植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物情報(946) セイダカアワダチソウ(キク科) 2015-09-30東京農大・農学部・植物園

セイダカアワダチソウSolidago canadensis L. var. scabra Torr. & A. Gray(キク科)

キャンパス内でもセイダカアワダチソウの開花の季節を迎えようとしています。外来生物法で要注意外来生物リストのあげられています。北アメリカ原産で日本へは明治時代に切り花用の観賞植物として導入された帰化植物です。河原や空き地などに群生し、草丈1〜2.5m、生育条件がいいと3.5〜4.5m程にもなります。茎は単立し、これからの季節、これからの季節茎の先端部に多数の花を咲かせなます。繁殖は種子だけでなく地下茎でも増え、そのためが群生します。また、アレロパシーを有しており、根から周囲の植物の成長を抑制する化学物質を出すことでも良く知られています。気が付いたら駆除をお願いしたい植物です。                   (植物園 伊藤健)

植物結実情報(945) ワシントンヤシWashingtonia filifera H.Wendl. ex De Bary(ヤシ科) 2015-09-29東京農大・農学部・植物園

ワシントンヤシWashingtonia filifera H.Wendl. ex De Bary(ヤシ科)

我々日本人の大半の人はヤシというと熱帯地域に生育するココヤシ Cocos nucifera を思い浮かべ、当然果実も20cmほどもある大きいものを想像します。ここに紹介するワシントンヤシは樹高20m以上に生長するヤシで、姿形はヤシそのものです。それでは果実の姿形を見てみましょう。茎の上部に多数見られる2mはあろうかと思われる葉の間からの球状の種子が多数つけた長さこれまた2m程の枝がたわわになって見られます。足元をみるとすでに落下したと思われる種子が多数見られます。大きさ1cm。ヤシ科のイメージが一変するヤシです。(植物園 伊藤健)

植物開花情報(944)  2015-09-28東京農大・農学部・植物園

ゲンノショウコGeranium thunbergii Siebold ex Lindl. et Paxton(フウロソウ科)

民間薬は一般的に用いるので、まず、安全で副作用が無いことが一番の条件になりますが、本種は民間薬としてよく知られ、胃腸実際に効く証拠を意味で「現の証拠」−ゲンノショウコーと名付けられました。草丈40cmほどの多年草で、葉は掌状に分かれ、一見毒草で有名なトリカブトに似ます。花は夏期から開花し、花弁は5枚。紅紫花は西日本に、白紫花は東日本に多く見られ、時に桃色花も見られます。分布は広く、北海道の草地や本州〜九州の山野、また、朝鮮半島、中国大陸などに生育します。秋に果実が熟し,長いくちばし状の部分が縦に五つに裂け,種子をとばしながら外側に巻き上がる姿が神輿のように見えることから、ミコシグサとも呼ばれます。                                (植物園 伊藤健)

植物開花情報(943) キンモクセイOsmanthus fragrans Lour. var. aurantiacus Makino 2015-09-28東京農大・農学部・植物園

キンモクセイOsmanthus fragrans Lour. var. aurantiacus Makino
(キンモクセイ科)

キンモクセイは分類学上ギンモクセイO. fragransの変種で、樹高は4〜6m、大きいものでは10mを超えます。10月頃に香りの良い橙黄色の花が多数束生し強い芳香を漂わせ、ジンチョウゲDaphne odora(ジンチョウゲ科)、クチナシGardenia jasminoides(アカネ科)とともに庭木の三香木と呼ばれます。江戸時代に中国から導入され、挿し木で増やされていきました。雌雄異株で日本には雄株しかなく、結実しません。雄花には雄蕊が2個と先がとがった不完全な雌しべが1個あります。雄株の方が雌株より花が美しく香りが強いです。属名のOsmanthusは“匂う花”という意味があります。(厚木植物研究会 農学科1年 永沼琴)

植物開花情報(942) マユハケオモトHaemanthus albiflos Jacq.(ヒガンバナ科) 2015-09-27東京農大・農学部・植物園

マユハケオモトHaemanthus albiflos Jacq.(ヒガンバナ科)

南アフリカ原産の球根植物で、和名マユハケの由来は化粧道具の「眉刷毛」から、葉のつき方がオモトRohdea japonicaに似ていことから名付けられましたが、オモトそのものはキジカクシ科で本種とは全く関係がありません。日本へは明治時代の初期に渡来したとされ、植物愛好家の中には育てている方も多いかもしれません。花茎の先端部に一見非常に多くの葯をつけた雄蕊が見られますが、葯が見られない雌蕊も見られ、多数の花が咲いていることがわかります。葉は大きく粉を吹いたような質感をしており、裏側には毛が生えています。
         (厚木植物研究会 農学科1年 上田鉄太郎)

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