植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

タイ国から植物情報(706) リュウキュウベンケイKalanchoe spathulata DC.(ベンケイソウ科) 2015-02-28東京農大・農学部・植物園

リュウキュウベンケイKalanchoe spathulata DC.(ベンケイソウ科)

植物園温室内でかつては沖縄に自生しており、現在では野生では絶滅したと考えられている絶滅危惧種リュウキュウベンケイですが開花し始めています。現在、私事ですがタイに滞在中で、画像は滞在のチェンマイのホテルの食堂に装飾用に置かれていたリュウキュウベンケイです。日本国内では沖縄諸島に自生し、日本国外では台湾、中国南部、東南アジアに広く自然分布し、日当たりのいい海岸や岩礫地に見られるという。栽培して見ると容易です。但し、これらの個体の葉はへら状長楕円形で、この個体のように3裂することはまれのようです。
                    (植物園 伊藤 健)


植物開花情報(705) ウメ Prunus mume Sieb. et Zucc.(バラ科)2015-02-24東京農大・農学部・植物園

ウメ Prunus mume Sieb. et Zucc.(バラ科)

キャンパス内にウメの見本園がありますが、見ごろを迎えてきています。ウメは中国原産の落葉高木で、中国では古来花木の代表として愛され、現在では台湾では国花とされています。中国から伝わったウメは日本では奈良時代にはすでに梅の花を愛でるようになったようです。その利用法から大きく2グループに区分されます。花を観賞するためのウメで「花ウメ」、実を梅干し等の利用する「実ウメ」で、中国原産といわれていますが日本では古くから品種改良が進み、それぞれ多数の品種が知られています。花は葉の展開前に開き、普通種は花弁が5枚、雄蕊は多数みられ、めしべは1本とされているが2ないし3本持つものも多くみられます。

画像 上から‘鹿児島紅’
      ‘てっけん’
      ‘春日野’                         ‘金筋梅’
      ‘筋入道知辺’
      ‘幾夜寝覚’                          
 (植物園 伊藤 健)

植物開花情報(704) オキナグサPulsatilla cernua Berchtold et J.Presl(キンポウゲ科) 2015-02-23東京農大・農学部・植物園

オキナグサPulsatilla cernua Berchtold et J.Presl(キンポウゲ科) 

早くも栽培品ですがオキナグサが開花しました。各地の植物園や春の野山に行きますとカメラを持った写真愛好家が多数見られますが、これらの人々の春のあこがれの植物でもあります。ただし、かつては、河川敷などの日当りのいい場所に普通に見られたようですが、現在では絶滅危惧種に指定され野生のものを見ることは稀です。この株は種苗交換で他の植物園から譲りうけたものです。和名のオキナとは、花後に花柱の長い白毛がさらに伸長し、羽毛状になることを翁の髭に例えたようです。園芸店などではセイヨウオキナグサP. pratensisと呼ばれ、鮮やかな藍色から赤 紫色の花を咲かせる別種がよく販売されています。          (植物園 伊藤健)

植物開花情報(703) 厚木キャンパス・サクラ開花宣言 2015-02-21東京農大・農学部・植物園

厚木キャンパス・サクラ開花宣言

本来サクラの開花は全国レベルですとソメイヨシノPrunus × yedoensisですが、今日のサクラの開花はソメイヨシノではなくカワヅザクラP. lannesiana ‘Kawazu- zakura’で1輪開花しました。伊豆半島南部に位置する河津町で発見されたサクラで、カンヒサクラP. cerasoides var. canpanulataとオオシマザクラP. speciosaの交配種と考えられています。2月上旬から1か月に渡って開催される地元・河津町の”河津桜まつり”には百万人の花見客でにぎわうとか。但し、現在では早咲きのサクラとして各地に植栽されています。今の季節濃い目の濃いピンク色のサクラはほぼカワヅザクラと言っていいでしょう。           (植物園 伊藤健)

植物開花情報(702) メキシコサワギクSenecio confusus Britten (キク科) 2015-02-19東京農大・農学部・植物園

メキシコサワギクSenecio confusus Britten (キク科)

オレンジ色の派手な花を咲かすキク科植物が温室内で開花しています。よく見ると日本ではなかなか見られない蔓性の常緑多年草です。メキシコ原産の熱帯性の植物で、日本では沖縄などの暖かい地域では路地で栽培が可能ですが、九州などでは冬季に枯死するようで、野化する心配もありません。日本では見られないオレンジ色の花は径5cmほどあり、行燈つくりの鉢植えで楽しむことできそうです。さし木で簡単に作ることができます。                        (植物園 伊藤健)

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