植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

北アルプスからの植物情報(1156) マツランGastrochilus matsuran Schltr.(ラン科) 2016-04-30東京農大・農学部・植物園

マツランGastrochilus matsuran Schltr.(ラン科)

大学カレッジ講座の関係で北アルプス山麓白馬村に来ています。例年より今年は春が早くカタクリ、フクジュソウの花はすで終り、サクラも大半が散ってしまっています。そんな関係から例年いかない場所に下見いったところ、落ちたスギ小枝に着生ランを発見、カヤランかと思いましたが、葉の赤い斑点が見られ、付近を捜してみると落ちた小枝に小さいですが赤色の花が咲き、長野県では絶滅危惧砧爐忙慊蠅気譴討い襯泪張薀麒面哨戰縫ヤランであることが判明、手元の資料では県内の北部では新産か?花は極小さく紅紫色の斑点があり、半開して径約8mm。屋久島から宮城県まで分布。    (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1155) カリアンサス‘ ハートレッジワイン’(ロウバイ科) 2016-04-29東京農大・農学部・植物園

カリアンサス‘ ハートレッジワイン’
Calycanthus 'Hartlage Wine' (ロウバイ科)

ロウバイ科の植物というと中国原産の落葉樹で早春に黄色の花を咲かすロウバイChimonanthus praecoxが人気で、大半の人がこの花を思う浮かべると思いますが、これからの季節に咲く物もあります。北アメリカ産のアメリカロウバイ(クロバナロウバイ)Calycanthus floridus var. glaucusと中国産ナツロウバイC. chinensisがそれに当たります。
ここに紹介するものはこれらの2種間の種間交雑種によって作られたもので、アメリカ・ノースカロライナ大学から発表されたもので、母種であるアメリカロウバイに似た茶褐色で、ナツロウバイのような花径7cmと大きな花を咲かせ、樹高も大きくなるようで、耐病性、耐寒性にも優れているという。
                                  (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1154) ギンランCephalanthera erecta Blume var. erecta(ラン科) 2016-04-28東京農大・農学部・植物園

ギンランCephalanthera erecta Blume var. erecta(ラン科)

北海道、本州、四国、九州、さらに朝鮮半島、台湾、中国大陸に見られ、明るい林内に生育します。茎は直立し、草丈10-20cmほどの小型の多年草。葉は3-6個が互生し、葉身は狭長楕円形で、長さ3-8cm、幅1-3cmになり、葉先は鋭くとがり、基部は茎を抱き、葉に無毛。今の季節、茎先に数個の白色の花をつけます。外花被片は披針形で先端はややとがり、長さは7-9mm、側内花被片は広披針形で先端は鈍頭で、長さは外花被片よりやや短く、あまり開きません。大きな特徴として唇弁の基部は筒状になって明らかな距が見られます。近縁種にササバギンランC. longibracteata がありますが、本種はこれより小型で、茎の上部に見られる葉2個が花序より下に位置します。     (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1153) セイシカRhododendron latoucheae Franch.(ツツジ科) 2016-04-27東京農大・農学部・植物園

セイシカRhododendron latoucheae Franch.(ツツジ科)

沖縄・石垣島と西表島に分布し、高さ7〜8mになる常緑小高木。3月〜4月に薄紫色の花を咲かせます。以前、西表島を尋ねた際、山の中でその清楚な花をみて感動したことを今でも覚えています。セイシカは漢字で書くと「聖紫花」、漢字で表してもなんとなくイメージが湧くと思います。葉は互生し枝先に集まってつき、質は革質で、葉身は長さ5-9cm、幅1.5-3.5cmになり、長楕円形から狭長楕円形で、先は短くとがり先端に腺状突起があり、両面は無毛で葉脈は明らか。花は枝先に3-5個の花をつけ、花冠は淡桃紫色または桃色で、径4-5cmの筒状鐘形で5深裂し、花冠の上側内面に紅紫色の斑点があります。  (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1152) ガイジンドウAjuga ciliata Bunge var. villosior A.Gray ex Nakai(シソ科) 2016-04-26東京農大・農学部・植物園

ガイジンドウAjuga ciliata Bunge var. villosior A.Gray ex Nakai(シソ科)

明るい草原、落葉樹林下などに生える多年草で、北海道、本州、九州に分布する固有種ですが、もともと個体数は少なく、絶滅危惧IB類(EN) 近い将来に絶滅する危険性が高い種とされています。草丈高さ30僉40僂之圓歪称し、赤紫色を帯び、茎や葉には白い細かな毛がたくさん見られます。花時は5月から6月、茎の上部に短い総状花序を出し、苞葉の脇に長さ1僉1.2僂凌扱舛鬚靴寝屬鬚弔院花色は紅紫色。和名カイジンドウは、甲斐の国に咲く竜胆(リンドウ)の意味といわれます。                   (植物園 伊藤健)

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