植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報(784) キンランCephalanthera falcata Blume (ラン科) 2015-04-29 東京農大・農学部・植物園

キンランCephalanthera falcata Blume (ラン科)

中国、朝鮮半島、北海道を除く日本各地に分布し、かつては里山の雑木林などによく見られましたが、下草狩り等の管理が行われなくなり、個体数も減少、神奈川県でも絶滅危惧種に指定されています。厚木キャンパスの雑木林ではここ数年下草狩り等の管理が行われ、個体数が増加しているような気がします。草丈70cmほどに達する多年草で、直立する茎に先端部に径1cmほどの鮮やかな黄色の花を総状につけます。また、同属で白色の花を咲かすギンランC. erecta var. erectaも個体数は少ないですが見られます。  (植物園 伊藤健)

植物開花情報(783) カラタネオガタマMagnolia figo DC.(モクレン科) 2015-04-28 東京農大・農学部・植物園

カラタネオガタマMagnolia figo DC.(モクレン科)

中国南部原産の樹高3〜5m程の常緑小高木。江戸時代中期に伝来しました。5月上旬ごろからに径2cmほどの小型の花を咲かせます。雌蕊の下部に雄蕊が雌蕊を取り囲むようにつき、その上部は柱上で、さらにその上に雌蕊が多数見られます。このように雄蕊と雌蕊がつく位置が離れていることにより、以前はオガタマノキ属Micheliaに区分されていましたが、現在では雄蕊と雌蕊がつく位置が離れていないモクレン属Magnolia属に含まれることが多いようです。開花期には完熟バナナのような芳香を放つことから、英名)banana bush(バナナの木)と呼ばれます。
 (植物園 伊藤健)

植物開花情報(782) ヒトツバタゴChionanthus retusus Lindl. et Paxton(モクセイ科) 2015-04-27 東京農大・農学部・植物園

ヒトツバタゴChionanthus retusus Lindl. et Paxton(モクセイ科)

ヒトツバタゴと呼ぶよりも、親しみを込め「なんじゃもんじゃのき」と呼ぶ方が通用するかもしれません。見慣れない立派な植物、怪木や珍木に対して地元の人々が付けたものです。中国、台湾、朝鮮半島および日本では対馬、岐阜県東濃地方の木曽川周辺、愛知県に隔離分布する珍しい分布をする樹高20mに達する落葉高木。今の季節、新枝の枝先に10cm程度円錐形に集散花序をつけ、花は白色で花冠は深く4裂します。満開の時期の姿が美しく公園木、庭木として利用されています。         (植物園 伊藤健)

植物開花情報(781) イチョウGinkgo biloba L. (イチョウ科) 2015-04-26 東京農大・農学部・植物園

イチョウGinkgo biloba L. (イチョウ科)

皆さんご存知のようにイチョウは、種子植物の中で裸子植物に分類されますが、詳しくは裸子植物門イチョウ綱イチョウ目イチョウ科イチョウ属に属する唯一の植物で、他の裸子植物とは大きく異なります。そんなイチョウですが、今の季節花を咲かせています。イチョウは雌雄異株ですから、秋には銀杏(ギンナン)がつくと株が当然雌株で雌花が咲きます。雌花は、短枝から数枚の新葉とともに出、胚珠が柄の先端に裸出した状態で付いています。雄花は短枝から長さ2cmほどの尾状花序に多数の葯がみられます。

画像 上、中)雌花
   下) 雄花

                  (植物園 伊藤健)

植物開花情報(780) ポポーノキ Asimina triloba Dunal (バンレイシ科) 2015-04-26 東京農大・農学部・植物園

ポポーノキ Asimina triloba Dunal (バンレイシ科)

北米原産の果樹で高さ約10m以上にもなる落葉高木。日本には明治30年頃導入され、東北から九州まで栽培されています。本種が含まれるバンレイシ科は熱帯性の果樹がよく知られていますが、本種は温帯地域で生育します。花は3〜5月頃、葉の展開する前に暗褐色の花をつけます。花弁は6枚あり、二重に並んでいます。黄色い果実は、芳香が強く、果肉は柔らかく、クリーム状です。生のまま食べるか、ジャムなどにして食べることが出来ます。呼び方はポポー、ポポーノキ、ポポ、アケビガキなどいくつかあります。
(博物館実習生 バイセラ 遠藤舞子)

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