植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報(652) Camellia cucphuongensis Ninh & Rosmann(ツバキ科) 2014-12-16東京農大・農学部・植物園

Camellia cucphuongensis Ninh & Rosmann(ツバキ科)

1965年中国広東省で今までに知られていない黄色の花を咲かすツバキ・キンカチャ(金花茶)C. chrysanthaが発見され、ツバキの愛好家に大きな衝撃を与えました。その後、研究者、愛好家により中国南部雲南省からベトナムにかけて10数種の黄色い花を咲かすツバキが相次いで発見されています。ここに紹介するツバキはベトナム北部に位置する首都ハノイの南西100kmのある国立公園クックフォンCucphuongで1994年に発見されたものです。花は径4cm余りで下向きに半八重咲に開花します。葉は常緑で波うち質は薄く繊細な感があります。  (植物園 伊藤健)

植物結実情報(651) サルココッカSarcococca confuse AGM (ツゲ科) 2014-12-14東京農大・農学部・植物園

サルココッカSarcococca confuse AGM (ツゲ科)

名前を聞いてもピンとこない人が多いかもしれません。ヒマラヤ・東南アジア・中国南部に見られる樹高2mほどの雌雄異株の常緑低木で、属名のSarcococcaをそのままサルココッカと呼ばれ、和名はありません。今現在の株をよく見るとすでに葉腋に大きな花の蕾が数個みられ、2月頃には開花しますが花弁は無く白色の雌蕊が目立ちますがあまり目立たず見過ごしてしまうのが現実です。今の季節、今年咲いた花からできた果実が目立ちます。黒紫色に熟した径5?ほどの球状の液果で多数見られます。日陰でもよく育つことから生垣や庭園での根締めなどに利用されます。                   (植物園 伊藤健)

植物開花情報(651) リュウキュウツワブキ(キク科) 2014-12-14東京農大・農学部・植物園

リュウキュウツワブキFarfugium japonicum Kitam. var. luchuense Kitam.(キク科)

日本固有種で奄美大島・沖縄島・西表島に生育し環境省レッドリストに準絶滅危惧種(NT)でもあります。学名の語源の属名Farfugiumは「フキタンポポ」の古名、種小名japonicumは「日本の」、変種名luchuenseは「琉球の」の意味である。草丈30cm前後の多年草、根出葉は扇形で、基部はクサビ形ないし菱形になっている。渓流に対応した挟葉形で、渓流に近いほど基部の幅が狭いく渓流から離れるにつれて幅は広くなる傾向がみられます。開花期は11月〜2月、花径5cm前後で黄色い頭花を着け、総苞は母種のツワブキF. japonicum より細い。

画像 中)渓流生育の根出葉
   下)山地生育の根出葉

(博物館実習生 バイオセラピー 4年 奥川渡)

植物開花情報(650) 温室内でラン科植物続々開花-3 2014-12-13 東京農大・農学部・植物園

温室内でラン科植物続々開花-3

今の季節から春咲きにかけ、洋ランと呼ばれる栽培ランの多くが開花の季節を向えています。植物園温室に足を運んでみてはいかがですか。 

画像 上)
   Oncidium Jiuhbao Gold 'Tainan', AM/AOS.
   中南米に 分布するオンシジューム属の園芸品種で、本品種   は花が非常に大きい。

   中)
   Calanthe 'yamashiro' Tancho SM/JOGA
   日本にも見られるエビネ属の園芸品種で、熱帯地域に見られるも   ので花期には葉が落葉しています。

   下)
   Epidendrum veroscriptum Hágsater
   原産地)メキシコ、ニカラグア コスタリカ
   着生ラン

           (植物園 伊藤健)

植物開花情報(649) ロウバイChimonanthus praecox Link (ロウバイ科) 2014-12-12 東京農大・農学部・植物園

ロウバイChimonanthus praecox Link (ロウバイ科)

近年早春の飾る花として近年人気の花[ロウバイ]が早くも開花しました。中国原産の落葉低木で、今回開花した株は現在今年度の葉を付けていますが来春までには葉を落とします。そして、これから1ヶ月ほどの間に多数の花を咲かせます。開花期間中は非常によい芳香を放ちます。人気の花ロウバイですが、本種は花がやや小型で花弁もやや淡い黄色で中央部に淡紫褐色の弁が見られますが、庭木などに植栽されるものは本種の品種に当たる花弁すべてが鮮やかな黄色のソシンロウバイf. concolorや同じく花が一回り大きい品種マンゲツロウバイ'Mangetsu'.が大半を占めています。今回開花した株は少し地味ですがロウバイそのもので趣きがあります。
(植物園 伊藤健)

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