植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物黄葉情報(638)イチョウGinkgo biloba L.(イチョウ科) 2014-11-30東京農大・農学部・植物園

イチョウGinkgo biloba L.(イチョウ科)

一部のイチョウは黄葉し、すでに葉を落として入りものもありますが、キャンス内で最も大樹が見られる第二講義棟西側のイチョウ並木の葉が黄金色に変わってきました。毎年のことですが、太陽の光が樹の葉に当たる黄金色が何故か自然の素晴らしさを実感させます。イチョウは雌雄異株で、雌株にはギンナンを実らせますが、このイチョウ並木の両端が雌株で今年も多数のギンナンを実らせ、すでに多くは落ちてしまいましたがまだまた多数枝についています。属名のGinkgoはこのギンナンから、種小名のbilobaは葉が2又に分かれる意味からつけられたものです。      (植物園 伊藤健)

植物開花情報(637)Helleborus niger L.(キンポウゲ科) 2014-11-29東京農大・農学部・植物園

Helleborus niger L.(キンポウゲ科)

巷でメリークリスマスのメロディが聞こえてくる季節になってきましたが、それに合わせるかのようにクリスマスローズの花が開きはじめました。クリスマスローズ属Helleborusは地中海沿岸地方に多くの原種が、中国・四川省に1種が見られ、これらの交配種も多数知られています。そして、年明けにはお花屋さん店頭にこれらの花が並びます。今の季節、クリスマスローズの名前がついていてもこの季節に咲く種類はここに紹介する白色に花を咲かすH. Nigerだけです。花は白くても根が黒いことから、黒いという意味のnigerが小種名についています。        (植物園 伊藤健)

植物紅葉・結実情報(636)ハンカチノキDavidia involucrata BAILL.(ヌマミズキ科) 2014-11-28東京農大・農学部・植物園

ハンカチノキDavidia involucrata BAILL.(ヌマミズキ科)

4月下旬に開花したハンカチノキの葉は紅葉し、果実がついています。中国・四川省の奥地、パンダが生息するような地域に見られ、日本国内でも栽培個体数は少なく、珍しい落葉樹です。花期には樹冠全体に見られる白い苞をハンカチに例えています。秋になった現在では花やや赤く紅葉し、その間に果実をぶら下げています。果実は堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)で、意外に大きく長さ約4cm弱程あり、内部に1個の種子が見られます。

画像 下)開花期の花

              (植物園 伊藤健)

植物開花情報(635)ダイトウチャGordonia axillaris Dietr.(ツバキ科) 2014-11-27 東京農大・農学部・植物園

ダイトウチャGordonia axillaris Dietr.(ツバキ科)

1845年頃に香港で初めて発見され、中国の広東、福建、雲南、海南、広西と台湾、インドシナ半島に分布しています。樹高は最大15mにも達します。同じ学名で知られる「タイワンツバキ」と呼ばれるものがあり、しばしばこの種と同じものとして扱われますが、ダイトウチャは葉に鋸歯がなく蕾は全体的に赤茶色で、花弁も翼を広げたような形状をしているなどの違いが明らかでおそらく別種と思われます。従って現在同じ学名が広く使われている「ダイトウチャ」「タイワンツバキ」はどちらかが異なるか学名のものになるでしょう。ここでいう「ダイトウチャ」は陽の当たらない林の中でもよく育つことができ、香りのよい花は授粉を助ける蜂や蝶を誘引します。
(博物館実習生 開発 4年 岡崎里香)

植物開花情報(634) Clivia gardenii Hook. (ユリ科) 2014-11-26東京農大・農学部・植物園

Clivia gardenii Hook. (ユリ科)

本属植物で主に室内栽培ものにされるものにウケザキクンシランC. miniataがあり、よく知られていますが、本属の原種はアフリカ南部に4種が知られているにすぎません。その中の1種C.gardeniiが開花しました。ウケザキクンシランに比較し、花は下向きに開花し、花冠は筒状で径1cmと細く、中央部分は朱色、先端部は緑色。雄蕊が花冠より長く突出します。見慣れたものと異なり、野性味があり素敵なものです。          

画像 上2枚)Clivia gardenii
   下)ウケザキクンシラン
              (植物園 伊藤健)

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