植物園だより
(植物園ブログ 厚木キャンパス)

植物開花情報(1349) キヅタHedera rhombea Bean(ウコギ科) 2016-11-30東京農大・農学部・植物園

キヅタHedera rhombea Bean(ウコギ科)

つやのある葉を互生につける常緑植物です。日本に自生しており、別名フユヅタと呼ばれています。耐陰性が高く乾燥にも強い性質で10〜12月頃にはヤツデFatsia japonicaに似た花を咲かせます。キヅタやキヅタの品種の植物を含めて、総称してアイビーLvyやヘデラと呼ばれることもあります。
茎から気根と呼ばれる根を出して、樹木などに吸着して伝って伸びることから、「木を伝う」という意味から「キヅタ」という名前となったとされています。
(博物館実習生 
バイオセラピー学科 4年 鈴鹿輝昭)

植物紅葉情報(1348) ツタParthenocissus tricuspidata Planch. (ブドウ科) 2016-11-30東京農大・農学部・植物園

ツタParthenocissus tricuspidata Planch. (ブドウ科)

一般の方は紅葉といえばモミジを思い浮かべますが、植物それぞれ個性ある紅葉が見られます。つる性の落葉性木本植物のツタの葉が紅葉をしています。ツタは日本全土に広く分布し、朝鮮 ・中国にもみられます。まきひげの先端が吸盤になっており、基盤木樹の幹や岩時には家の壁などに付着しています。林床などで生育する個体の葉は3葉に分かれている事が多いですが、大きく生長すると単葉になります。新しくのびたシュートでは葉の大きさは数cmに過ぎないが、古い茎から出る葉は10cmにも及ぶ大きさとなります。よく探せばキャンパス内にも多数みられます。  (植物園 伊藤健)

植物結実情報(1347) ヒマラヤザクラCerasus cerasoides Sokolov(バラ科) 2016-11-28東京農大・農学部・植物園

ヒマラヤザクラCerasus cerasoides Sokolov(バラ科)

先日大雪に会いながらも、秋咲きのヒマラヤザクラが開花しました。ヒマラヤから中国南西部、ビルマ・タイ北部などの海抜1200mから2400mの高山の森に生える落葉高木です。日本へは 昭和42年8月、東京大学に留学中のネパールのビレンドラ元国王(当時は皇太子殿下)が伊東市をご訪問されたおり、熱海植物友の会の3人よりが熱海のサクラ・ウメの種子を献上したところ、その返礼として昭和43年5月に初代駐ネパール特命全権大使(吉良氏)が帰国する際、殿下より託されたヒマラヤザクラの種子約900粒が贈られました。この種子を同年7月に播種、育成した結果約300本の発芽がし、そのうちの1株が県立熱海高等学校門前下の法面で大きく成長し毎年花を咲かせています。そして、現在少しずつ栽培・普及してきている珍しい秋咲きのサクラです。         (植物園 伊藤健)

植物結実情報(1346) オオツワブキ (キク科) 2016-11-27東京農大・農学部・植物園

オオツワブキFarfugium japonicum Kitam. var. giganteum Kitam. (キク科)

本種の母種に当たるツワブキF. japonicum は草丈50cmほどで、本州の太平洋側では福島県から、日本海側では石川県から西の地域及び、四国や九州及び南西諸島(大東諸島及び尖閣諸島を除く)に分布するのに対し、変種に当たる本種は四国から九州にかけての海岸近くに生育し、草丈1m以上に達し、葉は腎円形で幅30cmほどと大きく花茎に咲く花数も多いようなきがします。ツワブキ同様葉柄部分をアク抜きし、煮つけなどにして食します。
                                     (植物園 伊藤健)

植物結実情報(1345) サネカズラKadsura japonica Dunal (マツブサ科) 12016-11-26東京農大・農学部・植物園

サネカズラKadsura japonica Dunal (マツブサ科)

関東以西の暖地に自生する常緑で雌雄異株または同株のつる性木本植物。葉の長さは5〜13cm程度で互生します。8月ごろ白い花被に包まれた径1cmと小さな花を咲かせます。雌花は中心に淡い緑色の雌蕊が小球状に見られ、雄花は紅色の雄蕊が小球状に固まって付きます。花後、雌花の花床は結実とともにふくらみ、今の季節キイチゴを大きくしたような真っ赤な径3cmほどの丸い集合果をつくります。漢字では「実葛」と書き、別名)ビナンカズラともいわれ、枝や樹皮から取れるネバネバした液を、かつては整髪剤として使用していたことによります。  
(博物館実習生 森林総合科学科 4年 小野天志)

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