植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報(1004) Camellia caudata Wallich (ツバキ科) 2015-11-30東京農大・農学部・植物園

Camellia caudata Wallich (ツバキ科)

中国の浙江、広東、広西、雲南、海南島、台湾、香港、ベトナム、ビルマ、アッサム、ブータンに分布するツバキ属の野生種です。本株はベトナムから深谷市在中のツバキ育種家平井湊晨が日本に導入し増殖した株で、1昨年埼玉県深谷で購入したものです。枝は横に広がり、葉の先端が下垂する性質があり、花柱や花糸は有毛で中国名)長尾毛蘂茶と呼ばれます。花弁は白色、5〜6弁、花径2cm前後と小型で目立たず、とくに観賞価値はそれほどあるとは思われませんが素朴な魅力があります。     (植物園 伊藤健)

植物結実情報(1003) カラスウリTrichosanthes cucumeroides Maxim. ex Franch. et Sav.(ウリ科) 2015-11-29東京農大・農学部・植物園

カラスウリTrichosanthes cucumeroides Maxim. ex Franch. et Sav.(ウリ科)

キャンパス内の雑木林の縁やや低木の刈込の上に直径5〜7cmの卵型形状のオレンジ色の果実が見られます。カラスウリの果実です。雌雄異株のツル性植物です。実は夏、素晴らしい花を咲かせます。但し、夕方から開花し、日の出前には閉じてしまいます。花弁は白色で主に5弁時に4弁、6弁で、やや後部に反り返り、縁部が無数の白く細いひも状になって伸び、花径7〜10cm程で網あるいはレース状に広がっているように見え、初めて見る人にとっては神秘的な美しさがあります。観察して見ると、開きはじめると1時間ほどで開きます。今年はすでに見ることはできませんが。是非、見てもらいたい花です。      (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1002) マルバアサガオ Ipomoea purpurea Roth (ヒルガオ科) 2015-11-28東京農大・農学部・植物園

マルバアサガオ Ipomoea purpurea Roth (ヒルガオ科)

今朝の寒さは今季一番では、でもマルバアサガオがまだ咲いています。
熱帯アメリカ原産の一年草植物で、江戸時代に観賞用として渡来しましたが、現在では栽培することもなく各地に野生化しています。葉は互生し、長さ7〜13cmの心形で、先端は急にとがります。花は直径5〜8cmの漏斗形で、紅紫色を中心に赤、青、白色など様々な花色が見られ、愉しむことができます。果実は櫺未撚峺紊鵬叱きになる特徴があります。植物園でも絞りの入った花などを栽培していますが、これから少しずつ違ったタイプの花を集めようとしています。                     

画像 下)植物園で栽培している本種マルバアサガオ

(植物園 伊藤健)

植物開花情報(1001) Camellia grijsii Hance (ツバキ科) 2015-11-27東京農大・農学部・植物園

Camellia grijsii Hance (ツバキ科)

ツバキC. japonicaは日本ではよく知られたツバキ属の1種で、ツバキ属は日本・中国を含む東アジアから東南アジア、ヒマラヤにかけて約250種が分布しています。ここに紹介するC. grijsiiは中国、福建・江西・湖北に見られる中国固有種。花は白色の花弁が5〜6個、径4cmほどの小型で香りがあります。本種の大きな特徴として、雄蕊の花糸の長さが不揃いで、基部から約2/3が合生しています。葉は楕円〜広楕円形で、長さ3.5〜5cm、幅1.5〜3cmと小型で、葉の表面は我々がよく見る日本原産のツバキと異なり、網脈部がへこみます。また、本種の八重咲と思われるものが時に見られ、”菊花茶”と呼ばれます。
                       (植物園 伊藤健)

植物情報(1000) サツマノギクChrysanthemum ornatum Hemsl.(キク科) 2015-11-27東京農大・農学部・植物園

サツマノギクChrysanthemum ornatum Hemsl.(キク科)

キク属Chrysanthemumはアジアやヨーロッパ に40種くらいが分布し、キャンパス内に野生種リュウノウギクC. japonicumが見られます。ここに紹介するサツマノギクはキク属の野生種で、その名前のように鹿児島県の海岸と屋久島、さらの熊本県に生育する日本固有種です。草丈25〜50cmで、茎や葉には銀白色の毛が密 生し、葉は羽状に浅く裂けます。花は今の季節11月 から12月ごろ、直径4〜5cmほどの花を咲かせます。日本に分布するキクでは最も大きな頭状花をつけるものの一つです。頭状花に見られる舌状花は基本には白色ですが、特に赤色を帯びます。
(植物園 伊藤健)

ページの先頭へ