植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物結実情報(848) スズカケソウ Veronicastrum villosulum T.Yamaz. (オオバコ科) 2015-06-30東京農大・農学部・植物園

スズカケソウ Veronicastrum villosulum T.Yamaz. (オオバコ科)


江戸時代から園芸植物として知られ、自生地がわからなかった謎の植物とされてきました。現在では本州の岐阜県、鳥取県と四国の徳島県に分布することが判明し、中国にも分布することもわかってきました。但し、個体数が少なく絶滅危惧?A類(CR)に登録されています。葉腋に球形の花序をつくり、長さ7mmほどの濃い紫色をした花を多数つけます。花冠は筒状で先は4つに裂け、雄蕊は2本で花冠より長く突出します。茎は斜上し、先端部は長く垂れ下がります。   (植物園 伊藤健)

植物結実情報(847) ワルナスビSolanum carolinense L.(ナス科) 2015-06-29東京農大・農学部・植物園

ワルナスビSolanum carolinense L.(ナス科)

花だけ見ればジャガイモ、葉を見ればナスのイメージです。アメリカ合衆国南東部(カロライナ周辺)の原産の帰科植物で、現在では、ヨーロッパ、アジア、オセアニアに移入分布しています。茎や葉に鋭いとげが多く見られ、垂直および水平に広がる地下茎を張ってあっという間に繁茂します。また、耕耘機などですきこむと、切れた地下茎の一つ一つから芽が出てかえって増殖してしまい、また除草剤も効きにくいため、一度生えると完全に駆除するのは難しいとされています。白または淡い紫色の花を4〜10輪くらいつけ、花冠は杯状で5つに深く裂けます。花の後にできる実は球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、黄橙色に熟します。             (植物園 伊藤健)

植物結実情報(846) タイタンビカスHibiscus x Taitanbicus(アオイ科) 2015-06-28東京農大・農学部・植物園

タイタンビカスHibiscus x Taitanbicus(アオイ科)

今年も、タイタンビカスが開花し始めました。株)赤塚植物園が開発したまったく新しい植物で、ある特定のアメリカフヨウH. moscheutosとモミジアオイH. coccineusの交配選抜種です。草丈は2m以上になることから狭い場所では合いませんが、広いスペースのある場所に向いていて、夏を迎える今の季節から9月一杯花を咲き続けます。花は1日花ですが、1シーズンあたり1株あたり200輪以上の花を咲かせます。花の大きさは子供の顔(直径15〜25cm)ほどもあり、花の色も紅から白色に近いものまで8品種ほどが知られています。寒い地方をはじめ各地に植えられるようになってきています。                         (植物園 伊藤健)

植物結実情報(845) ナルトオウギAstragalus sikokianus Nakai(マメ科) 2015-06-27東京農大・農学部・植物園

ナルトオウギAstragalus sikokianus Nakai(マメ科)

国内では野生の個体は絶滅し、かろうじて標本から採取した種子から発芽した個体が原産地で栽培・維偶然持管理していると聞きましたが、本園では一昨年偶然本種の種子を手に入れ、発芽した個体を栽培維持管理していますが、昨年は株がまだ小さいのか開花しましたが結実までは至りませんでした。今年、株が大きく充実し、1株で茎の先端部の葉腋に花序が今日現在6か所ほどつき、果実が大きく膨らんできました。もうしばらくすれば種子が採取でき、来年度の種子繁殖が可能になると思われます。  (植物園 伊藤健)

植物開花情報(844) Aesculus parviflora Walter (ムクロジ科) 2015-06-26東京農大・農学部・植物園

Aesculus parviflora Walter (ムクロジ科)

トチノミ、蜂蜜,トチ餅などでよく知られ、街路樹などに植栽されるトチノキA. turbinataの仲間で、北アメリカ南東部原産。ただし、トチノキのような高木にはならないで、樹高3〜5mほどの落葉低木。葉は掌状複葉で小葉は5個。茎もトチノキのように単立せず複数の叢生し、茎の先端部に長さ30cm程の穂状花序を出し、花を多数つけます。花弁は白色で小さく、雄蕊は花弁より長く3〜4cmにも達し目立ちます。                           (植物園 伊藤健)

ページの先頭へ