植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報(823) ノハナショウブ(アヤメ科) 2015-06-05東京農大・農学部・植物園

ノハナショウブIris ensata Thunb. var. spontanea Nakai ex Makino et Nemoto(アヤメ科)

関東地方も今日から梅雨入りか?その梅雨の季節に似合う花にハナショウブI. ensata var. ensataがありますが、実は近年の考察で、おそらく東北地方でノハナショウブの色変わり種が選抜され、戦国時代か江戸時代はじめまでに栽培品種化したものとされています。そのノハナショウブが開花しました。日本では、北海道から九州にかけて分布し、 海外では、朝鮮半島や中国東北部、シベリアなどにもみられ、湿原や湿った草地に生える多年草です。茎先に濃い紅紫色の花を咲かせますが、内花被片と外花被片が3枚ずつ見られ、外花被片のつけ根の部分に黄色い筋が入ることが大きな特徴です。 (植物園 伊藤健)

植物開花情報(822) Amorphophallus bulbifer Blume (サトイモ科) 2015-06-04東京農大・農学部・植物園

Amorphophallus bulbifer Blume (サトイモ科)

世界最大の花というとラフレシアRafflesia arnoldii(ラフネシア科)とショクダイオオコンニャクAmorphophallus titanumの2種でよく知られていますが、そのコンニャク属Amorphophallusの1種A. bulbiferaが開花しています。現段階では花茎はあまり伸びていませんが、過去の開花を考えればこれから20cmほど伸びると思われます。苞は長さ25cm余りで、内面のピンク色で下部ほど濃くなります。花序の上部の付属体は白色で、その下部に雄蕊群・雌蕊群が続きます。インド〜ビルマに分布。            (植物園 伊藤健)

植物開花情報(821) ネジバナSpiranthes sinensis Ames var. amoena H.Hara(ラン科) 2015-06-03東京農大・農学部・植物園

ネジバナSpiranthes sinensis Ames var. amoena H.Hara(ラン科)

ネジバナの花が咲きはじめました。植物を知らない人でも、1度見たら、その可愛さでこの植物のファンになることでしょう。都心などでは芝生の中によく見られます。植物園では何故か、植木鉢の中に生育します。草丈は20〜30cm余り、その名前のように花は螺旋状につき、5弁がピンク、唇弁が白。意外に身近に生育しているかもしれません。探してみてはいかがですか。                       (植物園 伊藤健)

植物開花情報(820) ジョウザンDichroa febrifuga Lour.(アジサイ科) 2015-06-02東京農大・農学部・植物園

ジョウザンDichroa febrifuga Lour.(アジサイ科)

中国南部、インドシナ、インドなどに分布する常緑・時に落葉低木で、アジサイ属に近縁な種類で、アジサイとの間に属間交配種も作られており、ジョウザンアジサイ・ジョウザントキワアジサイと呼ばれます。漢方では根を常山、若枝を蜀漆(しょくしつ)といい解熱・催吐剤に用いられています。花序にはコアジサイHydrangea hirtaのように装飾花は見られず、両性花のみで青紫〜明るい青色の小花の集合花を咲かせます。また、花後できる果実は明るい藍色の果実で楽しめます。 (植物園 伊藤健)

植物開花情報(819) ヒマラヤヤマボウシCornus capitata Wall. (ミズキ科) 2015-06-01東京農大・農学部・植物園

ヒマラヤヤマボウシCornus capitata Wall. (ミズキ科)

中国南部からネパールにかけ生育するヤマボウシC. kousa subsp.
kousaの仲間ですが、ヤマボウシが落葉樹であるのに対し、本種は常緑樹。樹高はやや低く12mあまり。5月下旬から6月上旬かけ、花は咲き始めます。一見花のように見える苞はややクリーム色で、4個の苞の中央部分に本来の花が多数集まった集合花が見られます。花後できる集合果はやがて赤色になり、在来のヤマボウシ同様食べることができ、「ヒマラヤヤマボウシ」のことを、英名ではHimarayan Strawberry Treeと呼ばれす。 (植物園 伊藤健)

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