植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報(961) ノコンギク(キク科) 2015-10-16東京農大・農学部・植物園

ノコンギク
Aster microcephalus Franch. et Sav.
         var. ovatus Soejima et Mot.Ito(キク科)

日本固有種で、日本全土に広く分布する草丈50-100cmほどの多年草。茎葉は柄がなくて卵状楕円形から卵形で三行脈、縁には粗くて浅い鋸歯が見られ、葉の両面ともに短い毛があり、触れるとザラザラします。花は茎先にまとまってつき、花径は25mmほどの花を咲かせます。キャンパス内に見られる個体は白色の舌状花をもつ花を咲かせます個体が大半を占めますが、舌状花の花色には白色、紫を帯びた白から薄紫と変異が多数知られ、古くから知られる栽培種・紺菊(コンギク)A. microcephalus. var. ovatus 'Hortensis'と呼ばれるものは本種のもととなったと思われ、花は濃青紫色の花弁と黄色い筒状花からなる小花を沢山咲かせます。   (植物園 伊藤健)

植物開花情報(960) ダルマギクAster spathulifolius Maxim. (キク科) 2015-10-15東京農大・農学部・植物園

ダルマギクAster spathulifolius Maxim. (キク科)

ダルマギクは日本原産の野生のキクで、本州の西部から九州にかけて日本海側の海岸の岩場に生育し、さらに朝鮮半島等でもみられます。
野生のキクですが、花が美しいので園芸店などでも栽培した株が多く取り扱われています。一般的なキクとは異なり葉が肉厚で、葉や茎の表面に細かい白い毛が生えているため、触れると柔らかな手触りでなんともいえません。花は径4cmほどと大きさで、形の整った淡い紫色の綺麗な花を咲かせます。まれに白花を咲かせるものもあるようです。草丈は20〜30cmとあまり大きくなりません。
            (厚木植物研究会 バイオセラピー学科1年 吉兼彩乃)

植物開花情報(959) Stenoglottis lomgifolia Hook. f. (ラン科) 2015-10-15東京農大・農学部・植物園

Stenoglottis lomgifolia Hook. f. (ラン科)

南アフリカ原産で、標高0〜1300mまでの腐植に富んだ岩場に自生します。深緑に赤い斑点がはいった長さ約15cmほどの葉を地際から放射状に出し、その中央部から約30〜40cmほどの花茎を伸ばします。花軸に着く一輪の花は小さなものですが鮮やかな桃色をしており、たくさんの数が咲くためとても見応えがあります。寒冷地では冬には葉が枯れ、地中にある肥大した根茎のみで冬を越します。本種とS. fimbriataを掛け合わせたものはムレチドリと呼ばれ、山野草としても広く出回っています。(厚木植物研究会 農学科1年 上田鉄太郎)

植物開花情報(958) オオブタクサAmbrosia trifida L.(キク科) 2015-10-14東京農大・農学部・植物園

オオブタクサAmbrosia trifida L.(キク科)

北アメリカ原産の大型の帰化植物で、草丈1〜3mに達する1年草。葉の形からクワモドキとも呼ばれ升。現在、北海道、本州、四国、九州まで広く帰化し、河川敷や荒地などに大群落をつくっています。少し前までは、同属のブタクサA.artemisiifoliaが繁茂し、花粉症の大きな原因とされましたが、都市部では現在ではブタクサは姿を消し、オオブタクサに変わっています。花はキク科では比較的少ない風媒花で雌雄同株。雄頭花は直径2〜5mmで、細長い総状花序に下向きにつきます。雌性頭花は雄花序の基部の苞葉に2〜3個ずつ、束につきます。                 

画像 中)雄花
   下)雌花

            (植物園 伊藤健)

植物開花情報(957) チャノキCamellia sinensis Kuntze (ツバキ科) 2015-10-13東京農大・農学部・植物園

チャノキCamellia sinensis Kuntze (ツバキ科)

チャノキは工芸作物の一種で、収穫した葉を加工すると茶葉になります。「一針三葉」と呼ばれる新芽および新芽のすぐ下にある葉が特に良い茶葉になります。
チャノキには大きく分けて低木性で葉が小さな中国型var. sinensisと高木性で葉が大きなアッサム型var. assamicaがあり、中国型は緑茶に、アッサム型は紅茶に向いているとされています。今回ご紹介するチャノキは中国型で、栽培されているものは1m前後の高さになるように剪定されています。果実の大きさは花と同じぐらいの大きさで、2から3個の種子が含まれています。しかし、種子を用いて株を増やすと茶葉の品質が落ちてしまうため、通常挿し木で株を増やします。
5月ごろに飲まれる新茶はチャノキが冬季の間に蓄えた栄養が多く含まれているため、1年の間で最も美味しいとされています。
(博物館実習生 農学科4年 鎌田彩歌)

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