・南北大東島に見られるものはすべて1クローンであること判明しました。片親が台湾産であることを考えれば、人為的に持ち込まれたものと考えられます。多分ハナソウカの栽培目的はサトウキビの収穫時の結束材料では考えられます。尚、大東島・小笠原は八丈島の人によって開拓されました。    (植物園 伊藤健)

植物情報(543) ヒョウタンLagenaria siceraria Standl. var. siceraria (ウリ科) 2014-08-28 東京農大・農学部・植物園

ヒョウタンLagenaria siceraria Standl. var. siceraria (ウリ科)

ヒョウタンといえば誰でもよく知っている植物ですが、人類最古の栽培植物のひとつで、原産地のアフリカから食用や加工材料として全世界に広まったと考えられています。上下が丸く真ん中がくびれた形がよく知られますが、球状から楕円形、棒状や下端の膨らんだ形など品種によってさまざまな実の形が知られ、今年植物園では様々な形のヒョウタン8品種程を栽培し、少しずつではありますが果実ができ始めました。                   (植物園 伊藤健)

植物開花情報(542) 変化朝顔―アサガオIpomoea nil Roth―(ヒルガオ科) 2014-08-27 東京農大・農学部・植物園

変化朝顔―アサガオIpomoea nil Roth―(ヒルガオ科)

夏の定番植物アサガオですが、実は奈良時代末期に遣唐使がその種子を薬として持ち帰ったとされる東南アジア〜ヒマラヤ高原が原産と考えられる植物で、中でも変化朝顔と呼ばれるものは江戸時代(文化文政期)に起こり、現在まで保存・伝わってきた古典園芸植物です。

画像 上から
   青打込弱渦柳葉白撫子采咲
   黄打込桔梗渦蜻蛉葉紫紺糸覆輪桔梗咲
   黄打込蜻蛉笹葉紅切咲
   黄抱蜻蛉笹葉鼠切咲

 
             (植物園 伊藤健)
                  

植物開花情報(541) ワタ Gossypiuym spp.(アオイ科) 2014-08-26 東京農大・農学部・植物園

ワタ Gossypiuym spp.(アオイ科)

もったいないナイガーデンの一角でワタの花が開花しています。ワタの栽培種は4種が知られていますが、日本ではインド・熱帯アジア原産のアジアワタG.arboreumが栽培されていました。現在の主要なワタの栽培国は、インド・中国・アメリカ・パキスタンでこれらの栽培種はいずれも伝子組換えワタで、生物多様性への影響を考え日本国内でのこれらの種の栽培は禁止されています。    (植物園 伊藤健)

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