植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

白馬山麓からの植物情報(1234) 2016-07-30東京農大・農学部・植物園

エゾアジサイHydrangea serrata Ser. var. yesoensis H.Ohba(アジサイ科)

関東周辺ではアジサイの季節はすでに終りを告げていますが、昨日訪れた北アルプス白馬山麓ではエゾアジサイが素敵な花を咲かせています。樹高2mほどで、ヤマアジサイH. serrataより全体が大きく、青色、青淡色の小さな両性花のまわりに花弁4枚の装飾花が何とも言えません。北海道、本州(日本海側の多雪地帯)に分布します。そして、ヤマアジサイの変種として扱われていますが、近年、ガクアジサイH. macrophylla f. normalisとエゾアジサイが近縁であるという説が出てきています。現在の分布は、ガクアジサイは太平洋側、エゾアジサイは日本海側で、間にヤマアジサイが挟まり接点がありません。どんな歴史があるのでしょう。  (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1233) トキワガワズミViburnum tinus L.(レンプクソウ科) 2016-07-29東京農大・農学部・植物園

トキワガワズミViburnum tinus L.(レンプクソウ科)

地中海沿岸地域原産の常緑低木。本来は3〜4月に開花しますが、キャンパス内のこの株は現在開花中です。淡いピンク色のつぼみから白いお花がたくさん咲きます。果実は成熟の進み具合で緑色から青紫色までゆっくりと時間をかけて変化するので、収穫の季節により果実の色が異なります。果実を乾燥する堅くなり強度もあることから、ネックレスなどの装飾に使えるようです。市場に出回っているものは葉の光沢の有無、産毛の有無、実の色・大きさ・艶、花の時期・色・開花期間などに変異が多く見られ、今後、園芸品種的価値の高いものを選抜されると思われます。
                        (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1232) ウバユリCardiocrinum cordatum Makino(ユリ科) 2016-07-27東京農大・農学部・植物園

ウバユリCardiocrinum cordatum Makino(ユリ科)

草丈1m程の多年生植物で、地下部分には葉柄の下部がふくらんだ鱗茎(球根)を持ちます。葉は長さ15-25cmで網状の脈があり、縦に巻いているものが次第に開き、ハート形のような卵状心形になります。花期は7-8月で、茎の上部に横向きの花をつけます。長さ4-5cmで楕円形の果実をつけます。扁平な種子には広い膜があり、長さ11-13mmの鈍3角形になります。本州の中部以北、北海道には草丈2m程に生長する変種にあたるオオウバユリvar. glehnii が見られます。              (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1231) クサギClerodendrum trichotomum Thunb.(シソ科) 2016-07-26東京農大・農学部・植物園

クサギClerodendrum trichotomum Thunb.(シソ科)

日当たりのよい原野・林縁などによく見られる落葉小高木。葉は大きく、長い葉柄を含めて30cmにもなり、柔らかくて薄く、柔らかな毛を密生する。葉を触ると、一種異様な臭いがするのがクサギの名の由来であります。日本全国のほか朝鮮、中国に分布します。花は8月頃咲きます。花弁は萼から長く突き出してその先で開く。雄蕊、雌蕊はその中からさらに突き出します。花弁は白、がくははじめ緑色でしだいに赤くなり甘い香りがあります。 果実は紺色の液果で秋に熟し、赤いがくが開いて残るために屋外でよく目立ちます。また、欧米では観賞用に栽培される。
                        (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1230) マルバアサガオIpomoea purpurea Roth(ヒルガオ科) 2016-07-25東京農大・農学部・植物園

マルバアサガオIpomoea purpurea Roth(ヒルガオ科)

熱帯アメリカ原産のツル性1年生植物。江戸時代に観賞用として渡来し、現在では栽培されているというよりは各地に野生化しています。葉は互生し、長さ7〜13cmの心形で、先端は急にとがります。花は直径5〜8cmの漏斗形で、紅紫色を中心に赤、青、白色、絞りなど様々なタイプの花を楽しむことができます。大きな特徴として萼は5裂して基部には長い毛が生えます。また、果実は櫺未撚峺紊鵬叱きになり、他のサツマイモ属Ipomoeaの植物と区別できます。
(植物園 伊藤健)

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