植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報(881) パイプカズラAristolochia elegans Mast. (ウマノスズクサ科) 2015-07-31東京農大・農学部・植物園

パイプカズラAristolochia elegans Mast. (ウマノスズクサ科)

外見は毒々しく、まるで食虫植物のように見えますが、昆虫を閉じ込め、内部でもがき動き回ることで受粉をさせます。黒紫色の果実のように見えるものは萼で、煙草を吸うパイプに形が似ていることから由来しています。
草丈は3〜5mにもなります。つる性で、葉の脇から出る花の長さは8?ほどあります。花弁はなく、葉は心形で互い違いに生えます。実の特徴としては、さく果で、熟すると下部が裂け、種子が散布されます。成熟した裂開果実の中には軽くて風に飛ばされやすそうな種子が多数含まれています。
 (博物館実習生 バイセラ 4年 遠藤舞子)

植物開花情報(880) アカソBoehmeria silvestrii W.T.Wang (イラクサ科) 2015-07-30東京農大・農学部・植物園

アカソBoehmeria silvestrii W.T.Wang (イラクサ科)

北海道から九州、中分布する多年草で、明るい落葉 広葉樹林の林縁や谷筋などのやや湿った場所に生育し、キャンパスでは明るくやや湿度のある場所にみられます。草丈50〜80cmで、葉柄とともに赤色を帯び、葉は対生で特徴のある形で3脈が目立ち、中央の裂片は尾状に長く伸びます。雄花序は花茎の下に、雌花序は上にみられます。茎の繊維が丈夫で、古い時代からこの繊維を取り出して布として利用してきました。   

画像 中)雌花序
   下)雄花序
                (植物園 伊藤健)

植物開花情報(879) ウイキョウFoeniculum vulgare Mill. (セリ科) 2015-07-29東京農大・農学部・植物園

ウイキョウFoeniculum vulgare Mill. (セリ科)

ウイキョウというより、フェンネルという名前のほうが通じるかもしれません。地中海沿岸が原産とされ、古代エジプトや古代ローマでも栽培されていた記録があり、歴史上もっとも古い作物の1種でもあります。草丈は1〜2mほどに生長し、葉は糸状で分裂します。今の季節、枝先に複数の散形花序をつくり、黄色の小さな花をつけます。葉はハーブ、種子はスパイス、茎は野菜として利用されます。                      (植物園 伊藤健)

白馬山麓からの植物情報(878) ハッポウワレモコウ(バラ科) 2015-07-29東京農大・農学部・植物園

ハッポウワレモコウSanguisorba x takahashihideoi Naruh. (バラ科)

カレッジ講座で訪れた北アルプス・八方尾根・八方池でハッポワレモノウが花を咲かせていました。1997年神奈川県博物館の高橋秀男氏のよって、ワレモコウS. officinalisとカライトソウS. hakusanensisの雑種として記載命名されましたが、その後高山性に生育するワレモコウが別種ミヤマワレモコウS. grandifloraであることが判明し、S. x takahashihideoi に組み替えられました。その際、新学名の種小名のTakahashihidenoiは最初の発見者高橋氏を記したものです。            (植物園 伊藤健)

白馬山麓からの植物情報(877) オオバツツジRhododendron nipponicum Matsum. (ツツジ科) 2015-07-28東京農大・農学部・植物園

オオバツツジRhododendron nipponicum Matsum. (ツツジ科)

「五竜遠見高山植物園」坪井氏の案内で久しぶりにオオバツツジの花をみる機会をえました。本州の秋田県から福井県にかけての日本海側に分布し、亜高山〜高山帯の雪崩斜面や低木林に生える落葉低木。今回みた遠見尾根の一部は蛇紋岩質でこれらの超塩基性岩地に多く見られます。樹高は1〜2mで枝はよく分枝し、長さ5〜12cmで特徴的な倒卵形〜長楕円形の葉が互生し、枝先に集まってつきます。花期は6〜7月で、枝先の葉の下の枝に黄白色の花が5〜10個下向きに咲きます。ツツジの花を見慣れている人にとっては異質のツツジと言ったところでしょうか。               (植物園 伊藤健)

ページの先頭へ