植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物情報(588) 北アルプス山麓からの秋のたより 2014-10-11 植物園

北アルプス山麓からの秋のたより

大学カレッジ講座で白馬村の滞在、講座を控え大急ぎで栂池高原と雨飾山山麓の下見をしてきました。何回みても紅葉の美しさからは自然の素晴らしさを感じます。一度は素晴らしい紅葉を見てもらいたいとおもいます。

画像 上から
   栂池湿原
   栂池湿原
   栂池湿原
   カニコウモリ(キク科)
   ミズバショウ(サトイモ科)
   ダケカンバ(カバノキ科)の果実
   黄葉のブナ(ブナ科)
   サラシナショウマ(キンポウゲ科)の果実  
   名峰 雨飾山
   雨飾山麓のブナ林
   紅葉したヤマブドウ(ヤマブドウ科)
   雨飾山麓のブナ林
                  (植物園 伊藤健)

植物開花情報(588) セイダカアワダチソウ(キク科) 2014-10-08 植物園

セイダカアワダチソウSolidago canadensis L. var. scabra Torr. & A. Gray(キク科)

明治時代末期に園芸目的で持ち込まれ北アメリカ原産の多年草で、河原や空き地などに群生し草丈高さ1〜1.5m、良く肥えた土地では3.5〜4.5mにも達します。茎はあまり分枝せず、上部に多数の花序をつくり濃黄色の小さな花を多く付けます。繁殖は花後できる種子にもよりますが、地下茎でも増殖します。また、地下部から化学物質を出し他の植物の成長を阻害するアレロパシーの働きをすることでも良く知られます。現在、外来生物法のより要注目外来生物に指定されています。但し、原産地のアメリカ合衆国アラバマ州では州花としてされ、親しまれているとか、興味深いですね。見つけたら除去をお願いします。       (植物園 伊藤健)

植物開花情報(587) ハバヤマボクチSynurus excelsus Kitam. (キク科) 2014-10-07 植物園

ハバヤマボクチSynurus excelsus Kitam. (キク科)

大きい株では草丈2mに達する日本固有種の多年草で、福島県以南の本州・四国・九州の日当たりの良い山野に生育します。茎先に暗紫色で径4〜5cmの頭状花をつけ、10月にやや下向きに花を咲かせます。頭状花の総苞にはクモ毛が目立ち、小花はすべて筒状花。茎下部の葉は三角形状で、同属の近縁種オヤマボクチS. pungensは三角状の卵形、両種共に葉の裏には白い綿毛が密生します。和名「葉場山」は草刈り場のある山のこと、「火口(ほくち)」というのは昔の人が火をつけるときに用いた綿毛のことで、かつては葉の裏側に密生する綿毛を乾燥させて「火口」に用いたという。                                   (植物園 伊藤健)

植物開花情報(586) ジョウロウホトトギスTricyrtis macrantha Maxim.(ユリ科) 2014-10-06 植物園

ジョウロウホトトギスTricyrtis macrantha Maxim.(ユリ科)

日本には10種ほどのホトトギス属植物Tricyrtisが知られていますが、本種ジョウロウホトトギスは、四国の太平洋側の地域に特産する種類で、山地の渓谷の湿った岩場や崖に垂れ下がるように生育し、釣り鐘形で明るい黄色で長さ5cmほどの花を、葉のわきに1〜2輪咲かせます。内側に赤紫色の斑点が多数あり、質は厚くてロウを塗ったような光沢があります。近縁の種類に紀伊半島にはキイジョウロウホトトギスT. macranthopsisが、丹沢山系の一部にサガミジョウロウホトトギスT. ishiianaが、本学富士畜産農場の西にそびえる毛無山などにサガミジョウロウホトトギスの変種スルガジョウロウホトトギスvar. surugensisが見られます。これらの種類はいずれも乱獲等に激減し、絶滅危惧種に指定されています。
(植物園 伊藤健)

植物開花情報(585) アマクサコランCymbidium koran Makino (ラン科)  2014-10-05 植物園

アマクサコランCymbidium koran Makino (ラン科) 

洋蘭に対し、日本・中国などで古くから育て栽培されてきたラン科植物に東洋蘭がありますが、その1種アマクサコラン(天草小蘭)が開花しました。学説上ではスルガランC. ensifolium と同一植物とする見解がありますが草丈も20〜30cmと低くスルガランと同じとは思えません。九州西部〜中国中南部、台湾の高地に生育し、夏から秋に開花します。 (植物園 伊藤健)

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