植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物結実情報(1322) ガガイモMetaplexis japonica Makino(キョウチクトウ科) 2016-10-31東京農大・農学部・植物園

ガガイモMetaplexis japonica Makino(キョウチクトウ科)

路傍・法面の草地などに生育する多年草で、8月上旬に開花していたガガイモが果実を付けています。花の大きさは径1cmほどと小さいですが、果実は表面に不規則な凹凸が見ら、大きさは長さ10cmほどに達します。まだ成熟するのには時間がかかるようですが、成熟した果実はやがて2つに裂開し内部には満つには絹毛が見られ、その基部(きぶ)に種子が見られタンポポの種子のように風などで種子を飛ばし分布を広げるようです。かつてはこの絹毛を綿の針刺し・朱肉に・朱肉に使用しました。          (植物園 伊藤健)

植物結実情報(1321) アオツヅラフジCocculus trilobus DC. (ツヅラフジ科) 2016-10-31東京農大・農学部・植物園

アオツヅラフジCocculus trilobus DC. (ツヅラフジ科)

北海道、関東地方以西〜沖縄の低地の草原や道端などに生える雌雄別株・つる性の落葉木本植物。つるは右巻きで、葉は互生する。葉身の長さ3〜12cm、幅2〜10cmの広卵形や卵心形。また、葉の形は変化に富み、浅く3裂することもあります。花期の7月〜8月に枝先と葉腋に小さな花序を出し、黄白色の花をつけます。今の季節である10月〜11月には薄く白い粉を帯びた黒色の果実に熟す。熟す前の若い果実は、淡い緑色をしていて、果実の色の鮮やかな変化も楽しめる。見た目はブドウのような可愛らしい果実です。茎や根は木防已(モクボウイ)と呼ばれる漢方の薬に使われ、利尿、鎮痛、解熱に薬効がある有名な薬草。
                (博物館実習生 バイオセラピー学科 4年 相田恵美)

植物開花情報(1320) ヤクシソウ(キク科) 2016-10-28東京農大・農学部・植物園

ヤクシソウCrepidiastrum denticulatum J.H.Pak et Kawano(キク科)

ヤクシソウは山地の日当たりのよいところに生育する越年草で、北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国、ベトナムに分布します。茎は高さ30〜120cmになり、よく枝分かれします。茎の葉は基部で茎を抱き、茎や葉を切ると白色の乳液が出ます。8〜11月、枝先に多数の黄色の頭花を咲かせます。頭花は直径約1.5cmで、13〜19個の小さな花から成ります。開花後、花柄が曲がり花は下を向きます。果実は黒褐色の痩果で長さ3.5cm、純白色の冠毛があります。
  (博物館実習生 バイセラピー学科 4年 笹原 祐)

植物開花情報(1319) アイノコセンダングサ(キク科) 2016-10-27東京農大・農学部・植物園

アイノコセンダングサBidens pilosa L. var. intermedia Ohtani et Shig. Suzuki(キク科)

今の季節、キャンパス内には通称‘ひっつきむし’が全盛を迎えていますが、その多くはアイノコセンダングサと呼ばれる種類です。本種は白い舌状花が見られないコセンダングサB. pilosa var. pilosaと白い舌状花が見られるコシロノセンダングサB. pilosa var. minor の雑種と考えられています。では、そのアイノコセンダングサの花を見てみましょう。白い舌状花がよく目立つ個体から筒状花の周囲のわずかに白色の筒状花が見られるもので、様々なタイプが見られ、興味が注がれます。                 (植物園 伊藤健)

植物開花情報(1318) チャノキCamellia sinensis Kuntze(ツバキ科) 2016-10-26東京農大・農学部・植物園

チャノキCamellia sinensis Kuntze(ツバキ科)

かつてはThea sinensis の学名で呼ばれていましたが、現在がツバキ属Camelliaに分類されている常緑広葉樹チャノキの花が咲いています。単にチャと呼ぶこともあります。原産地はインド・ベトナム・中国西南部とされるが詳細は不明で野生化したものを含め熱帯から暖帯のアジアに広く分布します。チャノキには2変種が知られ、中国種C. sinensis var. sinensisは中国南部に自生する灌木でわが国で主に栽培されます。インドのアッサム地方、スリランカなど湿潤な地域には主に紅茶用のアッサム種アッサムチャC. sinensis var. assamicaが見られ8-15mにも達する高木になります。      
(植物園 伊藤健)

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