植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報(817) アメリカオニアザミ Cirsium vulgare Ten (キク科) 2015-05-31東京農大・農学部・植物園

アメリカオニアザミ Cirsium vulgare Ten (キク科)

ヨーロッパ原産の越年草または短命な多年草ですが、アメリカに帰化し、その後輸入穀物などに混入して日本にやってきました。このためアメリカオニアザミという和名がつけられました。葉や茎に鋭いとげがびっしり生えている猛々しい姿をしているので「オニ」と名につくことも頷けます。とげだらけの総苞片(花の下部)が球状に膨らんでいて花よりも大きく、また茎には翼と呼ばれるひれがついているのが特徴で他のアザミとの区別がつきます。繁殖力が強く在来種を駆逐する恐れがあり、鋭い棘を持つ植物なので、家畜や草食動物の有害植物となっているために国の要注意外来生物のリストに登録されています。 (厚木植物研究会 畜産学科2年 田中亜沙美)

植物開花情報(816) クリCastanea crenata Siebold et Zucc.(ブナ科) 2015-05-30東京農大・農学部・植物園

クリCastanea crenata Siebold et Zucc.(ブナ科)

クリの花が開花し始めました。果実は誰でも知っているとは思いますが、花が咲いているので観察して見ましょう。花は雌雄異花で、枝先に穂状に多数の花序が見られます。花序に見られるものは大半が雄花です。雌花はというと、多数の花序の中で枝先に近い1ないしは2本の穂状花序の基部付近に小さな雌蕊が確認できると思います。                

画像 中) 雌花
   下) 雄花
             (植物園 伊藤健)

植物開花情報(815) センコウハナビHaemanthus katherinae Baker(ヒガンバナ科) 2015-05-29東京農大・農学部・植物園

センコウハナビHaemanthus katherinae Baker(ヒガンバナ科)

南アフリカ南部原産の球根を持つ多年草植物ですが、開花期の姿からセンコウハナビ(線香花火)と名付けられました。葉が展開する前に花茎を伸ばし、先端部に散形花序をつくり開花すると花序の径は20cmほどの大きさになり、花の数は数十から100個にもたっし、1個1個の花の花糸が線恋花火のように見えます。属名のHaemaは血、赤を、amthosは花を意味するギリシャ語の合成語です。花後、先端のとがった長楕円形の葉っぱを3〜5枚出します。
                        (植物園 伊藤健)

植物開花情報(814) ビヨウヤナギHypericum monogynumL.(オトギリソウ科) 2015-05-29東京農大・農学部・植物園

ビヨウヤナギHypericum monogynumL.(オトギリソウ科)

中国原産のオトギリソウ属の樹高1mあまりの半常緑性の低木で、茎を叢生させます。オトギリソウ属で日本に自生するものはすべて草本植物です。本種は300年ほど前に伝わったと考えられています。葉は対生で、葉縁には鋸歯は見られません。今の季節から夏季中、径5cm程度の黄色の5枚の花弁のある花を咲かせます。キンシバイH. patulumにも似るが、特に雄蕊が長く多数あり、よく目立ち、区別できます。多数の雄蕊ですが、基部は5つの束になっており、萼、花弁とともに5で、雄蕊も本来5本であるものが細分化したものと考えられます。枝先がヤナギのように垂れ下り、葉がヤナギに似ることからビヨウヤナギと呼ばれます。耐寒性は強く、東北の南部地域以南であれば栽培可能といわれています。              (植物園 伊藤健)

植物開花情報(813) カシワバアジサイ‘スノーフレーク’ 2015-05-26東京農大・農学部・植物園

カシワバアジサイ‘スノーフレーク’Hydrangea quercifolia W.Bartra ‘Snow Flake’(アジサイ科)

梅雨の季節が迫ってきていますが、露といえばアジサイがよく似ますが、ここに紹介するものはカシワバアジサイの園芸品種で、母種は北アメリカ東部原産の草丈3m程に成長する落葉性のアジサイです。葉に深い切れ込みが入りその姿がカシワの葉のように見えるところからこの名前があり、秋には葉が美しく赤く紅葉し楽しませてくれます。母種は装飾花が一重の白色ですが、本品種は装飾花が八重咲きで花房にボリュームのあるものです。
(植物園 伊藤健)

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