植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報(662) シナマンサク(マンサク科) 2014-12-31東京農大・農学部・植物園

シナマンサクHamamelis mollis Oliv. ex F.B.Forbes & Hemsl.(マンサク科)

今日大晦日迎え、やっとシナマンサクが開花しました。多くの人は「もう咲いたの」と云いたいかもしれませんが、今年はいつもの年よりは寒いのかここ厚木キャンパスでも結氷が見られ、例年ですと冬至には咲いています。中国原産で開花期に枯れたが葉が残っているのが大きな特徴です。マンサク属には何種かの交配種が知られていますが、本種との交配種はいずれも開花期に葉が残っていることで簡単に見分けることができます。冬枯れた雑木林の中で鮮やかな黄色の花は春の訪れを感じさせてくれます。 

よいお年をお迎えください。
                (植物園 伊藤健)

植物開花情報(661) 温室内でラン科植物続々開花-5 Restrepia Kunth属 2014-12-28東京農大・農学部・植物園

温室内でラン科植物続々開花-5 Restrepia Kunth属

今の季節から春咲きにかけ、洋ランと呼ばれる栽培ランの多くが開花の季節を向えています。Restrepia属はパナマからボリビアにかけて、アンデスの雲霧林を中心に約50種からなる小型の着生ラン。

画像 上から
    R. guttulata Lindl.
    R. elegans H. Karst.
    R. mohrii Braem

             (植物園 伊藤健)

植物開花情報(660) ハランAspidistra elatior Blume (クサスギカズラ科) 2014-12-26東京農大・農学部・植物園

ハランAspidistra elatior Blume (クサスギカズラ科)

日本庭園の下草として利用され、和食での料理の盛りつけに、さらに料理の飾りに包丁で細工したものを使われたりするハランですが、なかなか花を見る機会がないのではないでしょうか。長楕円形で長さ50cmほどの葉を地面に這う地下茎から出す多年草で、紫色の多肉質で径2cm弱の花を地面すれすれに地下茎から出し咲かせます。花被は8裂する王冠状で、めしべの柱頭は王冠状の花被の際まで傘のように広がり、外側からはおしべは全く見えません。日本国内をはじめ、ヨーロッパでも利用される本種ですが、原産地は不明で、以前は中国南部原産と考えられていましたが、1983年鹿児島大学の迫静男らにより九州南部の宇治群島、黒島、諏訪之瀬島が本来の野生地であるという報告がなされました。        (植物園 伊藤健)

植物結実情報(659) キョウチクトウ(キョウチクトウ科) 2014-12-25東京農大・農学部・植物園

キョウチクトウNerium oleander L. var. indicum O.Deg. et Greenwell (キョウチクトウ科)

花の咲き時期は良く目立つことから名前のよく知られている植物でも、「どのような果実が、種子が」と聞かれると困ってしまう植物が多々あります。夏の暑い時期に咲くキョウチクトウはインド原産の植物でよく知られた植物と言えます。ただし、「その果実・種子は」と問われると困ってしまう植物の1種ではないでしょうか。私自身のあまり結実した株を見たことがありません。そんな中、今年キャンパス内に非常によく結実する1株が見られ、果実は細長いツノ状で、熟すると縦に割れ、中からは長い褐色の綿毛を持った種子が見られます。                  (植物園 伊藤健)

植物情報(658) カシワQuercus dentata Thunb. (ブナ科) 2014-12-24東京農大・農学部・植物園

カシワQuercus dentata Thunb. (ブナ科)

今年は強風の日が多かった関係からかキャンパス内の多くの落葉樹はすでに葉を落としていますが、柏餅などで皆さんよく知っているカシワの樹ですが、葉が枯れてはいますが樹に残っています。従って、葉の大きさ、・形から遠くから見ても少し慣れてくるとカシワと判断がつきます。カシワは本来、海岸付近に生育することが多く、耐塩性の低い新芽を保護する理由で枯葉が冬期にもついています。そして、春、新葉は生長し始める際に枯葉の葉柄部分位に離層が出来、落葉します。                 (植物園 伊藤健)

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