植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報(1208) ミソハギLythrum anceps Makino(ミソハギ科) 2016-06-30東京農大・農学部・植物園

ミソハギLythrum anceps Makino(ミソハギ科)

日本および朝鮮半島に分布し、湿地や田の畔などに生える多年草、時に栽培されます。茎の断面は四角。葉は長さ数cmで細長く、対生で交互に直角の方向に出る。今の季節からお盆にかけて紅紫色の小さい花を茎の上部葉腋に1〜3個咲かす。花弁は4〜6枚、萼筒は長さ5〜8mmで12脈があり、縁に三角状の歯牙が6個あり、その間に細針状の付属体がある。雄蕊は12本、花柱は1本。包葉は縁にだけ毛状突起があります。旧盆の際には、仏前の供物に水を注ぐのに花穂を使うため、ボンバナとも呼ばれ親しまれています。                     (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1207)スズサイコVincetoxicum pycnostelma Kitag.(キョチクトウ科) 2016-06-28東京農大・農学部・植物園

スズサイコVincetoxicum pycnostelma Kitag.(キョチクトウ科)

個人的な話で申し訳ありませんが、今から40年ほど前所属していた研究室に依頼された厚木市内の植物調査があり、市内鳶尾山山頂の草地で本種が生育していることを確認しました。しかし、その後私の前には1回も現れることがなく40年が過ぎました。ここでは場所は明らかにできませんが確実にある生育地に向かいましたが1年目は見つけることがでず、2年目にやっと生育を確認しました。北海道、本州、四国、九州の山地や平地の草原に稀に見られる多年草で、草丈70cmほどの茎を単立し、上部葉腋から花序を出し、直径1〜2cmの黄褐色の花をまばらにつけます。花は早朝に開き、日が当たると閉じてしまいます。    (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1206) ヤマユリLilium auratum Lindl.(ユリ科) 2016-06-28東京農大・農学部・植物園

ヤマユリLilium auratum Lindl.(ユリ科)


ヤマユリは日本原産のユリで、東日本を中心とした本州に分布します。漢字では「山百合」と書き、その漢字のとおり、比較的に日当たりの良い山野の斜面や明るい林でよく育ちます。学名の「auratum」は「黄金色の」という意味で、花弁に入る黄色い筋に由来します。草丈1〜2m、花径20〜25cmほどで、ユリの中でも最大級の大きさになります。主な開花期は7〜8月の多年草で、最初の花を咲かせるまでは3、4年ほどかかりますが、本株はキャンパス内のヤマユリの実生4年目で初めて開花したものです。
 (博物館実習生 バイオセラピー学科 4年 相田恵美)

植物開花情報(1205) キキョウPlatycodon grandiflorus A.DC.(キキョウ科) 2016-06-27東京農大・農学部・植物園

キキョウPlatycodon grandiflorus A.DC.(キキョウ科)

山野の日当たりの良い所に育ち、日本全土、朝鮮半島、中国、東シベリアに分布する多年草のキキョウが早くも花が開き始めました。意外かもしれませんが、本種は秋の七草の1種でもあります。何故、秋の七草にキキョウが含まれているのでしょうか。本来、今の季節から開花し始めますが、初夏に一通り花が咲き終わった後、茎を株元から1/3〜半分くらいの位置で切り戻しを行います。そうすると、茎の途中から新たに芽が出てきて、また花を咲かせます。その季節が秋ということです。残念ながら、現在では野生の個体を見ることは少なく、絶滅危惧種に指定されています。多くの人が見慣れているキキョウは江戸時代から続く園芸品種化され栽培されているものが多いようです。                (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1204) チャイニーズハットHolmskioldia tettensis Vatke(シソ科) 2016-06-65東京農大・農学部・植物園

チャイニーズハットHolmskioldia tettensis Vatke(シソ科)

日本で主にチャイニーズハットと呼ばれているものには本種とH. sanguinea の2種があり、本種はアフリカ原産の低木です。桃色の花弁のように見える部分は萼で、この萼が中国の帽子に似ていることから、チャイニーズハットという名前が付けられたそうです。花期は7〜8月で、萼の先に紫色の筒状の花冠が開きます。花冠の先端は5つに裂けます。なおH. sanguinea の花期は11〜12月、萼はオレンジ色で赤色の花冠の花を咲かせます。
(博物館実習生 バイセラピー学科 4年 笹原 祐)

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