植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報(1291) アキノノゲシLactuca indica L.(キク科) 2016-09-30東京農大・農学部・植物園

アキノノゲシLactuca indica L.(キク科)

春先キャンパス内に多く見られるノゲシSonchus oleraceus、オニノゲシS. asperによく似ますが、近縁属のアキノノゲシが開花しています。日本全土および東アジアの熱〜温帯に分布し、山野に生育する1年草または2年草。茎は高さ1〜1.5m、ときに2mに達します。葉は深く羽裂し,上面緑白色,下面粉白色。花期は8〜12月。茎の上部に円錐花序を作ります。花はタンポポなどに比べ淡い黄色、頭状花は径2cmほどで舌状花だけでできています。種子はタンポポの綿毛を小さくしたような形をしている。茎などを傷つけると白い液が出、レタスL. sativa var. capitataも同属の植物です。
(植物園 伊藤健)

植物開花情報(1290) コハクホトトギスTrycirtis 'Kohaku' (ユリ科) 2016-09-29東京農大・農学部・植物園

コハクホトトギスTrycirtis 'Kohaku' (ユリ科)

ジョウロウホトトギスT. macranthaとヤマホトトギスT. macropodaの交配種コハクホトトギスが開花しました。ホトトギス属は東アジアに20種くらいが分布し、多くの園芸交配種が作られてきました。片親であるジョウロウホトトギスの茎は下垂し、黄色の花は上向きに咲かせます。ヤマホトトギスは茎先と葉の脇から散房花序を出し、白地に紅紫色の斑点があり花被片が大きく反り返る花を咲かせます。交配種である本種は花の色は白か淡いクリーム色の地に紅紫色の斑点が入り、「琥珀」に例えられるよう色合いがたいへん美しいものです。  (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1289) ヒガンバナ‘紅孔雀’ Lycoris radiata ‘Benikujyaku’(ヒガンバナ科) 2016-09-28東京農大・農学部・植物園

ヒガンバナ‘紅孔雀’ Lycoris radiata ‘Benikujyaku’(ヒガンバナ科)

キャンパス内や郊外の田の畔などで、真っ赤花を咲かせたヒガンバナが多数見られますが、そのヒガンバナの八重咲き品種‘紅孔雀’が開花し始めました。‘球磨川’‘黒法師’‘黒法師’ などの八重咲きのヒガンバナが知られていますが、八重咲きとしては最も流通していると思われるもので、鹿児島辺りから普及してきたものと考えられています。早咲きの個体では時に花被が癒着して開かなくなることもあり、昨年は開かなかったように記憶していますが、今年は見事な花芸を見せてくれました。花の中央部に花被化できなかった雄蕊がわずかに見られます。               (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1288) キツネノマゴJusticia procumbens L. var. procumbens(キツネノマゴ科)2016-09-28東京農大・農学部・植物園

キツネノマゴJusticia procumbens L. var. procumbens(キツネノマゴ科)

東アジア〜東南アジア、ヒマラヤまで広く分布し、日本では本州以西に自生し、道端や草地、土手など身近な場所で普通に見られる1年草。茎の高さは10〜40cm。対生する葉は卵形で、花期は8月から10月。花は淡紅色の唇形花で、長さ約8mmの花が穂状に密集してつきます。萼片や苞の縁には白い毛があります。おしべは2個、花後にできる果実は長さ6mm、熟すと2裂します。果期に発達した胚珠の柄は弾力を持ち、種子を飛ばします。名前の由来は「花がキツネに似ている」「花が狐の尾に似ている」など諸説ありますが、正確な由来は分かっていません。
        (博物館実習生    バイオセラピー学科 4年 相田恵美)

植物開花情報(1287) シャクチリソバFagopyrum dibotrys H.Hara(タデ科) 2016-09-27東京農大・農学部・植物園

シャクチリソバFagopyrum dibotrys H.Hara(タデ科)

よく知られるソバF. esculentumが一年草であるのに対して、シャクチリソバは多年草であることから、「宿根ソバ」とも呼ばれます。原産地は北インド〜中国で、日本には明治時代に薬種として持ち込まれ現在では全国に広く帰化植物として生育しています。漢字では「赤地利蕎麦」と表記され、茎の根元の部分が赤い蕎麦という意味があります。中国ではシャクチリソバの塊茎が解毒などの薬用に用いられていました。日本では中国と同様にシャクチリソバを薬用に使うだけでなく、実を加工してそば粉を作り、若葉は野菜そばに使用するなど食用としても用いられました。         (博物館実習生 バイオセラピー学科 4年 鈴鹿輝昭)

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